デニムは他のボトムスに比べて生地に厚みや重量感があり丈夫です。しかし、適切な方法で収納や保管をしなければ、カビや虫食い、色あせなどで劣化してしまうかもしれません。一般的なデニムの収納には、たたむ方法と掛ける方法がありますが、収納の仕方によって、しまったときの見た目が異なり、メリットも異なります。それぞれの収納術の特徴を知って、自分に合った方法で保管しましょう。

デニムを収納する際は、柔軟性を重視するならたたむ方法、手軽さを重視するなら掛ける方法が便利です。たたむ収納方法であれば、収納場所に合わせてたたみ方や置き方を柔軟に変えられます。着用する機会の少ないデニムをたたんでケースなどに入れておけば、汚れやホコリが付くのを防げます。対して、ハンガーなどに掛ける収納方法であれば、一枚ずつたたむ手間がかかりません。

・厚手生地やサイズの大きいデニムもすっきり収納できる
・棚やケースなどの収納アイテムに合わせて柔軟に保管できる

・手際よく収納できる
・必要なときにスムーズに取り出しやすい

正しいたたみ方と適切な収納方法を知っておけば、お気に入りのデニムをよりきれいに保管できます。さまざまなたたみ方や収納方法があるので覚えておきましょう。

デニムを重ねて収納すると、生地の重さでシワや癖がつくことも少なくありません。四角にたたんだデニムをケースや引き出しの中に立てておけば、シワになりにくい状態で保管できます。基本は三つ折りですが、収納したいケースのサイズに合わせてきれいな長方形になるように折るのが収納時のポイントです。

1.デニムの両足を重ねるように縦半分に折る
2.お尻の出っ張った部分を内側へ折り、長方形にする
3.横半分に二つ折りにする
4.三つ折りにたたんだら完成

デニムをより手軽に収納するなら、丸めるようにたたんでも良いでしょう。丸めて衣類ケースや棚などに入れておけば、開けるだけでどんな色やサイズのデニムを収納したかが一目で分かり、スムーズに取り出しやすくなります。丸め終わりでウエスト部分に裾を入れ込むと、よりコンパクトにたためます。

1.デニムの両足を重ねるように縦半分に折る
2.お尻の出っ張った部分を内側へ折り、長方形にする
3.ウエスト側から裾へ向かって、内側へ丸めていく
4.完全に丸めきったら完成

デニムはタンスや棚に収納するのが一般的です。たたんだデニムをまとめてきれいに保管できます。デニムは立てても巻いても、どちらでも良いでしょう。収納スペースや引き出しの数が多ければ、デニムのサイズや着用シーンごとに分けて保管できて便利です。

タンスがない場合や、収納スペースが十分ではない場合は、かごやボックスなどの収納アイテムを使いましょう。タンスや棚に比べると収納力は劣るものの、デニム専用のかごやボックスを用意すれば、探す手間が省けます。ボックスの場合は仕切り板を使うと、厚手のデニムも1本ずつ自立させられて、出し入れがスムーズになります。

キャスター付きのボックスなどであれば、スムーズに移動できますし、使わないときは部屋のデッドスペースなどに隠しておけば邪魔になりません。棚に複数の衣類用ボックスを並べると、上手に整理できるでしょう。

ハンガーを使って収納する方法は、デニムをきれいに保管できて、手間もかかりません。たたまずにハンガーへ掛けて吊るすだけでよく、シワや癖が付きにくいうえ、サイズが異なるデニムもまとめて収納できます。ハンガーの種類によって掛け方や吊るし方が異なるので、使いやすいハンガーを選びましょう。

ハンガー本体にクリップが付いているピンチハンガーは、風や振動などでハンガーに掛けたデニムがずり落ちてしまうのを防げて便利です。クリップ部分が左右にスライドできるものであれば、ウエストサイズが異なるデニムにも対応できます。

掛け方はデニムのウエスト上部をクリップで挟んだ後に、クローゼットのハンガーパイプなどに掛けます。コンパクトに収納したいなら、デニムの左右の脚を重ねるように縦半分に折り、そのままハンガーのクリップに挟むと良いでしょう。収納スペースに余裕ができ、より多くのデニムを保管できます。

