家族が多いと玄関の入り口周りが散らかりやすく、収納方法に悩むことも多くあります。外で使う物を家の中に持ち込まずに片付けられたら、スムーズで快適な暮らしが実現するでしょう。そんなときに便利な玄関の土間収納について紹介します。

土間収納とは、玄関の土間から繋がる収納スペースのことで、靴を脱がずに土足のまま使えるのが大きな特徴です。外で使う物をそのまま出し入れできるため、玄関が散らかりにくくなります。勝手口に土間収納を設置すれば、屋外での作業をさらに効率的に行えます。

オープン型やクローゼット型の土間収納は、収納棚を中心に構成されたタイプで、玄関横に備え付けられた下駄箱に近い形です。靴や外出用のバッグなどを整理しやすく、玄関周りをスマートに見せたい人に適しています。一方、ウォークイン型やウォークスルー型の土間収納は、一つの小部屋のように空間が区切られており、収納力に優れているのが特徴です。

玄関の土間収納の種類
・収納棚のみで扉がないオープン型
・収納スペースを区切る扉を設置したクローゼット型
・出入り口が1つのウォークイン型
・出入り口が2つで土間収納から玄関と室内に行き来できるウォークスルー型

家族みんなが毎日使う玄関周りは、物が集まりやすいスペースです。そのため、いつの間にか散らかって見えたり、動線がふさがってしまったりすることも少なくありません。こうした悩みを解消できる土間収納のメリットを紹介します。

玄関の土間収納のメリット
・外から持ち込む汚れが室内に入らない
・部屋にも屋外にも置きたくないものを収納できる
・外からの動線がスムーズになる
・玄関の見た目をすっきり保てる
・ファミリー玄関として家族で共有できる

土足のまま出入りできる土間収納は、外で使った靴や傘、濡れてしまったレインコートなどを気にせずそのまましまえるのが便利なポイントです。外からの汚れを室内に持ち込む心配がありません。特に、雨の日や花粉の多い季節には、そのメリットを強く感じられます。

ゴルフバッグやアウトドア用品のような、高価で盗難が心配な物も、屋内の土間収納なら安心して保管できます。屋外に置きがちな掃除用具や工具なども、土間収納にまとめてしまうと出し入れしやすく、玄関の生活感を抑えられます。

玄関から土間収納を通り抜けてリビングやキッチンへと直接アクセスできるウォークスルー型を取り入れると、外からの動線が一直線になり、家事を効率的に進めることが可能です。買い物帰りに荷物を運んだり、ゴミを出したりする動作がスムーズになります。

扉付きの土間収納なら収納物が見えにくくなり、生活感を抑えられます。また、土間収納を活用すると大きな下駄箱を置く必要がなくなり、その分空間を広く使えて玄関に開放感が生まれます。さらに、外で使う物を一ヶ所にまとめて出し入れできるため、帰宅後すぐに片付けられ、散らかりにくくなることもメリットです。

ファミリー玄関とは、来客を迎えるメイン玄関とは別に設けられる、家族専用の出入り口です。家族が日常的にファミリー玄関を利用するため、メインの玄関をいつも綺麗に保てます。ファミリー玄関の一部に土間収納を設けると、汚れが気になる物をそのまま収納でき、メイン玄関を汚さずに済みます。

土間収納はとても便利で暮らしを快適にする一方で、実際に取り入れてみないと気づきにくいデメリットも存在します。生活の動線やライフスタイルによっては、逆に使いにくさを感じてしまう場合もあります。後悔のない選択をするために、デメリットにも目を向けて検討してください。

玄関の土間収納のデメリット
・広さ確保のため玄関や隣の部屋が狭くなる可能性がある
・湿気による臭い・カビへの対策が必要
・物置き化して散らかることが多い

土間収納を設ける際は、ある程度のスペースを確保する必要があり、その分隣接する部屋の広さが制限されてしまいます。特に、床面積に限りがある住宅では、土間収納を設けると玄関の広さやリビングのゆとりが失われ、開放感や動線の快適さが損なわれるケースもあります。

