洗濯後の衣類を雑にしまうと、シワが気になったり、クローゼットの中でかさばってしまったりします。少しのコツをつかむだけでシワにならないコンパクトな収納ができ、スペースを有効に使えます。洋服を見た目にも美しく、上手にたたむポイントを紹介します。

�@事前にシワを伸ばす
�A平らな台で作業する
�B左右を均等に折る
�Cコンパクトに仕上げる洋服のたたみ方
【NG例】崩れやすい洋服のたたみ方

洋服をたたむ前に、洋服の上に手を滑らせて生地のシワをなくしておくときれいにたためます。生地が重なる部分は、下の布地を引き出して平らにするときちんとシワを伸ばせます。手アイロンをかけておけば、洋服を衣替えまで長期保管しても大きなシワがつきません。

洋服をたたむときは、テーブルや清潔な床など平らな場所を選びましょう。段がある所では作業しにくく、シワもつきやすくなります。また、平らでも椅子の上など狭い場所では、服を広げられずきれいにたためません。洋服の大きさに合った平らな広いスペースで作業しましょう。

Tシャツなどの洋服は、襟元から両端の折り目までが同じ長さになるよう、左右対称に折るときれいにたためます。また、真っ直ぐなラインをつくることも重要で、襟元に対して斜めになってしまうと、形がいびつになってしまいます。

Tシャツをたたむとき、通常、両側を中央に向けて折ったあと、上下を折って四角形にしますが、上下に折るときに、襟元部分を裾側に内側に入れ込んでしまいましょう。このように片方を挟み込むようにたたむと、コンパクトになり、たんすなどにしまいやすくなります。ズボンならウエスト部分に裾を入れ込みます。崩れにくく、かさばらないので旅行のときの持ち運びにも便利です。

レーヨンやポリエステル素材のブラウスなど、柔らかい生地の洋服はたたんだ後に崩れやすいのが難点です。その場合は、下敷きを使うと便利です。裏返しにした洋服の襟際に下敷きを置いて、そのまま三つ折りにし、コンパクトにたたんでいきます。下敷きを入れたまま、保管すると型が崩れることもありません。

Tシャツをたたむ際は、手アイロンでシワにならないよう伸ばしながらたたみ、折じわを防ぐことが重要です。襟側に下敷きを置いてそれに沿って折ると、さまざまなTシャツを同じサイズに整えられるので、たたむことが苦手な人に適しています。同じサイズにたたまれていると、見栄えも良くなります。

Tシャツを裏返して広げ、襟元の両端を基点に身丈を片方ずつ内側に折ります。このとき、左右均等になるように、意識しましょう。長袖の場合は、身丈を内側に折り、付け根の縫い目に沿って袖を下におろします。

裾を襟元にかぶせるようにして1回折ります。小さく折る場合は三つ折りにしましょう。こうすることで、コンパクトにかさばらないようになり、丁寧に畳めばシワにならないように収納できます。

シワにならないように丁寧に伸ばしながらたたむと、コンパクトでかさばらない仕上がりになります。

コツをつかめば、立ったままTシャツをたたむこともできます。洋服を広げる場所がないときにも便利で、立ちながら一瞬でたためると、家事の時短も可能です。ただし、不安定な状態でたたむので仕上がりは劣ります。きれいにたたむより、素早さを重視するときに向いています。

冬服は分厚いものが多く、たたむと、かさばりやすいのが難点です。ハンガーにかけるのも、生地の重みで伸びたり、肩に跡がついたりするので不向きです。誰でも簡単にできるニットのかさばらないたたみ方の手順を紹介します。

袖は縫い目に沿って下に折りましょう。シワにならないように、丁寧に片方ずつ折ることが大切です。

左右の脇を背中の中心に向かって折りましょう。このとき、左右均等になるように意識すると、たたんだ後の形がきれいになります。

裾から横3等分を意識して、内側を手で押さえながら襟に向かって折ります。形を整え、表を向けると出来上がりです。分厚いセーターも同じやり方をすれば、簡単にコンパクトに、そしてかさばらないようにきれいにたためます。

