映画、旅行、舞台、ライブなどのパンフレットを記念として必ず買うという人は多いでしょう。中にはパンフレットの収集を趣味にしているという人もいます。しかし、パンフレットの数が多くなると、収納や保管が大変です。上手に保管する方法はないかと頭を悩ませている人もいるでしょう。

パンフレットを収納や保管するには、どのようなものを使えばいいのか、ファイルなどよく使われるものと、便利な収納術やアイデアを紹介しましょう。

パンフレットの整理によく使われるのがクリアファイルです。一冊ずつファイルに入れていけば、汚れや劣化を防ぎ、まとめて見ることができます。パンフレットの順番を入れ替えやすいバインダー式のクリアファイルも、簡単に見やすく収納できて便利です。一方で、厚みがあるパンフレットは入れにくいうえ、パンフレットを見せる収納ができないなどのデメリットもあります。

・汚れや破れ、劣化から防げる
・まとめて見られ、分類、整理にも便利

・厚みのあるパンフレットなどは収納しづらい
・飾っておきたいときには向いていない

ラベル付きファイルなら、内容やジャンル、日付で分類して整理が可能です。映画や舞台、ライブやコンサートなどで大きく分類し、映画のパンフレットなどはジャンルごとに整理ができます。旅行のパンフレットを地域別に分けても良いですし、ライブや観光のパンフレットなどを日付で分けても、ラベルを手掛かりに探しやすくなります。

デメリットは、ジャンルなどが増えすぎると、収納や分類がしづらくなることです。

・見つけやすく振り返ることができて便利
・追加する際も入れやすい

・増えすぎたジャンルなどの収納に困る

プラスチック製などの書類ケースにまとめて整理すると、持ち運びもできて便利です。パンフレットのサイズ、厚みなどに合わせて書類ケースの大きさを選びましょう。パンフレットのジャンルやテーマ別にケースを分けても、分類しやすくなります。ただ、ケースの中までは分類しにくく、探すのが面倒に感じられるかもしれません。

・その都度追加しやすい
・持ち運びしやすい

・ケース内の整理が難しい

厚みのある冊子は、マチ付きファイルを選ぶと整理しやすくなります。パンフレットの厚みに応じてファイルを選びましょう。ジャバラになってマチが広がるタイプであれば、厚みのあるパンフレットもたくさん入れられます。ただし、1冊のファイルに多くのパンフレットを整理して収納することはできません。

・厚みがあるパンフレットも保管できる

・収納できるパンフレットの数がそれほど多くない

紙製やプラスチック製などのファイルボックスに立てて収納すると、パンフレットの背表紙が見え、後から探しやすくなります。大きさを揃えて立てて入れると、スッキリと整って見えます。ただ、パンフレットの表紙を確認したり、取り出したりするときは、少し面倒かもしれません。

・背表紙を確認しやすい

・表紙などを見たり、取り出すときに少し不便

パンフレットを保存しているうちに、ホコリが溜まってしまうこともあります。ホコリを防ぎたいのなら、フタ付きボックスに入れて保管しても良いでしょう。ボックスに何を入れているのか、ラベルなどを貼っておいても良いでしょう。ただし、ボックスが大きいとかさばってしまい、ボックスの収納場所に困ってしまうかもしれません。

・長くきれいに保存できる

・ボックス自体がかさばってしまう

例えば大学受験のためのパンフレットや学校や仕事関係のものをコレクションして整理する場合があります。その際は、しっかりした専用ファイルを作り、1冊にまとめる方法が適しています。重要なパンフレットは、専用ファイルで保護して他の物と紛れないようにするのがポイントです。分類に手間がかかるデメリットがあるものの、高い保護性があります。

・高い保護性がある

・個別に分類して収納するのに手間

パンフレットの中には、表紙におしゃれな写真やイラストが使われているものもあります。そうしたパンフレットは、部屋に飾り「見せる収納」にしても良いでしょう。部屋の雰囲気のアクセントになります。見せる収納のアイデアを紹介します。

映画のパンフレットやライブのパンフレットなどをフォトフレームに入れて、棚に立てて飾ったり壁に掛けたりすると、絵画のように部屋の雰囲気をおしゃれにしてくれます。また、フォトフレームの装飾も、絵画の額縁のようにこだわってみましょう。ただし厚みのあるパンフレットは、フォトフレームには入らない場合もあるので、よく厚みを確認しましょう。

・いつも目に入るところに飾っておける
・絵画のように部屋のおしゃれなアイテムになる

・厚みがあるパンフレットは入れづらい

壁に簡単に設置できるウォールバーを使うと、パンフレットをインテリアの一つとして飾っておけます。また、推し活関連のパンフレットをまとめて、コーナーを作っても良いでしょう。そのまま飾るとホコリが付いたり色褪せたりする可能性があるので、クリアファイルに入れるなどの工夫が必要です。

・壁面のおしゃれなインテリアになる
・壁面に飾っていつでも見られる

・汚れたり、劣化したりする

マガジンハンガーは、ハンガー自体がインテリアになるおしゃれな収納アイテムです。壁にマガジンハンガーをかけてパンフレットを掛けるだけで見せる収納になります。　挟んで壁にぶら下げるタイプのアイアンハンガーなどがあり、壁面を生かす収納が可能です。

ハンガー自体の位置がずれると、パンフレットの向きが変わってしまう点がデメリットです。

・スペースを取らない

・飾る向きが気になる場合がある
・ホコリが付いたり、劣化したりする

パンフレットスタンドで、ショップのようにおしゃれに表紙を見せながら飾ることもできます。素敵な写真やイラストが描かれた表紙のパンフレットは、見せる収納で並べるだけで、部屋の雰囲気をおしゃれにしてくれます。