土間収納には傘やレインコートなど、湿った状態の物を収納する機会が多いため、湿気によるカビや臭いへの対策が必要です。外気との距離が近く、結露が起こりやすい点も、湿気がこもる要因になります。対策としては、窓や通気口、換気扇などを設けて空気を循環させる方法があります。

収納する物が多すぎて入りきらなかったり、棚の配置が使いにくかったりすると、土間収納がすぐに散らかって物置化してしまいます。快適に使い続けるためには、収納したい物をあらかじめリストアップし、それらに合った広さや棚の配置を確保することが大切です。

玄関の土間収納は暮らしやすさを高めてくれる便利な収納スペースです。しかし、実際どのように活用すればいいのか、何を収納すればいいのか迷う人も多いでしょう。土間収納の中に入れるものと収納のポイントを紹介しますので、参考にしてください。

土間収納に入れるもの
・外出用品｜コートなど
・アウトドア・スポーツ用品｜キャンプ用品・自転車・ベビーカーなど
・DIY用品｜工具など
・趣味のアイテム｜ゴルフバッグ・サーフボードなど
・季節用品｜冬用タイヤなど
・ゴミ箱

外出時に使う靴やコートを土間収納にまとめておくと、身支度の動線がスムーズになり非常に便利です。毎日使う靴は、オープン棚に置くと出し入れしやすくなるでしょう。シーズンオフの靴は、扉付きの収納にしまうと玄関周りが整って見えます。

丈の長いコートはハンガーラックを設置して取り出しやすくし、見た目をシンプルにしたい場合は、扉付きのクローゼットを取り入れてください。生活感を隠しながらも快適に使えます。

キャンプ道具などのかさばるアイテムは、専用のラックやフックを壁に設置して吊るすと、出し入れしやすいうえに床スペースを有効活用できます。自転車は天井から吊るす収納も可能です。十分な広さのある土間収納なら、物置スペースとは別に作業スペースを設けると、汚れたギアの手入れが室内でできて便利な環境が整います。

壁一面に有孔ボードを取り付けて、フックや専用ホルダーを使って工具を吊るすと、必要な工具をすぐに手に取れて便利です。さらに、棚板の高さを自由に調節できる可動棚や、収納ボックスを組み合わせれば、自分にとって使いやすいオリジナルの収納スペースを作れます。

大型の趣味のアイテムは、屋外や車内に置くと変形やカビの原因となりますが、土間収納であれば屋内に保管できるため安心です。ゴルフバッグやサーフボードは専用のラックを活用すると、出し入れしやすく効率的に収納できます。土間収納は屋内にあり、出入りするのは家族だけなので盗難のリスクが低く、安心して趣味の道具を保管できます。

土間収納は広さに余裕があり、雨風や日光を避けられるため、年に数回しか使わない大型の季節用品を収納するのに最適です。冬用タイヤやクリスマスツリーのような重くてかさばる物は床に置いて収納し、軽い小物や家電は高さを調節できる可動棚に整理すると、スペースを効率良く使えます。

ゴミ箱をリビングやキッチンから離れた土間収納に設置すれば、リビングにゴミの臭いが広がりにくく、清潔な印象を保てます。特に、玄関や勝手口に近い位置にある土間収納なら、ゴミ出しまでの動線が短く、回収日までの一時的な保管スペースとしても便利です。

収納したい物のサイズや家族の人数、動線や間取りによって、土間収納のちょうどいい広さは変わってきます。限られたスペースの中で、どのくらいの畳数を確保すれば実用的に使えるのか、用途ごとに考えていくのが重要です。暮らしにフィットする土間収納の広さの目安を紹介します。

1〜2畳ほどの土間収納スペースがあれば、掃除道具やアウトドア用品などを効率良く収納できます。壁面に棚やフックを取り付けて縦の空間を活用することで、限られた面積でも十分な収納力を確保可能です。この広さであれば、一般的な住宅の玄関スペースを圧迫せず、動線を妨げることもありません。

