合成皮革とは?PUとPVCの
特徴・用途や
本革との違いを紹介!
リード文
高級感があり、比較的安価な素材に合成皮革があります。合成皮革を使った家具を使っている人も多いでしょう。合成皮革にはPU(ポリウレタン)とPVC(ポリ塩化ビニル)の二種類があるのを知っていますか。PUとPVCの違いや、それぞれの特長、手入れ法などを紹介します。
本革のような質感を再現した人工素材
合成皮革はPUレザーとPVCレザーの2種類がある
項目 | PVC | PU |
---|---|---|
質感 | 硬め・ツヤ | 柔らか・マット |
重さ | やや重い | 軽い |
耐水 | ◎ | 〇 |
耐久 | 擦れ◎/寒さ× | 摩耗△/加水分解注意 |
価格 | 安い | 中程度 |
主な用途 | レイン用品・クロス | バッグ・靴 |
まとめ | 汚れに強い低コスト | 本革風で軽快 |
頻繁に雨に濡れる可能性がある製品にはPVCが向いています。コストを重視したい場合もPVCの製品を選ぶと良いでしょう。一方、長時間持ち歩くバッグや肌に直接触れる靴などは、軽量で柔らかいPUが向いています。PUは見た目や触り心地が本革に近く、高級感を求める場合にも適しています。どちらの素材も定期的な手入れで長持ちしますが、PVCは直射日光や極端な低温に注意が必要です。
PVCレザーはポリ塩化ビニル、PUはポリウレタンを用いた合成皮革
レザー調ダイニングチェア
PVCレザーは Polyvinyl Chloride(ポリ塩化ビニル)の略称で、布地の表面に塩化ビニール樹脂を塗布して作られています。PVCは塩素を含むプラスチックの一種で、もともと硬い性質がありますが、レザーとして使うために柔らかくする可塑剤を混ぜています。
一方、PUレザーのPUは、生地表面に塗布しているPolyurethane(ポリウレタン)の略です。PUは化学構造の中に「ウレタン結合」という特殊な結合が含まれ、添加物をあまり使わなくても自然に柔らかさと弾力性が生まれます。PUの構造は柔らかい部分と硬い部分が交互に並んでいるような作りになっており、この構造が本革に似た手触りのもとになっています。
またPVCレザーには健康被害の懸念がある
A熱に弱いので直射日光・暖房器具は避ける
Bひび割れなどには補修・修理グッズを使用する
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