棚にはさまざまタイプがありますが、パンフレットを飾ることに特化した物は少なく、思ったような商品がなかなか見つからないかもしれません。棚はある程度スペースを取るため、狭い部屋では置くのが難しいでしょう。

・おしゃれに飾れる

・パンフレットの表紙があまり見えないスタンドもある
・スタンドが場所を取る

ブックスタンドを活用して、パンフレットを展示していくのも良い方法です。部屋のインテリアにもなり、どこにでも飾れます。本棚にブックスタンドを置き、パンフレットを中心に並べても良いですし、部屋の隅にスタンドを置いて、さりげなくパンフレットも並べてみても良いでしょう。そのまま立てかけるだけなので、手軽に飾れますがパンフレットが破れたり傷んだりする可能性があるのがデメリットです。

・安価
・どこにでも置ける

・汚れたり破れたりする可能性がある

長年、収集を続けてきて、パンフレットが大量にあるという人もいるでしょう。多すぎると整理や収納、保管も大変です。大量のパンフレットを収納するアイデアを紹介しましょう。

収納ボックスを使うと、パンフレットをきれいに立てて収納でき、タイトルも見えやすいため、容易に探せます。ボックスごとにジャンルを決めて、パンフレットを分類することもできます。ただし、パンフレットが少ないと、ボックス内で曲がってしまう可能性があります。

・タイトルを見てすぐ取り出せる

・ボックス内で曲がってしまう可能性がある

パンフレットが大量にあるときは、専用のファイルケースを購入する方法もあります。パンフレットにもさまざまなサイズがあり、小さなパンフレットはどこに片付けたかわからなくなってしまいがちです。そうならないよう、パンフレットのサイズに合わせてファイルケースの大きさを選び、大きさで分類しましょう。ケースに収納することでホコリからパンフレットを守ることもできます。ただし、多くのパンフレットを細かく分類するので、何種類ものケースを購入しなければならないことがあり、コストがかかる場合があります。

・小さなパンフレットもすぐに探せる
・安定性があり、汚れやホコリから守れる

・コストがかかる場合がある

パンフレットをスキャナーで読み込んでデジタル化したり、写真を取って保管したりする方法もあります。大量のパンフレットは、データにして分類して保管しておくとかざばらずに済みます。最初にデータに変換する際に、写真撮影などに手間がかかるものの、一度データにしたら長期的に保存でき、どこでも見られて便利です。

保管に場所を取らない

・手間がかかる

パンフレットを収納、保管する際は、映画や旅行、舞台、ライブのジャンル別やテーマ別、日付別などで整理して保管することが大事なポイントです。見つけやすさも重視しましょう。ほかにも、ラベリングしたり目録を作ったりして、アルファベット順や数字順に並べて分類、整理をすると、探しやすくなります。

たとえば映画なら、恋愛もの、コメディ、スリラーやサスペンス、アクションなどテーマ別に分類して収納する方法があります。旅行なら、行き先や日付けで分けるのも良いでしょう。検索性が高くなり、いつでも見返しやすくなります。

ラベリングをして日付順やテーマ別に分けておくと、あとから見返しやすくなります。目録を作って、関連する情報も詳しく書いておくと、どんなファイルが入っているのかが分かりやすく、探すのが楽になるでしょう。きちんと整理整頓できていると、いつでも振り返って楽しめます。

映画などのタイトルや出演者別にアルファベット順にしたり、ラベリングをして数字順にしたりしても、きれいに整理でき、後から見つけやすくなります。パンフレットが多いと、どのようなものを持っているのか、忘れてしまうこともあるので、検索性を高くしておきましょう。細かく分類して整理しておくことで資料性も高まります。

ほとんどのパンフレットは紙でできているため、適切な条件を守ることで長く良い状態で収納・保管ができます。温度や湿度、防虫や防カビ対策、通気性、直射日光などが、保存状態にどのように影響するのかを知っておくことも大切です。安定した場所を選び、収納用品を統一することもポイントです。

また、日本で発行された出版物を全て保存している国立国会図書館の保存方法を参考にしてもよいでしょう。国会図書館では予防的対策として、次のようなことをしています。

紙でできているパンフレットは、温度差が激しい場所や湿気の多い場所に置いていると、たわんだり、カビが生えたりします。年間を通してあまり温度や湿度が変わらないような場所に収納、保管することが大切です。

湿度が高い場所や、ホコリが多い場所にパンフレットを置いていると、虫が付いたり、カビが生えたりします。長く良い状態で収納、保管するためには保管場所を選ぶことも大切です。定期的に収納しているファイルやケースを開けて風を通すことも、防虫、防カビ対策として重要です。

紙のパンフレットは、通気性が悪いと湿気もたまってしまいます。梅雨の季節などは特に通気性の良い場所で保管しましょう。できるだけ、年間を通して通気性の良い場所に保管することが大切です。

直射日光を浴びると、パンフレットが日焼けして黄ばんだり、色あせしたり、ゆがんだりすることがあります。紙が劣化すると、美しい写真やイラストも色あせていきます。特に見せる収納で、長く飾っていると、直射日光の影響を受けやすく、いつの間にか変色していることがあるので注意が必要です。

安定した場所で保管することも重要な条件で、立てかけて保存すると曲がってしまう可能性があります。パンフレット自体の重みで変形してしまうことがあるため注意しましょう。また、ファイルやボックスごと斜めになっていたりする可能性もあり、こまめなチェックが必要です。

上手な収納や保管には、便利なグッズを活用することも必要です。パンフレット収納に便利なグッズを5つ紹介しましょう。