0.5畳の土間収納は、玄関がそれほど広くなくても設置でき、住まい全体の間取りを圧迫しにくいのが特徴です。奥行きにゆとりを持たせれば、ベビーカーや小さい三輪車などのアイテムも収まります。開き戸よりも引き戸やロールスクリーンを採用すると、限られたスペースをより効率的に活用できます。

1畳〜1.5畳の土間収納は、一般的な住宅の玄関横にも無理なく設けられるサイズです。横幅が限られた縦長のスペースなら、上下の空間をうまく活用してください。壁面にフックやハンガーレールを取り付ければ、コートや傘などを掛けて収納でき、床をふさがずに収納量を確保できます。視線が抜ける分、圧迫感も少なく、見た目も軽やかな印象になります。

2畳の土間収納は、一般的な住宅の中でも広めのサイズで、収納力と使い勝手の両面で優れています。かさばる物も余裕をもって収納でき、物の出し入れもスムーズです。

また、ウォークスルー型やウォークイン型の土間収納を設計しやすい広さでもあります。棚やハンガーラックなどの収納アイテムも設置しやすく、日常的に使いやすい便利な空間として活用できます。

3畳以上の広い土間収納は、単なる収納スペースにとどまらず、日常のさまざまな作業を行えるマルチスペースとしても活用できます。DIY作業やガーデニング、アウトドアギアのメンテナンスなど、靴を履いたままでの作業に最適な空間です。広さに余裕があるため、可動棚や有孔ボードなどを自由に組み合わせて、使いやすい収納を作れます。

土間収納を取り入れる際は、どこに配置するかによって暮らしやすさが大きく変わります。玄関横に設けるのか、リビングやキッチンへと繋がる場所に設けるのか、それぞれの位置によって得られるメリットもさまざまです。動線や収納したい物の種類に合わせて間取りを工夫すると、より便利で快適な空間を実現できます。

玄関の土間収納の間取り
・階段下を活用する
・手洗い場と繋げる
・ウォークスルー型にする
・キッチンやパントリーと繋げる
・インナーテラスや土間リビングと繋げる

玄関近くに階段がある間取りでは、階段下を土間収納として取り入れると、靴や外出用品、掃除道具などをまとめて収納できて便利です。さらに、階段下は玄関から直接見えにくい位置にあることが多く、扉を付けなくても中の物が目立ちにくいため、生活感を抑えられます。

土間収納の横に手洗い場があると、帰宅後そのまま手洗い場に進めるため、花粉やウイルスなどを室内に持ち込まずに済み、清潔な住環境を保てます。靴を脱ぐタイミングで、コートや帽子など外で使った物をすぐに片付けられ、玄関が散らかりにくいのもメリットです。荷物を置いてから手を洗う習慣を自然と身につけられます。

ウォークスルー型の土間収納は、玄関と室内の2方向から行き来できる間取りが特徴です。玄関から土間収納を通り抜けて、そのままリビングやキッチン、洗面所へアクセスできるため、身支度や片付けの流れがスムーズになります。両側に出入口があることで空気の流れが生まれ、湿気や臭いがこもりにくいのもポイントです。

玄関から土間収納を経由して、そのままキッチンやパントリーへと直行できる動線を確保しておくと、買い物帰りの荷物運びが格段に楽になります。重い食材やかさばる日用品も室内を通らずに収納できるため、床や廊下を汚す心配も少なくなります。まとめ買いや宅配の利用が多い家庭では、荷物の運び入れや仕分けの負担を大幅に軽減できるのが大きなメリットです。

土間リビングは、靴を履いたまま過ごすスタイルが基本のため、アウトドア用品など外で使う物の持ち込みが増える傾向があります。そうしたアイテムをすぐに出し入れできるよう、リビングの隣に土間収納を設けておくと便利です。

また、インナーテラスは日曜大工やアウトドア用品のメンテナンスなどを楽しむための作業スペースとしても活用できます。隣接した土間収納があれば、必要な工具や資材をその場ですぐに取り出せて効率的です。

