1LDKは一人暮らしからカップルまで幅広い層に人気がある広さの部屋です。リビングダイニングに加え、独立した部屋がある間取りで、プライベート空間を確保しやすく、生活にもゆとりが生まれます。1LDKの基本的な構成や広さの目安、間取りの特徴について紹介します。

1LDKのLDKとは、リビング、ダイニング、キッチンが一体となった広めの空間を指します。広さは通常8畳以上があり、暮らしの中心となる場所として設計されています。くつろぎのスペースと食事をする場所、調理をする場所がひと続きになっているので生活動線がスムーズになり、開放感のあるレイアウトを実現しやすいのが1LDKの特徴です。

1LDKの「1」はリビング、ダイニング、キッチンとは別にもう1つの部屋があるという意味で、この「1」の部屋は多くの場合、寝室として使われます。リビング、ダイニング、キッチンとは独立しているので就寝時のプライバシーを保ち、日中の活動の場と夜の休息の場を分けられる間取りです。

リビングと寝室が分かれていると、生活のシーンごとにスペースを使い分けられます。1LDKの最大の利点はプライバシーを確保しやすい点です。来客があったときも寝室を隠せるほか、キッチンでの調理中に発生するにおいが寝室まで届きにくいので、快適な睡眠環境を保てます。

また、自宅で仕事をする際にはリビングにテレビや生活音がある状況でも静かな寝室に移って作業に集中できるなど、用途に応じて使い分けが可能です。

・プライバシーを確保しやすい
・キッチンから発生する料理のにおいが寝室に届きにくい
・リビングが騒がしいときに、静かな寝室で仕事や作業ができる

必要な空間がコンパクトにまとまっていて、日々の生活が効率的になります。移動距離が短く、家の中を移動する際の負担が少なかったり、部屋やインテリアの掃除や整理整頓の手間も省けたりするのが1LDKのメリットです。広すぎない分、空間全体を見渡しやすく片付けやすいので、きれいな状態を保てます。

また、無駄なスペースの少ない、コンパクトにまとまった部屋にしやすいのも特徴です。居心地の良い空間を作りやすく、日常生活におけるストレスも減らせます。

・家の中を移動しやすい
・掃除や整理整頓の手間が省ける
・コンパクトにまとまった部屋になる

1LDKの間取りを使いこなすには、限られたスペースを無駄なく利用し、全体のバランスを考えたレイアウトが重要です。リビング、ダイニング、キッチンが1つに繋がっている空間だからこそ、動線や使いやすさに配慮した工夫が暮らしやすさを左右します。次のようなポイントに気を付けて、レイアウトやインテリア選びを考えましょう。

・シンプルな間取りの部屋を選ぶ
・レイアウトのコンセプトを決める
・適切なサイズやデザインの家具を決める
・生活動線を確保する
・棚を収納や間仕切りに

変則的な形をした1LDKの部屋はインテリアのレイアウトが制限されやすく、スペースを有効に使いにくくなる場合があるので注意しましょう。一方で、長方形や正方形など整った形の間取りであれば空間を無駄にせず配置でき、生活動線も確保しやすくなります。レイアウトの自由度も高くなる快適な住まい作りに適した形状です。

食事とくつろぎの場所をひと続きにしたいのか、仕事と生活の空間を明確に分けたいのかなど、生活スタイルによってインテリアのレイアウトは変わります。来客が多い場合はチェアの数や動線を重視し、在宅ワークが中心なら静かに集中できる場所の確保が必要です。あらかじめ優先したいポイントを決めておけば、無駄のないレイアウトを組み立てやすくなります。

部屋の広さや形状に合わない家具を置くと圧迫感が出てしまい、部屋の中での動きにくさや、家具の使いにくさの原因になります。必要以上にチェアを置いても部屋を狭くする原因になり、注意が必要です。

限られたスペースを効率的に使ってレイアウトするには、コンパクトで機能的な家具や配置の自由度が高いアイテムを選びましょう。シンプルなデザインや複数の用途に対応できるインテリアを取り入れれば、使い勝手の良い部屋になります。

