都心部などのワンルームの中には、収納スペースが全くない部屋もあります。部屋が狭くて収納スペースがない部屋にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

収納スペースがあらかじめ設けられていない部屋は、多少狭くても、自分でコーディネートでき、物をあまり置かずスッキリしたレイアウトにできるのがメリットです。ベッド下収納やケースを使った机下収納など、収納グッズや好きな家具を選び、自由におしゃれな部屋を作れます。また収納スペースがないことで、部屋をきれいに保つために不要な物を買わない選択もでき、節約にもつながるかもしれません。

収納スペースのない狭い部屋は、収納スペースを全て自分で作り出さなければならないのがデメリットです。ベッド下の空間や壁面など、限られた空間の中で物を収納できるスペースを作らなければなりません。また賃貸の部屋では、壁を傷つけないように気を付けることが必要で、家具や収納グッズを選ぶ際に制約があります。

収納グッズを選んだり、購入したりすることが必要で、費用面も含めて部屋のレイアウトを考えたり、模様替えをしたりするのが好きではないと苦痛かもしれません。

収納スペースがない部屋や家では、服や物の片付け方ひとつで、部屋の見え方が大きく変わります。散らかった印象にならないよう、市販の収納グッズを活用したりDIYをしたりして、わずかなスペースを生かすことが大事です。次のような収納アイデアも駆使して、スッキリ整理しましょう。

収納がない部屋の収納アイデア
・デッドスペースを最大限に生かす
・突っ張り棒と布で隠す収納に
・収納家具を間仕切りとして活用
・服はしまわないで見せる収納に
・隙間を有効活用
・突っ張り棒を活用して収納
・キッチンワゴンを利用する
・収納付きの家具を活用する
・多機能家具を活用する
・壁面収納を活用する
・ハンガーラックを活用する
・ベッド下収納を取り入れる

家具を配置した際などにできるデッドスペースは、狭く収納のない部屋にとって重要な場所です。収納グッズを使えば、一見物を置けないように思える空間も、おしゃれなインテリアとして収納スペースに変えられます。部屋を見渡してデッドスペースがないかチェックしましょう。

デッドスペース例
・ベッドと壁のすき間
・ベッド下
・テーブルと棚の間
・テーブル下
・テレビ上の空間
・冷蔵庫横

ベッドやソファなど収納が付いた家具は、別に収納ケースなどを用意する必要が省けます。他の家具とも調和しやすいのもメリットです。収納付きベッドではマットレスを動かさなければならないタイプもありますが、引き出しタイプならすぐに取り出せるので便利です。ただし、収納付き家具は価格が高くなりがちなので、予算もしっかり考慮しましょう。

収納付き家具例
・ベッド
・テーブル
・ソファ

ベッドソファや高さのあるロフトベッド、ラック付きデスクなど、多機能家具を使い収納スペースを確保する方法もあります。例えばベッドとしても使えるソファなら、空いたスペースを収納に使えます。ロフトベッドは、ベッド下を収納に使えるタイプやデスクと収納を兼ねたタイプがあるので、用途に合った製品を選びましょう。

部屋に収納スペースが無い場合、レイアウトが後回しになりがちです。さらに多くの収納アイテムが販売されており、選ぶのにも苦労します。収納選びとレイアウトに失敗しないため、以下のような点に注意しましょう。

部屋が狭く収納がない部屋のレイアウトでの注意点
・収納アイテムを揃えすぎない
・居住空間にメリハリを持たせる

収納アイテムは必要な分のみを揃えて、購入し過ぎないようにしましょう。きっと必要になるだろうと次々に買ってしまうと、生活スペースが狭くなったり、デッドスペースを生んでしまったりする可能性があります。衣類をメインにレイアウトしたいのならハンガーラック、本がメインなら本棚など、レイアウトの中心にしたい物に決めると、必要な家具が決まります。それ以外のものは数を減らしてまとめておけば、スペースを効率的に使って無駄なく収納できるでしょう。

収納家具をパーテーションとして使って部屋を区切り、スペースにメリハリを持たせることも必要です。仕事空間とくつろぎ空間を分ければ、作業に集中できて時間も有効に使えます。狭い部屋や収納のない部屋は、シンプルな間取りが多いので、自分好みにアレンジしましょう。

ワンルームはキッチンと洋室が1室になっています。押入れのない部屋や収納スペースが少ない部屋も珍しくありません。収納スペースがない部屋では、キッチン用品、生活用品、衣類などを1室の中にしまう収納術が参考になります。部屋に広さがなくても、レイアウト次第でメリハリのある空間を実現できるでしょう。

ラックを壁のようにして寝室とリビングスペースを分けると、生活にメリハリがつきます。仕切ったうえでテーブルとローソファを置けば、狭いながらもおしゃれなリビングになるでしょう。背面の無いラックを選べば、ベッド側とリビング側のどちらからでも物を出し入れできて便利です。