土間収納をより便利に、長く快適に使っていくためには、収納する物や家族の暮らし方に合った設計や工夫が欠かせません。スペースを設けるだけでは、かえって使いにくくなるおそれがあります。清潔を保ちつつ、使い勝手の良い空間にするコツやアイデアを紹介しますので、参考にしてください。

玄関の土間収納のその他のポイント
・扉・ドアの種類の選び方
・棚・ラックの選び方
・コンセントを設置し掃除機などを使いやすく
・すのこを敷いて換気性を確保
・仕切りで用途別エリアに分ける
・突っ張り棒で簡易ハンガーラックを追加

土間収納のドアを選ぶときは、スペースの広さ、使い勝手、見た目の3つのバランスを意識しましょう。玄関や廊下が狭い場合は、開閉にスペースを取らない引き戸や折れ戸が最適です。一方で、頻繁に物を出し入れする場合は、扉なしのオープン収納が便利です。それぞれのメリットを踏まえて、暮らし方に合うスタイルを選びましょう。

1〜2畳程度のコンパクトな土間収納なら、壁面に可動棚を設置するだけでも収納力を高められます。奥行きや広さに余裕がある3畳以上のスペースでは、可動棚に加えて壁面収納やハンガーラックなども組み合わせると、物の出し入れがしやすく便利です。

ベビーカーやアウトドアグッズなどの重くて大きな物を収納する場合は、床置きスペースを確保し、その上部に棚を設けて縦の空間を有効に活用しましょう。

土間収納にコンセントを設けておくと、汚れた際にすぐ掃除機を使えるため、清潔な状態を保ちやすくなります。また、コードレス掃除機や電動自転車のバッテリーなど、充電が必要なアイテムを土間収納のコンセントにまとめておけば、収納と同時に充電も可能です。

土間収納にすのこを敷くと、収納物と床との間に適度な空間が生まれ、空気が流れやすくなります。これにより、湿気がたまりにくくなり、カビや結露による収納物の劣化を防ぐ効果があります。特に湿気を含みやすい靴やアウトドア用品、段ボールなどを長期間にわたって保管する場合に有効です。

収納する物のジャンル別に土間収納を仕切ると、物の定位置が決まって片付けやすくなるうえに、出し入れもしやすくなります。仕切りには、棚やカラーボックスなどの家具を使うほか、ロールスクリーンやカーテンなどを取り入れるのも一つの方法です。

突っ張り棒を使ったハンガーラックは、特別な工具を使わずに気軽に設置できます。壁や天井に傷をつけず、土間収納の幅や高さに合わせて使えるのも便利なポイントです。重いコートやリュックなどを掛ける場合には、耐荷重の大きい頑丈な突っ張り棒を選ぶと、安全性と使いやすさを保てます。

玄関の土間収納は、収納スペースとしての役割がメインですが、実はインテリアの一部としても大きな存在感を放ちます。せっかく土間収納を取り入れるなら、実用性だけでなく見た目の美しさにもこだわってください。おしゃれで快適な空間に仕上げる工夫を紹介します。

玄関の土間収納をおしゃれにする方法
・扉やロールスクリーンで目隠しをする
・窓を設けて自然光を取り入れる
・照明にこだわって雰囲気を演出する
・木材や金属など好きな素材を選ぶ
・垂れ壁を取り入れる

土間収納に扉を設置すると、収納物を完全に隠せるため、生活感を抑えた整った印象の空間に仕上がります。扉のデザインや素材にこだわれば、インテリアとの調和も取れます。ロールスクリーンやカーテンは、デザインや素材のバリエーションが多く、インテリアのテイストや好みに応じて取り入れやすいのが特徴です。

土間収納は、限られたスペースにたくさんの物を収納するため、窓の配置やサイズに工夫が必要です。収納の邪魔にならないように、窓は高めの位置や小さめのサイズを選ぶのが一般的です。光が入ると空間が明るくなり、圧迫感が和らぐだけでなく、湿気や臭いのこもりを防ぐ効果もあります。

