ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードをキッチンに置こうと考えている人も多いでしょう。しかし、ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードには、デザイン面やゴミを捨てる際の使い勝手など、注意しなければならないデメリットがあります。キッチンに設置する場合は、次のようなデメリットへの対応も考えて検討を進めましょう。

ゴミ箱収納付きの食器棚・カップボードのデメリット
・ゴミの収容量が限られて使いにくい
・生ゴミの臭いが気になる
・ゴミの出し入れが手間で使いにくい
・掃除が手間で使いにくい

ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードの場合、家具全体の大きさによってゴミ箱の収納スペースの広さが限られるのがデメリットです。思うような大きさのゴミ箱が置けないかもしれません。ゴミ箱の容量が少ないと、すぐにゴミ箱がいっぱいになってしまい、ゴミ出しの回数が増えてしまいます。

加えて、地域によっては缶やびん、プラスチック、紙など細かくゴミを分別しなければならないこともあります。そうした場合、食器棚に付属したゴミ箱の収納スペースだけでは、分別しきれないかもしれません。そうなると、別にゴミ箱を設置することになり、かえって不便に感じられることもあります。

ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードは食器や調理器具とゴミ箱の位置が近く、生ゴミの臭いが気になりやすいのもデメリットです。特にゴミ箱が満杯になっているときは、中から漏れ出た臭いがカップボードの内部にこもってしまう場合もあります。収納した食器の臭いなど、衛生面を気にする人も少なくありません。

ゴミ箱収納付きの食器棚は一般的に棚の下部にゴミ箱収納スペースがあり、置いたゴミ箱のサイズや形によっては蓋が開けづらく、 使いにくいと感じることもあります。特にゴミの量が多いときはゴミが外に出てしまうかもしれません。また、扉を開けてゴミを捨てるタイプのカップボードの場合、取り出す際に手間がかかってしまうこともあります。

ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードの場合、ゴミ箱だけでなく収納スペースの掃除も必要になることから、手入れに手間がかかって使いにくいのもデメリットです。ゴミ箱や収納スペースの中に湿気や汚れが残っていると、カビや菌が発生し悪臭の原因になります。

特にゴミ箱収納スペースを扉で隠せるタイプのゴミ箱収納付きの食器棚は、扉の裏側も忘れずに掃除しなければいけません。そのため、キッチン周りの掃除を簡単に済ませたい人にとっては、使いにくいと感じられるでしょう。

ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードのメリットは、主に整理整頓のしやすさです。特に収納家具を置くスペースが限られている家の場合は、食器とともに炊事や調理に関わる器具や家電なども一か所にまとめ、キッチンでの作業効率を高められます。具体的には、次のようなメリットが挙げられます。

ゴミ箱収納付きの食器棚・カップボードのメリット
・見た目がスッキリしてキッチンに統一感が出る
・キッチンのスペースを有効活用できる
・ゴミの分別が楽になる

ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードは棚の下部にゴミ箱を丸ごと収納できることから、キッチンをすっきりとした印象にできるのがメリットです。フラップ扉や引き出しなどが付いている物であればゴミ箱を棚の中に隠せるので、キッチンに設置している他の家電や家具との統一感を出せます。

また、ゴミ箱収納付きの食器棚は自然に棚上の物へ人の視線が行くことから、ゴミ箱の存在感が抑えられキッチン周りに生活感が出ません。コンセントなどの電気設備資材（電材）が付いているタイプであれば、かさ張りやすい調理家電もまとめて保管できます。

ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードは、設置スペースを占領しやすいゴミ箱と収納棚を一か所にまとめられるので、キッチンの通路を広く確保できるのがメリットです。一般的にゴミ箱の上はデッドスペースになりがちで、特に家具を置くスペースが限られる狭いキッチンは、ゴミ箱と食器棚を分けて置くと、家事動線が上手く作れません。

ゴミ箱の上を食器の収納場所や作業スペースとして使えれば、少ない家具でキッチンの利便性を高められます。コンセントなどの電材が付いているゴミ箱収納付きの食器棚であれば、調理家電を使った作業もスムーズにできます。

サイズの大きいゴミ箱収納付きの食器棚であれば、複数のゴミ箱を一か所にまとめて設置でき、ゴミの分別も楽になります。分別したいゴミの種類の数だけゴミ箱を設置すると、キッチンの作業スペースが圧迫されてしまいます。

その点ゴミ箱収納付きの食器棚のなかには、ゴミ箱の収納スペースが個別に分かれているデザインのものも多く、そうした食器棚を使えばゴミ出しもスムーズになります。

ゴミ箱収納付きの食器棚は電材や作業台などを搭載している物もあるため、普段の生活環境によって使いやすくも使いにくくもなります。自宅のキッチンの間取りや作業スタイルを今一度チェックして、ゴミ箱収納付きの食器棚の機能性を活かせるかどうかをチェックしてください。

ゴミ箱収納付きの食器棚はゴミ箱とカップボードの役割を一台で兼ねていることから、ワンルームなどキッチンが狭い部屋に住んでいる人におすすめです。また、一般的な食器棚はサイズが大きい物が多く、一人暮らし向けワンルームなどの場合は家事動線が悪くなる可能性があります。

コンセントなどの電材が付いたゴミ箱収納付きの食器棚であれば、適度な容量と機能性を両立できるため一人暮らしの人にもおすすめです。扉やオープンスペースでゴミ箱をまとめてすっきり隠せるので、キッチン周りに生活感を出したくない人にも向いています。

