憧れのオープンキッチンにしたのは良いものの、キッチン用品や調味料などが溢れていて、来客がある時に恥ずかしいと悩んでいる人もいるでしょう。カーテンやパーテーションなどで目隠しをすれば、生活感を抑えたおしゃれな部屋を作れるほか、調理中に飛ぶ油や水などを防げます。キッチンカウンターを目隠しするメリットを紹介します。

キッチンカウンターを目隠しするメリット
・生活感を隠して部屋をすっきり見せられる
・調理中の油ハネや水しぶきを防ぎやすい
・子供への安全面でも配慮がしやすい

オープンキッチンの上に置いた調理道具や調味料などを隠すと、部屋の中がすっきりとした印象になり、親戚や友人が来ても恥ずかしくありません。また、リビングやダイニングからはオープンキッチンの様子が見えないため、常に綺麗に片付けておかなくてはいけないというストレスからも解放されます。

コンロやシンクの前にパネルやモザイクガラスを置けば、調理中に飛び跳ねた油や水の壁になります。床やリビングの汚れを最小限に抑えられるため、掃除の手間が省けます。掃除が苦手な人や毎日忙しい人にとっては大きなメリットです。

キッチンには火や刃物などがあり、子供がいる家庭では安全に十分気を配らなければいけません。衝立やパネルなどで目隠しをすれば、子供が興味を持たなくなるため、怪我のリスクを減らせます。また、低い位置にある調味料や小物類も見えないように片付ければ、誤って口に入れてしまう心配がなくなるでしょう。

実際にキッチンカウンターを目隠ししようとしても、どのアイテムをどこに置けばよいのかわからない人もいるでしょう。目隠しに使えるアイテムは、ホームセンターや家具店などで手に入るものばかりで、置き方を工夫すれば誰でも簡単に隠せます。キッチンカウンターの目隠しアイデアを参考にしながら、おしゃれな空間を作りましょう。

キッチンカウンターの目隠しアイデア
・間仕切りを設置する
・パネル・パーテーションを利用する
・ルーバー・格子を取り入れる
・カーテン・ロールスクリーンを導入する
・衝立（ついたて）・置き型スクリーンを配置する
・モザイクガラス・アクリル板を貼る
・食器棚を利用する
・雑貨や観葉植物を置く
・カウンターキッチンを設置する
・腰壁を設置する
・フェイク壁・板張りをDIYする

ルーバーや格子は、部屋全体に圧迫感を与えずに、オープンキッチンの前や横などの広範囲に設置可能です。また、ほどよく隙間があるおかげで、リビングに光や風を通しながら、キッチン全体を隠せます。柄や色などの種類も幅広く、部屋の雰囲気にあったデザインのアイテムを選べば、おしゃれな空間に仕上がります。

衝立（ついたて）や置き型スクリーンは、既製品をそのまま設置できるため、用途に合わせて瞬時にものを隠せます。キッチンの入口や側面に衝立を立てれば、生活動線からの視線をカットすることが可能です。ワンルームで廊下や玄関からキッチンが見えてしまう悩みも解決できるでしょう。

衝立や置き型スクリーンは模様や素材などのバリエーションが豊富なため、インテリアコーディネートが苦手な人でも簡単におしゃれな空間を作れます。

モザイクガラスやアクリル板はぼんやりと曇っているため、キッチンカウンターの前に置いても、部屋に圧迫感を出さずに調味料や調理道具などを隠せます。キッチンの小窓にモザイクガラスを貼ってステンドガラス風にすれば、おしゃれな空間に仕上がります。自然にオープンキッチンの目隠しをしたい人に最適なアイテムです。

背丈の高いカウンターキッチンを置くと、リビングやダイニングからは調理中の様子を見られない状態になります。また、高さのある椅子をリビング側に一緒に置けば、バーのようなおしゃれな空間に仕上がります。

腰壁とは、高さが床から腰まである板材を貼って作った低い壁です。オープンキッチンの縁に設置すると、散らかりやすい手元や汚れが目立つコンロを隠せます。腰壁で調理の油ハネや水しぶきを防げるため、リビングからキッチンが綺麗に見えます。

手元を隠しつつ家族と会話を楽しみたい人や、オープンキッチンの開放感を大切にしたい人に最適なアイテムです。

DIYが得意なら、目隠しをしたい部分にフェイク壁や板張りを取り付けましょう。自分好みのキッチンスペースを自由に作れるうえ、生活感が出るものを自然に隠せます。DIYの手間はかかるものの、自分で１から取り付けるため、コストを最小限に抑えられます。

キッチンカウンターを目隠しするなら、具体的にどのようなレイアウトにしたらよいのでしょうか。そんな悩みを抱えている人に向けて、キッチンカウンターの目隠しアイデアを7つ紹介します。

