カウチソファは、ベッドのようにも使えて、自宅などでゆったりとくつろぎたい方におすすめの家具です。今回は、カウチソファの意味や由来について詳しくご紹介するので参考にしてください。

カウチソファとは、ゆったりと横たわってくつろげるソファを指し、英語表記では「couch」です。「couch」の語源は、フランス語の「coucher（クシェ）」という、横たわるという意味の言葉に由来しています。一般的にイメージされるカウチソファは、L字型に配置された大きなソファです。

この形状は脚を伸ばして横になったり、複数人で並んで座ったりと、様々な体勢でくつろげることが魅力と言えます。ちなみに、ソファはアラビア語の「suffah（サファー）」から由来する言葉で、日本ではソファという言葉もよく使われます。

日本でのカウチソファは、アメリカで1980年代に流行した、カウチポテトという言葉が由来です。カウチポテトとは、ソファに横たわりくつろいでいる姿をじゃがいもに例えた揶揄表現です。

日本に伝わった際には少し意味合いが変わり「ソファでテレビ鑑賞しながらポテトチップスを食べること」と捉えられました。カウチポテトの表現が流行するとともに「カウチ」という言葉が日本でも広く知られるようになったようです。

カウチやソファとは、複数人がくつろいで座れる家具のことです。ここでは、カウチとソファの、2つの言葉の違いについて詳しく紹介します。

カウチとソファの言葉は、ゆったりと座れる大きな座面を持つ家具を指し、日本語ではほぼ同じ意味として使われています。カウチとソファの語源のルーツは異なるものの、日本に伝わる中で意味が曖昧になったことが、理由として考えられます。

一般的には下の表のように、ソファよりもカウチは座面が広く、機能性のある大型ソファといった意味合いで使われることが多いです。また、カウチは横になってくつろげるベッドタイプのソファを指すこともあります。

日本ではカウチとソファは同じような意味で使われますが、国によってはカウチとソファの意味合いが異なります。カウチは主に、アメリカ・ニュージーランド・南アフリカで使われる言葉です。2人以上が腰かけられる肘掛け付きの長椅子のことを指し、横たわる意味合いは含まないことがほとんどです。

一方で、イギリスやインドではソファと呼ばれることが一般的です。イギリスではソファは座るもの、カウチは寝るためのものと区別されています。

カウチソファとコーナーソファの違いは以下のとおりです。

・L字型に配置された大きなソファ
・脚を伸ばし横になれる
・背もたれに対して座面が大きい

・L字型やU字型の配置された大きなソファ
・部屋の角に設置する
・どの面にも背もたれがある

どちらのソファもゆったりとリラックスでき、クッション性のある大きな座面を持ち、複数人で座ることができる家具です。異なる点は、カウチソファは脚を伸ばして横になることを前提とした形状である一方で、コーナーソファは背もたれがあり座ることを前提としている点です。カウチソファは、簡易的なベッドとしての役割を持つ家具でもあります。

カウチソファのメリットや魅力は以下のような点があります。

・リラックスできる座り心地
・座面が広く複数人で使える
・スペースを有効活用できる
・アレンジ次第で多様な配置が可能
・デザイン性が高く種類が多い

ここでは、上記に挙げたメリットについてひとつずつ詳しく解説するので、購入を考えている方は参考にしてください。

カウチソファは、ゆったりと身体を預けられる広々とした座面と、身体のラインに沿った形状が特徴です。これにより、ソファに深く腰掛け、脚を伸ばしてリラックスできる空間を提供してくれます。長時間の読書やテレビ鑑賞、昼寝など、様々なシーンで快適な時間を過ごすことができます。

カウチソファは一般的なソファよりも座面が広いものが多く、複数人で並んで座ったり、脚を伸ばして寝転がったりすることができます。来客時にもゆったりとくつろいでもらうことができ、家族みんなで一緒にテレビを観たり、ベッド代わりにして仮眠をする際にも便利です。