適切な数のチェア、大きすぎない家具をバランス良くレイアウトして部屋の中を移動しやすくすると、家事や日常の動きがスムーズになります。忙しい朝の身支度や、帰宅後のくつろぎの時間の中で無駄な動きを減らせれば、毎日の暮らしの中で感じるストレスを軽減できます。

また、生活動線を確保すると掃除や整理整頓もしやすくなり、部屋を清潔に保ちやすくなります。

1LDKの部屋をおしゃれにコーディネートするには、限られた広さを生かしつつ統一感やバランスを意識したインテリアの工夫が欠かせません。家具の配置やデザインなどを少し工夫するだけで、おしゃれで印象的な部屋になります。1LDKの部屋をよりおしゃれにするには、次のようなポイントに注意しましょう。

・ゴミや配線コードは隠す
・曲線の家具でゆったりした印象に
・低めの家具を選ぶ
・サイドテーブルを取り入れる
・おしゃれな照明を設置する

視界に入る不要な物を隠すと部屋の中が広く感じられ、整った印象になります。特に気を付けたいのはゴミや配線コードで、目に付くと部屋全体が雑然とした印象になりがちです。配線コードは、収納ボックスや扉付きの収納などを利用すれば隠せます。シンプルで整理された部屋は、心を落ち着かせてリラックスできる環境になります。

丸みを帯びたデザインのテーブルやチェアなどのインテリアは、1LDKの部屋のどこに置いても調和し、優しく穏やかな雰囲気になります。壁に沿って配置する必要がなく、自由なレイアウトも可能です。

狭く感じる1LDKの部屋や壁に凹凸がありチェアやテーブルなど家具の配置に悩んでいる人は、コンパクトで曲線のあるインテリアを選ぶと良いでしょう。限られたスペースを上手に活用でき、おしゃれなコーディネートの鍵となります。

テレビ台やチェア、テーブルなどを低めのデザインにすると視界を遮る物が少なくなり、部屋全体に抜け感が生まれます。特に日本では床に近い位置で過ごす生活に慣れているので、低めのテーブルやチェアなどの家具を置くと、自然に落ち着ける部屋になります。

天井との距離にゆとりが生まれ、実際の面積以上に開放的に感じられる効果も期待できるでしょう。インテリアの高さは80cm以下を目安にし、圧迫感のあるハイタイプ収納ではなく、腰高のサイドボードやオープンタイプの収納家具を選ぶと、統一感と使いやすさを両立できます。限られたスペースでも抜け感を意識すれば、圧迫感の無いおしゃれな部屋になります。

リビング、ダイニング、キッチンと寝室が横並びになっている場合、インテリアで各エリアをうまく区切りながら、広さを感じさせる工夫が必要になります。LDKと寝室が横並びの間取りの例を紹介します。

リビング、ダイニング、キッチンと寝室が横付型の1LDKは、引き戸で仕切られた間仕切りを使うとLDKと寝室を必要に応じて区切れるのがメリットです。引き戸を開けて使えば部屋が広がり、開放感が生まれます。部屋全体をスムーズに移動でき、効率的な生活動線を確保できます。

しかし、キッチンと寝室が近いのでリビングの生活音や料理のにおいが寝室に伝わりやすい点がデメリットです。また、二人暮らしの場合は生活リズムの違いによってお互いに気を使い、リラックスできない可能性もあります。一人暮らしや来客が少ない家庭には向いている間取りと言えるでしょう。

インテリアには、背面が空いている抜け感のあるソファやチェアを取り入れると圧迫感が軽減され、部屋全体に広がりが感じられます。寝室側からリビング、ダイニング、キッチンを見たときも視界が遮られず、広々とした印象の部屋作りが可能です。

また、ウッドフレームのソファやチェアを中心に、ローテーブルやテレビボードなどの家具も同じく直線的で圧迫感の少ないデザインで揃えると、統一感と開放感を両立できます。

