うなぎの旬の季節・美味しい時期(シーズン)はいつ?
養殖や冬かも紹介!
リード文
うなぎの旬の季節・美味しい時期は夏だと思われがちですが、本当の旬は6月〜12月で、天然か養殖かによって異なります。今回は、うなぎの旬の季節を、天然・養殖別や地域別に紹介します。成長が早い新仔(しんこ)うなぎの美味しい時期も解説しますので、参考にしてください。
うなぎの旬の季節・美味しい時期は6〜12月
うなぎの旬の季節・美味しい時期は土用の丑の日とはズレる
ただしうなぎの産地によって多少の違いがある
天然うなぎの旬の季節・美味しい時期は10月〜12月
「料亭ひがしや」宍道湖天然うなぎ蒲焼
天然うなぎは、水温が10℃以下になるとエサを食べるのを止めて、8℃を下回る12月ごろに冬眠します。8月以降、冬眠に備えてエサを蓄えることで脂がのりはじめ、次第に柔らかく美味しい身になります。天然うなぎの旬はいつですかと聞かれたら、冬眠前の脂がのって美味しくなる10月〜12月と答えてください。
漁獲は5月ごろに始まりますが、この時期は冬眠明けのため、身や脂が少なくて味が悪いと言われています。湖や河川に生息している天然うなぎは、成長するまでに5〜15年もの長い年月がかかるうえに、サイズの個体差が大きく扱いにくいのが特徴です。また、漁獲量は日によってばらつきがあり、市場に流通する数も少なくなっています。
渓流へ登って育つうなぎは泥臭さが少ない一方で、下流に生息するうなぎは泥の臭みを感じる場合があります。天然うなぎの味わいは、養殖うなぎよりも脂肪が少ないためさっぱりとしており、川魚特有の爽やかな香りや歯ごたえを感じられるのが特徴です。また、漁獲の時期や生育環境、エサなどによっても味が変わると言われています。
養殖うなぎの旬の季節・美味しい時期は6月〜8月
愛知・三河産 うなぎ蒲焼
養殖うなぎが美味しい旬の時期が6月〜8月なのは、1年のなかで最もうなぎの需要が多い土用の丑の日に漁獲することを計画して育てられているためです。しかし、養殖業者がハウス内の水温管理を行い、適切なエサを与えて生育環境を整えているため、味は季節によって大差はなく、年間を通して美味しく食べられます。
また、個体差による大きな味の違いもありません。養殖うなぎは、天然うなぎよりも脂が良くのっており、クセが少ないのが特徴です。稚魚の状態から管理された環境で適切なエサを与えて育てられていることから、天然うなぎよりも脂ののりが良くなります。
現在、スーパーや魚屋などで販売している国産うなぎのほとんどが、養殖されたものです。養殖うなぎは天然うなぎよりも背中が緑色や青色を帯びており、腹は白いのが特徴です。
【浜松・浜名湖(静岡)】うなぎの旬の季節・美味しい時期は7月〜9月
浜名湖 うなぎ蒲焼
静岡県では、うなぎを4月〜12月ごろに漁獲しており、なかでも最も美味しいと言われる時期は7月〜9月ごろです。静岡県の浜松市の浜名湖周辺、焼津市の大井川河口では、うなぎの養殖が行われています。
この地域は温暖な気候や豊富な地下水があり、低地で広大な土地が使えます。さらに、港からの交通の便が良く新鮮なエサを調達できるため、うなぎの養殖業が盛んになりました。
大井川町の株式会社共水では、美味しさを優先した品質研究のもとで、大井川の南アルプス伏流水で育成した「共水うなぎ」を養殖しています。共水うなぎは、天然うなぎのような香りや味わいをもち、養殖うなぎの4〜5倍ものDHAやEPAを含んでいるのが特徴です。
【四万十川(高知)】うなぎの旬の季節・美味しい時期は10月〜11月
【柳川(福岡)】うなぎの旬の季節・美味しい時期は冬
【琵琶湖(滋賀)】うなぎの旬の季節・美味しい時期は梅雨〜初夏
新仔(しんこ)うなぎの旬の季節・美味しい時期は秋〜冬
天然うなぎと養殖うなぎはどっちが美味しい?
うなぎが安い時期はいつ?
@愛知・三河産 特選うなぎセット1尾(190g以上)
A浜松「うなぎ藤田」江戸蒸蒲焼パック
B神田明神下「喜川」煮切りたれ国産鰻
長焼 3本
C神田明神下「喜川」ふっくら国産刻み鰻 8袋
D名古屋「四代目 菊川」 炭火手焼き一本うなぎ
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