バー付きハンガーを使う場合は、基本的に二つ折りにしたデニムをそのままバーに掛けるだけです。吊るしている間に掛けたデニムがずり落ちてしまう場合は、まず縦に二つ折りにしたデニムの片方の裾を外側から内側へとハンガーのバーに掛けます。次に、もう片方の裾を上からかぶせるように掛ければ、生地同士の摩擦によってデニムがずり落ちません。

ただ単にデニムをしまうだけでなく、見せる収納などちょっとした工夫で部屋の雰囲気もおしゃれにできる収納法もあります。次のようなアイデアも試してみましょう。

・S字フックで吊るす
・ラダーラックに掛ける
・スチールラックで見せる収納
・ワイヤーバスケットで収納

デニムをたたんだり、ハンバーに掛けたりするのが面倒な人は、S字フックを使えば、デニムのベルトループを引っかけるだけで、クローゼットやラックなどに掛けられます。お気に入りのデニムを見える場所に吊るせば、おしゃれな見せる収納にもなるでしょう。

デニムを一枚ずつハンガーのバーに通したりクリップで留めたりする必要がなく、ワンアクションで収納できるため、忙しい日の身支度もよりスムーズになります。衣類の出し入れに手間をかけたくない人に合った収納アイデアです。

はしごのような形をしたラダーラックを使うと、収納スペースの少ないへやでも、収納力を高められ、デニムをおしゃれに保管できます。ラックを壁に立て掛けた後、好きな場所にハンガーやフックを掛ければ、多くのデニムを掛けられ、部屋の中もブティックのような雰囲気になるでしょう。

棚や衣類ケースのように場所を取らないので、壁面など部屋のデッドスペースを活用できます。コーディネートに使うアウターやバッグなど、デニムと一緒に着用するファッションアイテムもまとめて掛けておけば、毎日の身支度がよりスムーズになるでしょう。

ワイヤーバスケットを使った収納方法も、一目で何が入っているのか分かるので、必要なときに探す手間が省けます。中身が丸見えになるものの、おしゃれなデザインのバスケットも多く、見せる収納として使えば部屋の雰囲気も華やかになるでしょう。

デニムは他の生地に比べて丈夫ですが、気を付けないとカビが生えたり、色褪せしたりします。お気に入りのデニムを長く愛用できるよう、次のような点に注意して、丁寧な収納や保管を心がけましょう。

・直射日光を避ける
・湿気への対策をする
・シワにならないようにする
・デニム（ジーンズ）を洗わない場合は
陰干しや臭い対策をする

デニムを保管するときには、直射日光が当たらない場所を選ぶことで変色を防げます。日光に長時間当たっていると、デニム生地が日焼けするなど退色や変色の原因となります。自宅にクローゼットなどがなく、日光を避けるのが難しい場合は遮光性カーテンやカバーなどで、直射日光からデニムを保護しましょう。

日焼け予防には、収納時だけでなく、洗濯後の乾燥時も日光を避けて陰干しにすることが大切です。

デニム生地は通気性が良くないため、湿気対策も重要です。湿気が多いと、カビの発生や虫食いなどの原因となります。デニム自体だけでなく、保管場所もしっかり乾燥させておきましょう。また、ハンガーに掛けて保管する場合、デニム同士の間に適度なスペースを空けておくと空気の流れがよくなり、湿気がこもりにくくなります。

・洗濯後のデニムはしっかり乾燥させてから収納する
・タンスや衣類ケースなどに収納する際には
除湿剤などを入れておく ・デニム同士に適度なスペースを空けて保管する

収納ケースや棚などにデニムを保管する際、シワにならないようにしっかり伸ばすことも大切です。干すときや収納時にシワが残ったままだとデニムに余計な折りジワが付いてしてしまい、型崩れの原因となります。たたむ際に強い力を加えないようにしたり、たたんだデニムを立てて収納したりするのが、シワを防ぎながらデニムを保管するコツです。

長くきれいに使い続けるためには保管時の注意点も多いデニムですが、保管に適したアイテムを使うことでより適切に収納できます。デニムの整理や保管に便利な収納商品を5点紹介しましょう。