縁結びの神様としても名高く、神話のふるさと島根県 出雲。
毎年、神在月(出雲地方では「神無月」のことを「神在月」と呼びます)に日本各地の神々が出雲大社に集まり、
男女の縁だけでなく、その他の色々な”縁”を結ぶ「神議り(かむばかり・会議)」を行うそうで、一年を通して多くの参拝客が訪れることで知られています。
出雲地方では島根県内の農家の方がその年に収穫した唐辛子、稲、藁を使用して、ひとつひとつ手づくりで「とうがらし飾り」をつくります。
昔から、「唐辛子は魔を払う」という言い伝えがあることから、玄関や窓口に飾っておくと家を守ってくれると言われ、
新年を迎えるお飾りとして、キッチンに吊るして、必要なときにはお料理に使うもよしの縁起物です。
ひとつひとつ手で編み上げるので、どうしてもたくさんは作れない希少な魔よけのお飾り。
農家の方が唐辛子などの野菜を収穫した後、稲わらをよったものに結び、軒先につりさげて保存していた習慣が、この飾りの原点になっているそうです。