ワンルームの中には、柱や構造の関係で部屋が長方形ではなく、室内に狭いスペースができることもあります。。そうした狭いスペースにはデスクや収納家具を置いて、スペースを有効活用しましょう。デスクの上に壁掛け収納を追加すれば、上部の空間も無駄なく使えます。

ワンルームでの狭い部屋で見せるレイアウトをする収納術です。突っ張り棒やネット、ラックを使って、ベッド上の空間やキッチンの上に収納スペースが作りましょう。服やカバンをかけたりぬいぐるみを置いたりと、お気に入りの物がいつでも見られる空間にもなります。ただし、物を置き過ぎると散らかった印象になるので注意しましょう。

1Kは部屋とキッチンが分かれている間取りです。狭い賃貸など、壁がない部屋でも統一感のある空間を作りやすいというメリットもあります。狭くて収納がない1Kの部屋のレイアウト例を紹介します。

1Kはキッチンが分かれている分、狭い中でも部屋全体に統一感を持たせられるのがメリットです。家具やカーテンの色を2色または3色以内にすれば、統一感のある部屋を作れます。収納棚やベッドフレームは茶色を基調にしたものを選び、アクセントとして家具に白を取り入れると明るい印象になるでしょう。

1Kのキッチンは玄関への通路に設置されているケースがあり、その場合、さほど広さがありません。しかし調味料、洗剤、ビニール袋など、細々とした物が多いのがキッチンです。移動式のワゴンを使用し、1段目は調味料、2段目は乾麺や缶詰などとジャンルを決めてまとめて収納すれば、利便性が高くなります。さらに冷蔵庫とワゴンの色を合わせれば、統一感も生まれます。

冷蔵庫にマグネット式の収納グッズを取り付けてビニール袋入れなどを作ると、スペースをとらないうえに屈まず取りだせるので便利です。

自宅で仕事や作業をする人は、リラックスする場所と作業場所の空間を分けるのも効率を上げるのに効果的です。部屋の角にデスクを設置し、ラックなどでスペースを区切ります。リラックスしたい空間にはローテーブルやローソファを配置すれば、部屋に広さも感じられるでしょう。

天板下に収納スペースの付いたセンターテーブルもあるので、活用するとデッドスペースが無駄になりません。

1DKはダイニングキッチンと部屋が独立しています。キッチンスペースにもある程度余裕があるので、収納スペースを確保できます。ダイニングキッチンにはテーブルを置ける広さもあるため、自由に部屋のレイアウトができるでしょう。

1DKでは、かなりのスペースを壁面収納として活用できます。天井から床までを収納にできる壁面収納家具は、全面を隠せるタイプや、飾りながら収納できるタイプまでさまざまな種類があり、好みに合わせて選べます。大型の家具は部屋の印象を左右するので、壁面収納をベースにその他の家具の配置を決めましょう。ラックを使うと費用を抑えられます。

ダイニングキッチンと部屋がつながっているなら、それぞれの部屋で分けずに合わせて1部屋として、カーテンやクッション、ラグマットなど、ワンポイントになるアイテムの色を決めると統一感がでます。部屋が長方形の間取りの場合、ベッドを縦に配置すれば生活動線を確保したうえで、開放感のある部屋になるでしょう。

1DKのメリットは部屋を明確に分けられる点です。ダイニングキッチンを食事と仕事用のスペースにすると、仕事に集中できる空間を作れるでしょう。寝室にソファベッドを置いて、居間と寝室を兼用する方法もあります。

部屋をおしゃれな雰囲気にするには、見せる収納を活用することも大切です。服や小物や本などの好きな物を自由に飾って、見せながら収納しましょう。狭い部屋をお気に入りの空間にできる収納家具やグッズを紹介します。

日用雑貨などが目につく場所にあると、生活感が出てしまい、部屋の雰囲気を損なってしまうことがあります。部屋が乱雑な印象にならないよう、小物などはしっかり隠したいものです。狭い部屋でも使いやすい、隠す収納に最適な家具やグッズを紹介します。

一人暮らしの人にとっては、家事や片付けが楽になることも、収納家具選びでは大事なポイントです。収納場所がない部屋で、片付けが楽になる収納家具やグッズを紹介しましょう。

収納が全くない場合や、押し入れが狭い部屋では、収納をどう確保したらいいか悩むことでしょう。収納が全くない部屋や部屋が狭い場合の、レイアウトに関するよくある質問と、その答えをQ&A方式で紹介します。広さや場所によって使える物やスペースは変わるので、収納グッズやデッドスペースの活用など、自分の部屋に合った方法を見つけてください。