リビング、ダイニング、キッチンと寝室が横一列に並んだタイプの1LDKの空間の仕切りには引き戸を使用し、必要に応じて開け閉めできるようにすると良いでしょう。広さが10畳ほどあると、2.5人掛けのソファ、チェア、ダイニングテーブルなどのインテリアを、余裕を持って配置できます。

中央には広めの動線を確保すると、どこにいても移動しやすい間取りになります。

リビング、ダイニング、キッチンと寝室が横並びになっている間取りは、間の引き戸を開けると、空間全体がひと続きのような大きなワンルームになります。それぞれの部屋で異なるカラーやテイストのインテリアを取り入れると、ちぐはぐな印象になるので注意しましょう。

空間に一体感を持たせるには、カラーコーディネートや家具、小物のテイストを統一するのがポイントです。例えば、爽やかで落ち着きのあるブルー系のカラーを基調に視線が低くなるロースタイルの家具を取り入れたインテリアコーディネートは、開放感と統一感を両立できます。

背面が空いているデザインのチェア、ソファは視線を遮らずに部屋全体を見渡せるので、空間に抜け感が生まれます。特にリビング、ダイニング、キッチンと寝室が横並びの1LDKでは、チェアやソファの背面が視界を妨げないと、寝室側から見ても開放的な印象になります。1LDKの部屋の圧迫感を軽減し、部屋全体を広い印象にしたいときに使えるテクニックです。

1LDKの部屋の中央に広めの動線を確保すると、どの場所からもスムーズに移動ができ、日常生活でのストレスを軽減できます。家具をただ置くだけではなく、人が通るスペースを意識してインテリアをレイアウトするのが快適な1LDKを作るうえでのポイントです。

異なるカラーやテイストのインテリアを使うとちぐはぐな印象になるので、統一感のある1LDKのレイアウトを目指すにはカラーコーディネートや家具のテイストを揃えましょう。全体の色を整え、さらにシンプルなロースタイルのテーブルやチェアなどのインテリアを組み合わせると開放感も生まれ、全体的にまとまりのある印象になります。

1LDKとひと口に言っても、間取りの形や部屋の繋がり方にはいくつかのパターンがあります。その中でもリビング、ダイニング、キッチンと寝室の間に廊下があるタイプは、横並びの間取りとは異なる特徴を持っています。レイアウト例や家具の配置とインテリアの工夫について紹介します。

部屋同士が完全に分離され、生活音やにおいが寝室に届きにくいメリットがあります。生活リズムが異なる二人暮らしや、小さな子供がいる家庭にとっても使いやすい間取りです。子供の寝かしつけや大人のリラックスタイムで、互いに干渉せずに過ごせます。さらに、廊下があるとそれぞれの空間が区切られ、プライバシーが確保される点も大きなメリットです。

しかし、リビング、ダイニング、キッチンと寝室が完全に隔てられているので、広さによっては閉塞感を感じる可能性があります。また、廊下を含む間取りは専有面積が増え、横並びの間取りよりも物件の価格が高めになりがちです。

LDKと寝室の間に廊下がある1LDKでは、動線を意識したインテリアのレイアウトが重要です。廊下側の動きを妨げないよう、片方に肘掛けのない肩肘ソファを設置しています。限られたスペースを有効活用しながら、座り心地と利便性を両立するのが狙いです。

ソファ周りには圧迫感を感じさせないようにコンパクトな家具を合わせ、通行のしやすさを確保しています。住みやすさと使いやすさのバランスの取れた快適なリビングです。

洗練された雰囲気を演出するために、トーンを揃えたインテリアや照明でホテルライクな空間にした1LDKの寝室のレイアウトです。収納付きベッドやキャビネットなどの収納家具を取り入れると、見た目も使い勝手も良くなります。

リビングには抜け感のある2人掛けの肩肘ソファを配置し、空間に圧迫感を与えない工夫をします。ダイニングテーブルは置かず、シンプルでゆとりのあるレイアウトです。

リビング、ダイニング、キッチンと寝室が廊下で分かれている独立型の間取りを生かし、それぞれの空間でアクセントカラーを変えて、異なるテイストのインテリアを楽しめる1LDKのコーディネートとなっています。