L字型に配置できるカウチソファは、部屋の角にぴったりと収まるため、デッドスペースを有効活用できます。角に配置するだけでなく、部屋の中心に置くことで部屋を仕切るような役割も果たし、空間をより立体的に演出することができます。

セパレートタイプのカウチソファは、パーツの配置を組み替えることで、様々なレイアウトを楽しむことができます。オットマンを組み合わせてL字型にしたり、ソファとオットマンを離して配置したりと、その日の気分や他のインテリアに合わせて自由にアレンジ可能です。

カウチソファは、シンプルなものからモダンスタイルまで、デザイン性の高い商品がたくさんあります。また、サイズや脚の種類も豊富で、部屋の広さやインテリアに合わせて選ぶことが可能です。革張り、布張りなど、素材も様々なので自分好みのものを選ぶ楽しみがあります。

ここでは、カウチソファのデメリットを以下に紹介します。

・部屋のスペースを取る
・配置の自由度が低い場合がある
・掃除やメンテナンスが手間になる
・体格や用途によって合わないことがある
・値段が高めな傾向がある

これらのカウチソファが持つデメリットを詳しく解説したうえで、解決策もご紹介するので参考にしてください。

カウチソファは一般的なソファに比べて大きく、特にL字型は部屋の広範囲を占めるため、圧迫感を与えてしまう可能性があります。そういった場合には、コンパクトなサイズや、オットマンとの組み合わせにするとスペースを有効活用できます。また、ソファベッドのように、ベッドとしても使える機能的なカウチソファを選ぶのもおすすめです。

L字型のカウチソファは、配置できる場所が限られてしまうことがデメリットです。特に、部屋の形が複雑な場合や、他の家具との組み合わせによっては理想の配置ができない可能性もあります。解決策としては、パーツを組み換えられるセパレートタイプのカウチソファを選ぶことです。セパレートタイプは自由度が高いため、様々なレイアウトを楽しめるでしょう。

カウチソファの素材によっては、掃除やメンテナンスが面倒だと感じる人もいるかもしれません。布製のカウチソファは、ほこりが溜まり汚れも目立ちやすく、皮革製のものは定期的なメンテナンスを怠るとひび割れることがあります。ソファカバーを使用したり、皮革製よりも汚れが落ちやすい合成皮革や、撥水加工が施された素材を選んだりするのもおすすめです。

カウチソファは、体格や用途によって適さないケースがあることもデメリットです。身長や体格がよい人はソファの座面に奥行きがあるとくつろぎやすく、小柄な人は座面が浅い方が座りやすいとされています。座面の広いカウチソファは、身長や体格によって腰の掛け方に制限が生まれる可能性があります。

また、背もたれが低いカウチソファはさまざまな体勢が取りやすい利点がある一方、座り心地に物足りなさを感じやすいです。腰や背中を伸ばした正しい姿勢で座れるように、体格に合わせて座面の高さと奥行き、背もたれの高さを考慮したソファを選ぶのが重要です。

また、カウチソファは横たわる前提として作られているため、来客を応対する応接室などには向きません。リビングやパーティルームなど、フランクに楽しめる部屋におすすめです。

カウチソファはI型のシンプルなソファに比べて、値段が高めに設定されていることが多いです。素材やデザインにこだわりがあったり、機能性が充実していたりすることも高価格設定の要因でしょう。複数の店舗で比較検討し、予算に合ったものを選ぶことが重要です。また、アウトレット品やオンライン商品であれば、比較的安値で購入できる場合があります。

カウチソファとコーナーソファのどちらを選ぶかは、悩ましいと感じる人もいるかもしれません。まずは、素材・用途・サイズ・部屋のインテリアとの組み合わせなど、最も重視するものは何かを明確にしてみてください。それぞれのソファには、特徴やメリット・デメリットがあるので、自身のライフスタイルや部屋の状況に合わせて最適なソファを選びましょう。

カウチソファを選ぶ際、以下の8つのポイントを意識するのがおすすめです。

・サイズ
・柔らかさ
・肘掛けの有無
・背もたれの高さ
・色
・生活スタイル
・耐久性
・ヘッドレストの向き

カウチソファは部屋の主役となる大きな家具のため、快適に過ごせるように、インテリアにも調和するように慎重に選びたい人は多いでしょう。ここでは、カウチソファを選ぶ際の、8つのポイントを詳しくご紹介します。