土間収納に奥行きがあると、玄関の明かりだけでは奥まで十分に照らせない場合もあるため注意が必要です。ダウンライトや人感センサー付きのライトなどを取り入れると、収納物を確認しやすくなるほか、全体が明るく整った印象になります。インテリアにもなるおしゃれな間接照明を設置すれば、実用性だけでなく見た目の美しさも高められます。

床材や棚、壁面などに使う素材の質感や色味を揃えると、空間に統一感が生まれ、洗練された印象に仕上がります。木材を使えばナチュラルで温もりある雰囲気に、アイアンやスチールなどの金属の素材を取り入れれば、無骨でクールなスタイルになります。好みのテイストに合わせて素材の特性を活かし、実用性とデザイン性を兼ね備えた空間に仕上げてください。

垂れ壁は、天井から一部だけ下がる形で設けられる部分的な壁で、空間を緩やかに区切る役割を持ちます。完全に仕切る壁とは異なり、視線や光を適度に通しながら、空間の用途をさりげなく分けられるのが特徴です。

垂れ壁は間接照明と相性が良く、照明の当たり方によって立体感や陰影が生まれ、上質で落ち着いた印象を与えます。アーチ状や曲線を取り入れたデザインにすれば、空間をより広く感じさせる効果も期待できます。

0.5畳（半畳）の土間収納は狭いスペースですが、工夫一つで使いやすい空間に仕上げられます。日常的に使うアイテムを美しく整理するためのレイアウトの工夫や、実際の活用例を紹介します。限られたスペースでも取り入れられるアイデアを参考にしてください。

狭い土間収納でも、天井近くまで棚を設けると、収納スペースを最大限に活用できます。あまり使わない物は、高い位置でボックスにまとめて収納してください。取っ手付きの収納ボックスを使えば、出し入れもスムーズです。扉のないオープンタイプの壁面収納なら、限られたスペースでも物を取り出しやすくなります。

突っ張り棒にフックを掛けて、帽子や小物などを吊り下げて収納すると、限られたスペースでも立体的に空間を活用できます。突っ張り棒は設置する高さを自由に調整できるため、子供の手が届く位置に合わせたり、動線に合わせてカスタマイズしたりと、柔軟な使い方が可能です。

扉の開閉が不要なオープン収納は、物の出し入れをスムーズにできる点が大きなメリットです。ベビーカーなどの大型で使う頻度の高いアイテムを収納するのに便利で、準備や片付けにかかる手間を減らせます。また、扉がないと視界が開けて空間に広がりを感じられるため、全体がより明るく開放的な印象になります。

一般的な玄関の土間収納として、1畳のスペースはちょうど良い広さです。奥行きを十分に確保できるため、ベビーカーや自転車なども収納しやすくなります。この奥行きを活かして、収納する物の種類に合わせたレイアウトを工夫すると、限られたスペースでも使い勝手の良い収納が実現できます。

ハンガーパイプや有孔ボードなどのアイテムを使った、1畳の玄関の土間収納術を紹介します。

高さのある収納家具を取り入れると、狭いスペースでも上下の空間を有効に活用できます。棚板の位置を自由に変えられる可動棚やハンガーパイプを設置すれば、上段と下段で用途ごとにスペースを分けて整理することも可能です。

有孔ボードを使った壁掛け収納は、壁面の高さと奥行きを最大限に活用できるため、床に物を置かず簡単に整理できます。帽子や鍵、工具やアウトドア小物などの細々とした物を見やすく収納できます。また、フックや棚の配置を手軽に変えられるため、レイアウトの変更に柔軟に対応できるのも大きなメリットです。

ロールスクリーンやカーテンを使った目隠しは、開閉のためのスペースを取らないため、限られた空間でも動線を妨げずに設置できます。スペースに余裕がない玄関周りでは、開閉のしやすさも重要なポイントです。ロールスクリーンは片手で簡単に操作できる物を、カーテンは滑らかに動くタイプの物を選ぶとストレスなく使えます。