片肘ソファは通路側に肘掛けが無いほうを向けて配置すれば、空間を圧迫せず通行の妨げにもなりません。部屋が狭くても、生活動線でのストレスを軽減できるでしょう。片側の肘掛けが無くてもソファの機能性が損なわれるわけではないので、十分にくつろげます。廊下へのアクセスを保ち、限られたスペースで快適に過ごす理想的なインテリアです。

アパートや賃貸の狭い部屋では収納量が不十分になりがちです。収納付きベッドやキャビネットは、物をしまう場所を大幅に増やすことができ、物を隠して整理できるようになります。加えて、ホテルライクなインテリアにすればおしゃれな雰囲気が保たれ、見た目も利便性も両立が可能です。

部屋がそれぞれ独立しているので、家具やインテリア、カラーコーディネートを別々のテイストにして楽しめます。これによって部屋にメリハリが生まれ、個性的な部屋にできるのがポイントです。例えば、リビングに明るく開放感のあるカラーやシンプルなインテリアを取り入れ、寝室には落ち着いたトーンのインテリアで、リラックスできる雰囲気にすると良いでしょう。

入口、LDK、寝室、屋外が一直線に並ぶ間取りは視線の通り道が真っ直ぐに抜け、実際の広さ以上の開放感があります。ただ、一直線の構成だからこそ、単調にならないよう、家具の置き方や色使いの工夫が欠かせません。直線的な1LDKを最大限に生かすインテリアコーディネートを紹介します。

入口からリビング、ダイニング、キッチン、寝室、バルコニーまでが一直線に並ぶ縦長の1LDKは空間に奥行きが生まれ、開放感があります。キッチンからリビング、寝室まで見渡せるので生活動線が分かりやすく、インテリアの配置を考えやすいのがメリットです。また、壁面を利用しやすい構造で、限られた空間を効率的に使えます。

一方で、キッチンや寝室が奥まった位置にあり、自然光が届きにくく、暗く感じる場合があります。リビングとダイニングの区切りも付けづらく、メリハリを付けた配置にするには家具の設置に工夫が必要です。さらに、家の中央にあたる部屋は窓がなく、エアコンを後付けできない可能性もあります。

スムーズな動線を生かすため、リビングにはサイズを抑えた家具を配置して通行のしやすさと視界の抜けを確保しています。圧迫感を与えず、開放的で広々とした印象です。さらに寝室では、窓の前に家具を置かず、自然光を取り込み日中も明るく心地良い空間にしています。動きやすさと居心地の良さのバランスが取れた、快適な1LDKのレイアウトです。

入口から屋外までが一直線に繋がる縦長の1LDKでは、動線を妨げずに開放感を生かす家具選びが大切です。例えば、リビングにコンパクトなカフェテーブルとチェアを選べば場所を圧迫しません。インテリアとの間隔が十分に確保でき、部屋に入った瞬間に視界の広がりが感じられて、広々とした空間になります。

さらに、抜け感のあるデザインの家具を選べば、狭さを感じさせず、居心地の良い部屋になるでしょう。

狭い空間でもインテリアの配置を工夫すれば快適な寝室のコーディネートは可能です。窓の前にも置ける脚付きマットレスは、ヘッドボードがないので光を遮らず、部屋全体を明るく開放的に見せられます。隣にはワークデスクを配置し、移動に必要な最小限のスペースを確保しました。作業性と動きやすさのバランスが取れたストレスのない環境となっています。

室内を通行しやすく、視線が奥まで抜けるように家具のサイズを抑えてレイアウトし、空間に余白を作ります。圧迫感を避けると実際の広さ以上に開放的でのびやかな印象になるでしょう。

寝室は窓の前に家具を置かず、自然光を取り込めるようにすると、日中でも明るく心地良い空間を保てます。全体を通して通りやすさと自然光の確保を意識したインテリアの配置がポイントです。