パーカーはフードもあり、たたみにくいと思われがちです。しかし、上手にたたむ方法を知っておけば、きれいな形でコンパクトにたためます。引き出しやケースに立てて収納すれば、後から探しやすくなります。

フードを折るときは、長方形になるよう意識すると、最後の形が整います。

ワイシャツはハンガーにかけて収納するのが一般的ですが、クローゼットの中でぎゅうぎゅう詰めになるほど押し込んでしまうと、型崩れの原因になります。シーズン物をたたんでしまいたいときや出張のときに役立つ、シワにならないたたみ方の手順を紹介します。

生地がずれてシワになることを防ぐために、ボタンをすべて留めます。着るときに時間をかけたくない場合は、第1ボタン、第3ボタン、第5ボタンと1つ飛ばしで留めるといいでしょう。

ワイシャツを裏返し、肩幅の真ん中から折り返して、袖はワイシャツの中心軸に平行になるように、下におろします。

両側を折ると、袖が重なっている状態になります。上から見たときに、両端と中心線が平行になっているのか確認して、ゆがんでいたらやり直しましょう。

第4ボタンのあたりで1回折り、さらに2つ折りにします。裏返して形を整えれば完成です。

シワにならず、崩れないズボンのたたみ方も紹介しましょう。コンパクトにたためて、引き出しやケースに立てて収納ができます。立てて収納すれば、毎日の洋服選びのときに引き出し内のズボンが見やすくなり、出し入れも簡単です。

手でアイロンをかけるようにシワを伸ばし、ズボンを横向きにして半分に折ります。このとき、両足部分をきれいに重ねると、コンパクトで美しい仕上がりになります。

次の腰の部分を開き、裾を入れる工程をやりやすくするために、腰の部分から折ることを意識しましょう。

腰の部分を開き、できた隙間に裾の部分を差し込みます。こうすることで、たたんだズボンを立てて収納できるようになります。

靴下をきれいにたたむと、コンパクトになるだけでなく、ゴムが伸びにくくなり長持ちします。見やすく収納もできるので、身支度するときの時短にもなるでしょう。靴下の簡単なたたみ方の手順を紹介します。

2枚がきれいに重なるようにすると、うまくたためます。

しっかり手で押さえながら折ると、コンパクトになります。

四角を意識して形を整えるとできあがりです。

洋服の中には、たたみ方が難しいものや、シワができやすい素材でできたものなどがあります。そうした衣服を、型崩れを防ぎながらコンパクトに収納できる、簡単できれいなたたみ方を紹介します。

大人の服より小さいベビー服は、ロールアップでたたむと良いでしょう。新生児のカバーオールも同じたたみ方ができます。コンパクトにたためるうえ、シワになりにくいのが特徴です。かさばらないので、外出時の持ち運びにも便利です。

スカートはシワにならないように、つるして収納する人がほとんどですが、たたむ場合は長方形を意識するときれいな形に仕上がります。スカートの広がっている部分を履き口の部分に合わせて内側に折ると、長方形が作れます。プリーツスカートは、タオルを使って折るのがいいでしょう。タオルの上にスカートを広げ、上からくるくると巻くとシワになりません。

ワンピースはサイズが大きいため、たたむときは広めのスペースで作業しましょう。スカートと同じように、長方形を意識してたたむときれいに仕上がります。また、ラップの芯やタオルをワンピースの端に置き、巻いていく方法もあります。丸めるたたみ方は簡単で、シワにならないおすすめの方法です。

毎日行う洗濯後の洋服の整理は、億劫なものです。少しでも簡単できれいに収納できると助かります。アパレル風のたたみ方や旅行や収納に便利な丸めるたたみ方も知っておくと役立つでしょう。畳む手間を省く裏ワザや、時短テクニックも紹介します。

