ガスコンロやIHクッキングヒーターについている魚焼きグリルは魚を焼くだけでなく、さまざまな調理に活用できて便利です。そんな魚焼きグリルですが、焦げや油汚れで庫内の掃除が大変だと思っている人は多いのではないでしょうか。確かに魚の油の焦げ付きは落としにくく、庫内の奥まできれいにするのは大変です。しかし、工夫次第で、できるだけグリルを汚さないようにすることもできます。アルミホイルの上手な活用など、魚焼きグリルを汚さない方法や使い方のコツなどを紹介しましょう。

ガスコンロの魚焼きグリルを汚さない焼き方には、焼く前に一工夫を加えたり、便利なキッチンアイテムを使ったりと、さまざまな方法があります。どこの家庭にもある物や、100円ショップ、ホームセンターで手に入るグッズで手軽にできる方法を７つ紹介しましょう

使用前にするべき魚焼きグリルを汚さない方法
・アルミホイルを敷く
・焼き網に油か酢を塗る
・しっかりと予熱する
・グリルプレートを使用する
・グリル敷石を使用する
・受け皿シートを敷く
・受け皿に水溶き片栗粉を入れる

魚焼きグリルの焼き網に食材がこびりつかないようにするためには、焼き網に少量の油か酢を塗ると対策になります。魚に直接油や酢を塗る方法もありますが、その場合は、キッチンペーパーや刷毛で薄く塗りましょう。酢を塗り過ぎてしまうと、グリルで加熱したときに魚の身が固くなってしまいます。

魚焼きグリルを使う前に、しっかり予熱をして庫内を温めておくと、食材が焼き網にこびりつきにくくなり楽に掃除ができます。焦げ付き防止のためには、食材を何も入れていない状態で約3分程度、魚焼きグリルの庫内を予熱しましょう。また、庫内を高温に予熱しておいた状態で焼くと、食材もおいしく焼き上がります。

魚焼きグリルの中で、グリルプレートを使用すると、庫内の焼き網を汚さずに調理 できて便利です。また、グリルプレートがあると焼きムラが無く調理でき、フタ付きであれば魚を焼いたにおいを抑えられます。グリルプレートの中には魚焼きグリルだけではなく、直火コンロやIH、電子レンジでも使用できる物があり料理の幅も広がります。

100円ショップなどで売っているグリル用敷石も、魚焼きグリルを汚さずに調理ができると人気を集めています。水の代わりに受け皿に敷いて使うと、焼き網から落ちてくる脂を吸収してくれるだけでなく、においもやわらげます。また、遠赤外線を発するので、炭火焼のように焼き上がるといった効果もうたわれています。

グリル敷石は、受け皿の高さ1cm程度の量を敷くだけで5〜8回取り換えずに使用が可能です。また、天然鉱物ゼオライトでできており、化学物質などは使われていないので、安心して使えます。

魚や肉から落ちる油を吸収する受け皿用シートも売られています。受け皿シートを魚焼きグリルの受け皿に敷いて水分を含ませると、食材からの脂を吸収するのできれいに使えて、使用後はそのまま捨てるだけです。ただし、受け皿シートは最近主流の水なしグリルでは使用できません。水なし魚焼きグリルで魚を焼くときは、受け皿シートの代わりにアルミホイルを使いましょう。

魚焼きグリルの受け皿に、水溶き片栗粉を入れるという工夫もあります。魚を焼き終わった後、庫内が冷めてから固まった片栗粉を剥がすと脂が固まっているので掃除が楽です。水溶き片栗粉は、水200ccに対して片栗粉30g程度の割合で混ぜましょう。水なしグリルの場合は、魚を焼いている間ではなく、魚を焼いた直後のタイミングで受け皿に流し入れます。

既に魚焼きグリルが汚れてしまっている場合や、対策をしたのに汚れてしまったということもあるでしょう。魚焼きグリルの汚れた庫内をきれいに掃除する方法を詳しく紹介します。油汚れや臭いが簡単に取れる方法なので、庫内の掃除が格段に楽になるでしょう。

魚焼きグリルが汚れてしまった場合は、重曹や重曹より効果が強いセスキ炭酸ソーダを使うと楽に汚れを落とせます。つけ置き洗いをするときは、受け皿や焼き網、グリル扉など外せる部分は外してシンクに入れると洗いやすくなるでしょう。

重曹で掃除する場合は、焼き網を外した魚焼きグリルの受け皿に沸騰したお湯を注いで蒸らした後に、ぬるま湯と重曹を入れたシンクに焼き網と受け皿を漬けます。時間を置いた後に、メラミンスポンジや歯ブラシで汚れを落として、よく水洗いしましょう。

セスキ炭酸ソーダは、油汚れや臭い取りに効果があり、100円ショップやホームセンターで購入できます。使い方は、500ccの水とセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯混ぜた物をスプレー式のボトルに入れ、汚れた部分に吹きかけるだけです。ティッシュペーパーで覆い1時間放置した後、ティッシュペーパーを捨ててから、水洗いすると汚れが落ちます。

魚焼きグリルを使わなくても、魚焼き調理器に魚を入れて電子レンジで加熱すると、おいしく魚を焼けます。魚焼きグリルでは焼き加減や焦げに注意が必要で、庫内も油はねで汚れますが、電子レンジでは時間設定をするだけで調理も簡単です。電子レンジ用の魚焼き調理器の中には、調理後にそのまま皿として使用できる物もあり、後片付けが楽になります。

フライパンで魚を焼く際には、油を敷かずにクッキングシートを敷くと、魚がこびりつかず、きれいに焼き上がります。ただし、クッキングシートは直火に弱く、火が燃え移る可能性があるため、フライパンからはみ出ないように切ったり、折ったりすることが大切で、万が一に備えて、フライパンから目を離してはいけません。

切り身魚の場合、まずはフタをせずに皮目から焼き、身の縁が白くなったら裏返してフタをし、蒸し焼きにします。最後にフタをはずし、表と裏を水分を飛ばすように焼くと、皮は香ばしく、中はジューシーでふっくらとしたおいしい焼き魚ができあがります。

グリルパンは、底面に凹凸が付いていてきれいに焼き目が付く、フライパン型の魚焼き器です。グリルパンに魚や肉などを入れて、魚焼きグリルの中で焼くと、庫内が汚れるのを防げます。焼くときにシートなどは必要なく、熱伝導が良いため、簡単においしく魚や肉を調理できます。フタ付きのものなら臭いも抑えられて便利です。汚れても、そのまま洗剤で洗うだけなので、魚焼きグリルよりも手入れが楽です。

魚焼きグリルをなるべく汚さずに、おいしく魚を焼くために役立つ商品を紹介します。魚焼きグリルを使わずに、魚を直火コンロやIHで焼ける商品もあります。