縦長の間取りは動線が一直線に伸びるので、インテリアが視界や通路を遮らないようにしましょう。カフェテーブルのようなコンパクトで高さを抑えた家具は、空間にゆとりが生まれます。また、他の家具との距離を十分にとれるようにレイアウトするのもポイントです。

部屋全体がより開放的に感じられ、限られたスペースでもインテリアによる窮屈さを感じにくくなります。十分な空間が確保されていると、模様替えの際も物を動かしやすくコーディネートの自由度が高まります。

寝室は機能性を確保し、圧迫感を抑えることを意識し、ヘッドボードの無い脚付きマットレスを選びましょう。窓の前にも設置できるので光を遮らず、視界の抜けを確保できます。さらに、コンパクトなワークデスクも配置すれば作業のしやすさと快適な動線を両立できるでしょう。実用的で開放的なインテリアのレイアウトが可能です。

上下階に空間が分かれたメゾネットタイプの1LDKはマンション等にも見られる間取りの1つで、縦の広がりを活かして暮らしの幅が広がる間取りです。階ごとに役割を分けられ、プライベートも確保しやすいのが特徴です。そんなメゾネット1LDKのレイアウト、インテリアの実例を紹介します。

メゾネットタイプは室内に階段がある上下2層構造の間取りで、フロアごとに生活空間を分けられるのが特徴です。プライベート空間を確保しやすく、風通しや日当たりも優れています。上下階の生活音が分離されて騒音トラブルを防ぎやすい点からも人気のある間取りです。

一方で、階段の上り下りによる動線の不便さや、階段によって使える床面積が減る点、上下階で室温差が出やすい点などには注意が必要です。

1階と2階で全く違うテイストにするとまとまりがなく見えるので、インテリアの雰囲気や素材を統一しましょう。さらに、低めのチェアやテーブルなどの家具を選べば視線が抜け、圧迫感が少ない開放的な印象になります。

また、1つの空間に寝室とリビングの役割を持たせたい場合は、ソファやカラーボックスを仕切りとして使うとメリハリが出ます。奥に背の高い家具や観葉植物を置けば、奥行きを感じさせるバランスの良いレイアウトになります。

1階のダイニングキッチンに食事スペースと応接スペースを集約し、もう1つの部屋をプライベートな寝室にしたレイアウトです。生活の中心を1階に置くと動線がシンプルになり、来客時に生活感を見せずに対応しやすくなります。

低めのチェアやテーブルなどの家具を選んで圧迫感を軽減し、ベッドをソファ代わりに使ったりカーペットやマットでスペースを用途ごとに緩やかに区切ったりすれば、コンパクトながらも過ごしやすい居住空間になります。さらに、インテリアの色や素材を統一すると整った印象になるでしょう。

階段下のスペースは広さが限られているものの、うまく使うと収納や作業スペースとして活用が可能です。例えば、小さめの本棚やカラーボックスなどのインテリアを配置すると、日常的に使うアイテムを整理する場所になります。天板を設置して自作の棚を作れば、さらに収納力を高められるでしょう。

階段下が少し広めならば、デスクやチェアを配置して作業スペースとしても利用できます。狭い空間だからこそ、集中しやすく、作業もはかどるかもしれません。

上下階の関係性を意識して空間をつなげる意識を持ちます。インテリアのテイストを階ごとに分けず、素材や色を揃えれば視覚的な一体感と落ち着きが生まれるでしょう。生活動線がシンプルで整っていると、日々の動きがスムーズになり、ストレスが軽減されます。

また、背の高いインテリアを部屋の奥に置いて奥行きを感じさせる工夫もポイントの一つです。

テーブルやチェアは低めの物を選び、圧迫感を軽減させるのが限られたスペースを広く見せるコツです。背の低い家具は視線を遮らないので、部屋全体が広く感じられます。また、ソファをベッドとして使うなど家具を複数の用途に使えるようにするとインテリアの数を抑えられ、部屋を広く使えます。

