毎日かつ長時間使用する布団を、清潔に保ちたいと考える人は多くいることでしょう。皮脂やホコリ、ダニなどの汚れが付着しやすく、小さな子どもや介護が必要な人がいれば汚れが付着する場面はさらに多いでしょう。

自宅で敷布団自体を洗濯することは困難な場合が多いですが、側カバーだけを洗ったり、布団のクリーニングを活用したりするなど、清潔さを保つための選択肢はいくつかあります。

一般的な敷布団は自宅で洗うことは難しいですが、洗える敷布団であれば自宅でも側カバーを洗えたり、敷布団自体をクリーニングに出せたり、中素材をシャワーで洗い流せたりして、清潔さを保てるメリットがあります。お手入れをしたい頻度とお手入れのしやすさから選びましょう。

なかには、洗いやすいよう分割できたり、小さく畳めたりする商品もあります。ただし、洗濯機が布団洗いに対応していなかったり、素材によっては市販の洗濯用洗剤で洗えなかったりするケースがあるため、事前の確認が必要です。

洗える敷布団の素材には「合成繊維」や「木綿」が使用されていることが多くなっています。合成繊維は、ポリエステルやポリウレタンが代表的な素材です。お手入れしやすい敷布団なら、素材がポリエステルのものを選ぶとよいでしょう。洗える敷布団に使用される、それぞれの素材の特徴について解説します。

天然素材と比べ、安価で丈夫です。主に中芯を巻くわたに合成繊維が使われ、ほこりが出にくい特徴があります。軽量で持ち運びが容易で、毎日の上げ下げやお手入れがしやすいでしょう。

一般的な合成繊維わたは吸放湿性や保温性は高くないものの、繊維をストロー状にして保温性を高めた中空わたや、防臭、消臭、抗菌、防ダニ、吸湿発熱などの機能を付加した中わたなど、機能性はさまざまです。洗うことは可能ですが、自宅での洗濯は困難です。

吸湿性・保湿性に優れた天然素材で、長年寝具に使用されてきました。湿気を吸うと潰れるものの、天日干しすると湿気を吸う前の状態に戻ります。合成繊維と混紡し、一部の洗える敷布団に使用されています。ただし、綿は放湿性が高くなく、カビやダニへの対策として頻繁に干さなければなりません。

立ったときの姿勢を横にした、まっすぐな姿勢が身体への負担が少ない寝姿勢といわれます。体圧分散性のある敷布団は横になった際に、腰や肩などへの圧力を分散してくれます。まっすぐな寝姿勢を促すことで、身体の負荷を軽減してくれるでしょう。腰や肩への負担が気になる人は、体圧分散性のある敷布団を選びましょう。

敷布団が硬すぎると身体と敷布団の間に隙間ができて、腰や肩などに負担がかかります。一方で、やわらかすぎると荷重がかかる部分が沈み、寝姿勢が崩れて寝返りがしにくいこともあるでしょう。ウレタンや合成繊維を使用した高反発タイプの敷布団は、身体を支えて寝返りがしやすいようサポートしてくれます。

汚れやにおい、菌の繁殖を防ぎ清潔さを保つには、手入れのしやすい敷布団を選ぶことがおすすめです。就寝中にかいた汗は、ほとんどが敷布団に吸収されます。においのもとや菌が繁殖する原因になったり、湿気がダニやカビの温床にもなったりします。自宅で洗えるものを選ぶと、手軽に清潔さを保つことが可能です。

敷布団の機能として注目したいのが、防ダニや抗菌の加工がされているかどうかです。敷布団を長期間にわたって衛生的に使用するうえで、役立つ機能です。防ダニ加工には、ダニを寄せ付けない薬剤を使用しているものと、高密度の生地を用いてダニの侵入を防いでいるものの2種類があります。

自宅の布団が洗えるものか確認するには、洗濯表示のタグを確認しましょう。洗濯機マークがあるもの、手洗いの表示があるものは自宅で洗えます。

水洗い表示が「×」となっているものは、自宅では洗えません。無理に洗うと、加工が取れたり中の素材が偏ったりするため注意が必要です。中素材がラーメン状で空洞が多い樹脂繊維は、商品によっては中素材をシャワーで洗い流せます。

側カバーのみが洗える敷布団の場合は敷布団から側カバーを外して、洗濯表示に合わせて洗濯機やコインランドリーなどで洗います。中芯は洗わないよう、注意が必要です。敷布団に別売りのカバーを付けて使用している場合は、そのカバーも外してから側カバーを洗いましょう。

敷布団の中素材がラーメン状で空洞が多い樹脂繊維の場合は、商品によっては中素材をシャワーで洗い流せることがあります。丸洗いできるため、汚れてしまっても清潔さを保てるでしょう。浴槽の半分ぐらいまでぬるま湯をはり、洗剤を溶かしましょう。

布団を縦方向に三つ折りし、布団内の空気を抜いて浴槽に入れ、水分を含ませます。浴槽の縁に腰を掛け、足で布団全体を満遍なく踏み洗いをします。中素材はパーツに分割しても洗濯機には入らないため、洗濯機では洗えません。

水分を含んだ敷布団は重量があるため、脱水しないと物干しざおが折れる危険性があります。いったん浴室に立てかけて、十分に水分を切ってから干すのをお勧めします。外に干す際は物干し竿を2本使うといった強度の高い場所を選択するとよいでしょう。片面が乾いたら裏返し、もう片面を乾かしましょう。

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真ん中に重い腰を支える高硬度ウレタンを使用し、頭部と脚部には沈み込みを防ぐ高反発ウレタンを使用しているため、腰への負荷を上手に分散してくれます。側カバーは外して、洗濯機で洗濯可能です。湿気がたまると色でお知らせするセンサー付きで、干すタイミングが一目でわかります。

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