2畳の土間収納は、十分にゆとりのある広さで、大きくてかさばる物も無理なく収納できます。収納力を高めるだけでなく、出し入れのしやすさや動線を意識したレイアウトがポイントです。2畳の土間収納を快適に使いこなすためのアイデアや実例を紹介します。

2畳の広さがあれば、効率的な動線を確保できるウォークスルー型の土間収納が実現可能です。玄関からリビングやキッチンなどへ通り抜けできて、帰宅時の動きがスムーズになり、身支度や片付けにかかる手間も軽減されます。通路として使えるため、通るついでに収納物の出し入れができて非常に便利です。

広さに余裕がある土間収納なら、収納家具をいくつか組み合わせると、より使いやすい空間に整えられます。アウトドア用品やスポーツ用品、靴や日用品など、収納する物の種類ごとにゾーンを分けて家具を配置すれば、物の定位置が決まり、家族全員が迷わず使えるでしょう。

高さ調整ができる可動式の棚や、特定のアイテムに合わせた専用ラックなどを活用すれば、大きな物から細かい小物まで無理なく整理でき、出し入れもしやすくなります。

広めの土間収納に窓を設けると、通気性が高まり、湿気や臭いがこもりにくくなります。靴やアウトドア用品など湿気を含みやすい物を多く収納する場合も、換気ができれば、カビや劣化のリスクを低減できます。また、自然光が差し込むと室内が明るくなり、空間が実際より広く感じられるのもポイントです。

十分な広さがある3畳以上の土間収納は、大きな荷物やかさばるアイテムも問題なく出し入れできます。収納スペースだけでなく、作業スペースや趣味の場など、多彩な使い方が可能です。

広いスペースをそのまま収納エリアとして活用できるウォークイン型の土間収納は、自転車やベビーカーなどのかさばるアイテムもひとまとめに収納できます。設置にある程度の奥行きが必要な、扉付きのクローゼットや大型ラックなども導入しやすいのがポイントです。

通路スペースも十分に確保できるため、家族が同時に使っても混雑しにくく、出し入れや管理もスムーズになります。

広さに余裕があれば、収納だけにとどまらず、DIYやガーデニングなどの作業スペースとしても活用できます。玄関や勝手口から直接出入りできる配置にすれば、外から持ち込んだアイテムをその場で片付けられて、室内が汚れるのを防げます。一般的に土間部分にはモルタルやタイル仕上げが施されており、汚れに強く掃除がしやすいのが特徴です。

お気に入りの趣味アイテムを、オープン棚や有孔ボードに並べて収納すると、ギャラリーや秘密基地のような特別な空間として楽しめます。ディスプレイ感覚で収納すれば、土間収納が単なる物置ではなく、インテリアの一部として空間をより引き立ててくれます。スツールやベンチを取り入れて、くつろぎスペースとして整えるのも楽しみ方の一つです。

玄関の土間収納に取り入れたい、便利な商品を7つ紹介します。土間収納の使い方によって、適したアイテムはさまざまです。使う目的や収納したい物に合ったアイテムを選んで、土間収納を快適な空間にしましょう。

玄関の土間収納について、よくある質問に答えます。これから土間収納を計画する際、実際に設置してから後悔しないよう参考にしてください。収納のポイントや注意点もあわせて紹介します。

玄関周りを片付けたい場合や、外で使う物をすぐに出し入れしたい場合は、土間収納が便利です。一方でコストを抑えたい場合や、普段あまり使わない物を収納したい場合には、物置が適しています。ライフスタイルや家の間取り、収納したい物の種類に合わせて選ぶのがポイントです。

スペースやコストの都合で土間収納の設置が難しい場合は、玄関収納や納戸、物置などの代替案を検討してください。

玄関収納のシューズボックスは、靴やコートなどをスマートに収納でき、玄関スペースを広く使えます。居室に近い収納スペースである屋内の納戸は、衣類や趣味の道具などをまとめて収納できます。土足で使いたい場合は、物置の設置も選択肢の一つです。