階段下に設置する棚はオープンタイプにするとギャラリーのように小物やお気に入りのアイテムを飾れる家具になります。棚の素材を階段と同じ物にすれば統一感が生まれ、違和感なく馴染むのがポイントです。また、作業場所を作る場合は階段下のスペースの壁に棚を取り付けます。収納力が向上し、作業スペースが散らからず実用的です。

1LDKのおしゃれなレイアウトを実現するには、部屋の広さや形に合わせたインテリアの配置が重要です。限られた空間を最大限に生かし、機能性とデザイン性を両立させるポイントを押さえたレイアウトを紹介します。

白いフローリングを基調に、白やグレー、ナチュラルな木材の家具を取り入れた統一感のある明るい部屋です。ホワイト系のインテリアは部屋を広く感じさせます。

家具を選ぶ際はテーブル、ソファ、ローテーブル、デスクなど、必要な家具を配置できるよう、それぞれの幅や奥行きを測ったうえで購入しましょう。狭い部屋はインテリアのサイズを正しく把握するのが大切です。

リビング、ダイニングの家具はウッドやラタンなどのブラウン系の色を基調にし、雑貨にも統一感を持たせて温かみのあるナチュラルな雰囲気にしています。一方で、ナチュラルさが過剰にならないよう、インテリアにブラックをアクセントカラーとして随所に取り入れているのがポイントです。

例えば、ソファやテーブルの脚、照明のフレームなどにブラックを使うと引き締まった印象になり、部屋全体の印象のバランスが整います。

無垢フローリングの温かみのある木目に合わせて、ナチュラルな木目やグレーの家具を中心に配置しています。キッチンは手前にちょうど良いサイズのカウンターを置き、食器や調理器具の収納スペースを確保しているのがポイントです。カウンター上にはブラックのラックを使用し、アクセントにしています。

シンプルながらもカフェのようにおしゃれな雰囲気を作り出しています。

同じ1LDKでも住む人数によって快適な家具のレイアウトは変わります。一人で過ごす空間にするのか、二人で暮らすのかによって家具のレイアウトや収納の工夫も必要です。それぞれのライフスタイルに合う人数別のおしゃれで実用的な1LDKのレイアウトを紹介します。

大きめのテーブルやチェアなどの家具を壁に寄せて配置すると部屋の中心に広い空間が生まれ、動線がスムーズな部屋になります。家具で窓が塞がれず、自然光が入る開放的な雰囲気です。

インテリアの全体の色はライトグレーやベージュなどの明るいトーンでまとめ、空間を広く見せています。生活動線を十分に確保し、二人暮らしでもストレスなく暮らせるゆとりあるレイアウトです。

1LDKで3人暮らしをする場合は、限られたスペースを柔軟に利用する工夫が大切です。例えば、大きなダイニングテーブルは必要ありません。ダイニング用としてもリビング用としても使えるダイニングソファを取り入れると、食事もくつろぎの時間も一個所で完結します。室内を広く使える上に片付けや掃除もしやすくなるでしょう。

必要なインテリアの固定観念にとらわれず、実際のライフスタイルに合わせて家具を選べばコンパクトな間取りでも心地良い暮らしが可能です。

1LDKとひと口に言っても、部屋の形によってレイアウトの工夫の仕方はさまざまです。縦長、L字型の間取りなど、それぞれの形に合わせたレイアウトを紹介します。

部屋の中央に余白を残すと、全体的にゆとりと抜け感が生まれます。例えば、チェアやソファは片側アームのタイプにすれば空間を区切り過ぎず、十分な動線の確保も可能です。さらに、収納力のあるワークデスクを置けば仕事や趣味の時間も快適になります。抜け感のあるデザインの家具はL字の奥行きと広さを生かして、圧迫感の無いレイアウトに役立ちます。

縦に長い1LDKは開放感を生かしながら、リビングとダイニングをインテリアで自然にゾーニングするのがポイントです。チェアやソファの背もたれを利用して視線の流れを分け、緩やかに空間を仕切るテクニックなどを使いましょう。

背もたれが低いチェアやソファを選べば抜け感を保てます。キッチンやダイニングが視界に入りにくくなり、モデルルームのようなおしゃれな部屋にできます。