アパレルショップの店員は、何枚もの洋服を素早いスピードでたたまなくてはいけません。ショップと同じような方法なら、5秒ほどできれいにたためます。目視で3等分するのが難しいときは、クリップで目印をつけると良いでしょう。床やテーブルに置いて行うのが基本ですが、慣れると立ったままでもできます。

旅行時のパッキングや、引き出しの中のスペースを有効に使いたいときにおすすめの方法が、服を丸めるたたみ方です。まず洋服を広げて、裾を10�p折り返してから、両袖を襟元のサイズに合わせてたたみます。襟元から裾に向かって丸めて、最初に折り返した裾をかぶせれば完成です。

洗濯物をたたむという作業をなくせば、家事が少し楽になります。洗濯した洋服をハンガーにかけて干し、そのままクローゼットにしまえばたたむ手間がかかりません。衣類を見渡してコーディネートできるので、忙しい朝の時短にもなるでしょう。

せっかく丁寧にたたんだ洋服も、収納方法によってはシワになったり、どこに何があるか分からなくなったりすることがあります。クローゼットやタンスが整頓されていないと、朝の服選びでストレスを感じます。たたんだ洋服を美しく、かさばらないように収納する方法のコツを紹介します。

・衣類を種類別に分ける
・たたみみ方を統一する
・服を立てて収納する
・シーズン毎に整理する
・圧縮袋や仕切りボックスで
かさばらない収納を実現する

衣類の分け方には、2通りあります。ひとつはカテゴリー別に分ける方法で、トップス、ボトムス、下着など種類ごとに分けます。それぞれ色別に収納しておくと、見た目で判別しやすくなるでしょう。

2つ目は、シーズン別に分ける方法です。同じ種類のアイテムでも、夏服と冬服では、素材が違うことが多く、それぞれの季節によく使われる素材もあります。このため、シーズンごとに整理すると、素材に合わせた収納がしやすくなります。

服の種類ごとにたたみ方を変えてしまうと、しまうときの大きさが統一されません。見た目が悪くなるだけでなく、収納の効率も低下してしまいます。袖を内側に折り込む幅を同じにしたり、身頃を二つ折りか三つ折りのどちらかに統一したりすると、同じサイズにたためます。洋服がかさばらないように、タンスの引き出しのサイズに合わせてたたむことが大切です。

引き出しに平積みすると、上に置いたものしか目に入りませんが、立てて並べれば、一目で何があるか分かり、出し入れもスムーズになります。手持ちの服を把握しやすくなり、不要な買い物を減らせるかもしれません。収納の際は、たたんだ衣類の折り目を上に向けるときれいに見えます。

また、幅の広い引き出しに、ブックエンドなどを使って仕切る裏ワザを使うと、倒れずに整然と収納できます。

季節によって着る洋服は変わります。全ての服を同じ場所に収納していると整理しにくく、雑然としがちです。シーズンオフの衣類は、使用頻度が低いので、クローゼットの上段や奥に片付けましょう。

長期間にわたって着用しない衣類は、虫害やカビのリスクを軽減するために、防虫剤や除湿剤などを使って保管することが重要です。適切な保管をしておくと、衣替えの季節になると、すぐに気持ちよく着られます。

たたんだ後、立てにくい子供服や下着などは、仕切りボックスを使うと上手に整頓できます。小さいサイズのボックスをいくつか使うと、種類ごとに分けられ、見やすくなって便利です。

オフシーズンの衣類は圧縮袋を使い、コンパクトに収納しましょう。ハンガーにかけたまま使える圧縮袋もあるので、用途によって使い分けると、簡単にかさばらない収納ができます。

たたんだ洋服をきれいなまま、取り出しやすく収納できるアイテムを紹介します。部屋のスペースや洋服の種類に合ったアイテムを見つけて、クローゼットをすっきり整頓しましょう。