ゴミ箱収納付きの食器棚がおすすめな人の特徴
・自宅のキッチンが狭い人
・一人暮らしの人
・キッチンを美しく見せたい人

ゴミ箱収納付きの食器棚は、一般的なカップボードに比べて食器や調理家電の収納スペースが少なめです。そのため、サイズの大きい皿や鍋をはじめ、収納したい食器類の量が多い人には不向きでしょう。棚に設置できるゴミ箱の大きさも限られ、普段のゴミの量が多い人には使いにくいと感じられるかもしれません。

ゴミを細かく分別しなければならない場合も、ゴミ箱の容量が足りず上手く分別できないことがあります。

ゴミ箱収納付きの食器棚がおすすめではない人の特徴
・収納する食器の量が多い人
・普段からゴミの量が多い人
・ゴミを細かく分別したい人

ゴミ箱収納付きの食器棚には、コンセントなどが付いている物や作業台として使える物など、さまざまなタイプの商品があります。どのようなタイプが良いのか、選び方に迷う人も多いでしょう。より使いやすい物を選ぶには、食器棚本体だけでなく、自分が普段、どのようにキッチンで作業をしているかをイメージしながら選ぶことも大切です。選ぶ際のポイントを4点紹介しましょう。

キッチンの広さに合わせてゴミ箱収納付きの食器棚のサイズを選ぶと、適度な作業スペースや通路を確保しながら、キッチンの機能性を高められます。設置したい場所の横幅と奥行きをメジャーで測り、適切な大きさの食器棚を選びましょう。引き出しや開き戸がある食器棚の場合は、棚の前に80cm程度のゆとりを確保できるサイズを選ぶと開閉がスムーズになります。

また、コンセントやスイッチなどの電材がある食器棚を冷蔵庫の横に設置する場合は、家電が放熱しやすいよう棚の左右に余裕を持たせましょう。

ゴミ箱の収納スペースの広さも重要です。普段のゴミの量も考えながら、広さを確認しましょう。容量選びに悩んだら、一般的な家庭用ゴミ袋のサイズである30〜45Lを目安にするとイメージしやすくなります。また、収納スペースに設置できるゴミ箱の高さや幅も確認しておくことが大切です。

収納スペースとゴミ箱のサイズが合っていないとスムーズに蓋が開かなかったり、見た目が悪くなったりすることがあるので気を付けましょう。

ゴミ箱収納付きの食器棚はゴミ箱収納スペースのタイプによって使い勝手や見た目が大きく変わります。オープンタイプはゴミ箱収納スペースに扉がなく、棚下にゴミ箱を設置するだけで使えるため、ゴミ出しがスムーズです。しかしゴミ箱が外から見えてしまい、生活感が出やすいのがデメリットです。

収納タイプはゴミ箱収納スペースに扉や引き出しが付いており、ゴミ箱を隠して生活感を抑えられます。見た目もすっきりとした印象になり、キッチンをスタイリッシュな雰囲気にもできるでしょう。しかし、扉や引き出しの中に入るサイズのゴミ箱しか入れられない点が不便です。

キッチンを好みの雰囲気にまとめたいのなら、デザインや素材にこだわることも大切です。モノトーンカラーの物であれば、他の家具と自然に調和し、さまざまな雰囲気のキッチンとマッチします。温かみのあるキッチンにしたいのならウッド系や北欧系、スタイリッシュに見せたいならシルバー系やアイアン素材などを取り入れると良いでしょう。

他の家具のデザインや、自分がどのような雰囲気にしたいのかに合わせて選びましょう。

ゴミ箱収納付きの食器棚やカップボードで生ゴミの臭いなどのデメリットがどうしても気になる人は多いでしょう。その場合は、ゴミ箱の設置場所を変えることでデメリットを解消できる可能性があります。ただ、避けたほうが良い設置場所もあるので気を付けましょう。

ゴミ箱を、窓際など直射日光が当たる場所に置くと、ゴミ箱の中が高温になり、中の生ゴミが腐敗するスピードが速くなります。悪臭の原因となるので避けましょう。ゴミが腐敗しやすい環境だと、ハエなどの害虫も発生しやすくなります。キッチンを清潔に保つためにも、ゴミ箱は直射日光が当たらない場所へ設置しましょう。

冷蔵庫の横は一般的にデッドスペースになりやすい場所で、ゴミ箱を設置することでキッチンのスペースを効率的に使えます。冷蔵庫と家具の隙間にゴミ箱を収納すれば、生活感も抑えられ、キッチンがすっきりとした印象になります。しかし、あくまで隙間を使ってゴミ箱を設置するので、場所によって置けるサイズが制限される点はデメリットです。

また、冷蔵庫は庫内を冷やすため背面や側面から放熱します。冷蔵庫の横にゴミ箱を置く際は、冷蔵庫との間に5cm程度のスペースを確保しましょう。

設置するゴミ箱をキャスター付きの物に変えれば、必要なときにだけ使いたい場所まで移動させられます。しかし、キャスターの種類によっては、フローリングの部屋で使うと床に傷が付く可能性がある点はデメリットです。一般的に双輪タイプのプラスチック製キャスターであれば荷重が分散されるため、傷が付きにくいとされます。

屋外にゴミ箱を設置すれば室内にゴミが溜まらないため、生ゴミの臭いを気にする必要がありません。ゴミ箱を置いていた場所が空くため、ほかの収納家具を置いたり作業スペースを広げたりもできます。しかし屋外なので、カラスや野良猫などが寄ってくる可能性がある点はデメリットです。

ゴミ箱収納付きの食器棚には薄型タイプから幅が150cm以上の物までさまざまな種類があり、部屋のレイアウトに合わせて設置するとよりキッチンが便利になります。電材やスライドテーブルなどが備わっているなど、毎日の炊事がスムーズになる機能を持つゴミ箱収納付きの食器棚も多く、各メーカーのこだわりにも注目して商品を選びましょう。