台所とリビングの間に、間仕切りカウンターを設置したレイアウトです。調理中の手元を隠しながら、リビングにいる人達と会話ができるように、少し高めの返し天板が備えられたアイテムを使用しています。また、カウンター下の収納棚にキッチン用品を入れれば調理のスピードを向上させることが可能です。

カウンターの上に観葉植物や小物などを置いて、さり気なくキッチンスペースを隠すアイデアです。カフェのようなおしゃれな空間を作るために、上に置くものは色を統一して、間を空けながら設置しています。

散乱しやすい調味料を一ヶ所にまとめながら、扉付きのアクリル板で手元をしっかりと隠したレイアウトです。調理の効率を上げながら使い勝手を良くしたアイデアで、普段から料理をする人に向いています。隠したいものの高さに合わせて、収納棚の上に小物を置いているのもポイントです。

趣味や愛用品をしまった収納棚は、キッチンとリビングの間に置きましょう。天井の高さまである収納棚ですが、すのこが格子状になっているため、圧迫感を与えずにものを隠せます。DIYが得意なら収納棚を手作りすると、オリジナリティ溢れる空間になります。

リビング入ってすぐが対面キッチンの場合は、上部から植物を吊るしましょう。上部のデッドスペースに置いたものを隠しながら、カフェのようなおしゃれな空間を作れます。また、茶色い窓枠から緑色の植物を吊るす方法もおすすめです。人は上を見がちになるため、キッチンカウンターの上に置いてあるものが目立ちにくくなります。

突っ張り棒を利用したカーテンで、リビングや玄関から見えるオープンキッチンを隠しています。また、目隠しだけではなく、カーテンの高さでキッチンとリビングの空間も仕切っています。室内が丸見えになるワンルームの悩みを解決してくれるアイデアです。

おしゃれなアイランドキッチンには、木製の箱に入った観葉植物を置きましょう。2つ並べて置くと存在感が増し、おしゃれに手元隠しをしてくれます。インテリアコーディネートが苦手な人でも真似しやすい簡単なアイデアです。

キッチンカウンターは、ただ目隠しをすればよいわけではありません。キッチンは火や刃物、水などを扱う場所であり、気をつけなければならない点があります。安全にキッチンカウンターを目隠しするために、5つの注意点を確認しましょう。

キッチンカウンターを目隠しする際の注意点
・キッチン作業時の動線を考慮する
・採光や通気を確保する
・熱や水はねへの対策を十分にとる
・家族構成や生活スタイルに合わせる
・賃貸の場合は原状回復の可否な方法を選ぶ

大きいパーテーションや食器棚でキッチン全体を隠せても、キッチンの入り口を塞いでしまうと配膳がしにくくなります。また、シンクや調理台の手元を隠すために、キッチンカウンターの上に小さなパネルや観葉植物を置くと、料理をこぼしたり目隠しが倒れる可能性もあります。

ストレスを抱える原因となるため、キッチンスペースではどのような行動をするのかを考えてから置きましょう。

キッチンスペースは光が入りにくく、調理中の匂いや煙がこもる点に注意が必要です。キッチンが暗い雰囲気になったり、リビングやダイニングに油や魚の匂いが広がったりするおそれがあります。

キッチンの小窓に通気性の高いレースカーテンや、遮光効果のあるロールスクリーンなどを設置すると、ほどよく目隠しをしながら風通しの良い明るい雰囲気が作れます。

コンロの火やシンクからの水はね対策として、耐熱性や遮水性のある目隠しアイテムを取り入れましょう。コンロの近くに木製のロールスクリーンやレースカーテンを配置すると、火が飛び移って火事を引き起こす危険性があります。

また、シンクの前に遮水性のないアルミ製のパネルを置くと、錆びる場合があります。設置する場所に合わせて、適切な効能を持つアイテムを選ぶことが大切です。

小さな子供がいる家庭では、キッチン周りに移動式のパーテーションや、角が尖ったパネルを設置すると危険です。子供が走り回ってぶつかり、転倒するおそれがあるほか、最悪の場合は食器棚に入っている陶器が割れて怪我を招きかねません。

また、家庭の暮らし方に合わない設計だとキッチンが使いにくくなり、ストレスにつながります。家族構成やキッチンの使用頻度を踏まえて目隠しを設計することが、快適なスペースを作るための鍵です。

賃貸住宅でキッチンカウンターを目隠しする時は、壁や床を傷つけずに設置できる突っ張り棒タイプのカーテンや、置き型のパーテーションを選びましょう。リフォーム業者に依頼してキッチンとリビングの間に大きなパネルを取り付けたり、DIYで壁に穴を開けたりすると、引越し時に再度リフォームをしなければなりません。

借りた時の状態に戻れば問題ありませんが、元に戻らなかった場合は不動産トラブルを引き起こすおそれがあります。

キッチンカウンターを隠すなら、パーテーションやカーテンなどを購入する必要があります。キッチンカウンターの目隠しアイデアを実現するために必要なアイテムを紹介します。