カウチソファのサイズを決める際、形状からも十分なスペースが必要な家具のため、部屋の広さ・通路の確保・搬入経路を考慮する必要があります。事前に部屋とソファのサイズを確認し、設置した際の部屋全体のバランスや、無理なく設置できるかを考えましょう。

また、設置したソファによって、生活動線が邪魔されないかも確かめてください。大人ひとりが通るには60cmほどの幅が必要とされているため、他の家具との間隔にも配慮が必要です。また、見落としがちなのが搬入経路で、玄関や部屋の間口の広さが充分でないと、家やカウチソファを傷つけるなどトラブルを招きかねません。

カウチソファのクッション性によって座り心地やリラックス感、身体への負担が大きく変わってくるため、実際に座って自分に合った柔らかさを選びましょう。硬めのカウチソファは身体をしっかり支えてくれますが、柔らかめのカウチソファは包み込まれるような座り心地が楽しめます。また、 革・布・合成皮革など、素材によって肌触りや座り心地も変化します。

カウチソファを選ぶ際、肘掛けの有無や素材、サイズに着目することも重要です。肘掛けは、リラックス感やデザイン性に大きく影響します。厚みのある肘掛けがあれば、もたれかかることができ、低い肘掛けがあれば枕代わりにして横になることも可能です。また、肘掛けがない場合はコンパクトなサイズになり、部屋にすっきりとした印象を与えます。

カウチソファの背もたれの高さは、座った時の姿勢に加え、部屋の印象に大きく影響します。高い背もたれは頭まで身体をしっかりと支えてくれるので、疲れにくいのが特徴です。

また、低い背もたれはすっきりとした、開放的な空間を作れます。読書やテレビ鑑賞など用途に合わせるほか、部屋に配置した時のカウチソファの存在感を考慮して、最適な高さを選びましょう。

カウチソファの色選びは、部屋全体の雰囲気を大きく左右するため、非常に重要です。インテリアとの相性を考慮することが大切で、他の家具や部屋全体のイメージに合わせると統一感が出て、すっきりとまとまります。カウチソファを目立たせたい時は、思い切って赤や黄色のアクセントカラーを選ぶのもおすすめです。

ソファの色は部屋の広さにも影響します。濃い色は圧迫感を与えやすいため、狭い部屋の場合は注意が必要です。部屋を広く見せるには、淡いトーンの明るめの色を選ぶと良いでしょう。

いくらデザインを気に入っても、生活スタイルに合わなければカウチソファが活躍する機会は減ってしまいます。カウチソファには背もたれの高い「ハイバックタイプ」や、座面の低い「ロータイプ」などさまざまな種類があります。

ハイバックタイプは、頭や肩を背もたれに預けて座れるので、快適性を求める人に向いています。小さな子供がいる家庭や、部屋に圧迫感を与えたくない人は、ロータイプがおすすめです。自分のライフスタイルと照らし合わせて選ぶことが大切です。

高価な買い物であることが多いカウチソファは、長く愛用するためにも、耐久性が高い商品を選ぶことが重要です。具体的には、座り心地にも影響している、ばね・スプリングの質や、張り地の素材をどれにするか検討することです。一般的には、コイルスプリングやウレタンが使われ、本革もしくは厚手のファブリック素材のソファは耐久性が高いと言われています。

アームレストの位置によって、カウチソファでの過ごし方や快適性が大きく変わってきます。例えば、右利きの人は左側にアームレストがあった方が、リモコンやスマホの操作がしやすくなります。アームレストの位置が自由自在に調整できるものは、読書をしたり、昼寝をしたりなど様々な体勢でリラックスすることが可能です。

ここでは、カウチソファのおすすめ商品をご紹介します。素材や色、サイズなど様々なタイプの商品があるので、自分の好みやインテリアに合ったカウチソファを見つけてみてください。