限られたスペースのクローゼットを最大限に活用するためには、収納方法や収納アイテムの選び方や使い方が鍵となります。今回は、小さい・細いクローゼットでも効率よく収納できる方法を、奥行きやデッドスペースを活かした収納アイテムとともにご紹介します。

狭い・小さなクローゼットの収納を整理するための、下準備について説明します。これらのステップを踏むことで、限られたスペースを最大限に生かした、快適なクローゼットを実現できるので参考にしてください。

まずは、クローゼットにどれくらいの洋服や物が収納できるのか、奥行きや容量を把握することが大切です。全ての洋服を一度クローゼットから出してみて、どのくらいの量の服が収納されているのか、その容量を確認してみてください。

一般的にクローゼットに収納できる適正量は7〜8割とされています。目安としては、ハンガーラックの洋服がスムーズに出し入れできるかどうかで、詰め込みすぎは厳禁です。収納量を把握することで、必要な収納ケースやハンガーの数など、収納方法も具体的に考えられます。

全ての洋服を出し終えたら、季節や種類ごとにアイテムを仕分けましょう。冬物と夏物、トップスとボトムス、普段着とフォーマルなど、それぞれのアイテムをまとめていきます。全ての洋服を整理・分類してみると、自分にとって必要なものと不必要なものが、分かりやすくなります。

全てのアイテムを整理したら、不要なものを処分します。2年以上着ていないもの、サイズが合わなくなったものなどと、不要なものの基準を決めることをおすすめします。処分する際は、リサイクルに出したり誰かに譲ったりするなどして、環境にも配慮しましょう。

狭く小さなクローゼットにおいて、効率よく整理・収納するための基本手順をご紹介します。クローゼットの中を、快適な空間になるよう作り上げてください。

クローゼットを効率的に活用するためには、まず上段・中段・下段のそれぞれに収納するものを、明確に分類することが大切です。中段はゴールデンゾーンとして最も頻繁に使うものを配置し、下段・上段の順に使用頻度の低いものを整理すると、使いやすいクローゼットになります。

各段に収納するアイテムを、以下のようにさらに細分化してレイアウトすると分かりやすくなります。

・使用者：夫婦で左右を分ける
・シーン：普段着・スポーツ着・冠婚葬祭用の服など場面別に分ける
・季節：季節ごとに4箇所に分ける

使用者別の観点から考えると、それぞれのスペースに分けたり、子供服は手の届きやすい場所に置いたりすると各自の洋服が探しやすくなります。シーン別に関しては、仕事着・普段着・フォーマルウェアなどと、場面ごとに収納しておくと探す手間が省けます。

季節別の観点では、季節ごとに分類して洋服を出し入れしやすくしたり、シーズン外の衣類は圧縮袋などを使ってコンパクトに収納したりするなどと工夫してみてください。

狭い・小さなクローゼットでは、クローゼット内の壁面や扉の裏も活用し、収納スペースをレイアウトするのがおすすめです。壁面にラックを取り付けると、コートやバッグを掛けるスペースが作り出せます。さらに、扉の裏に収納ポケットを取り付ければ、アクセサリーや小物などを収納することも可能です。これらの方法を組み合わせ、狭い・小さなクローゼットの中を有効活用しましょう。

狭くて小さなクローゼットを、より便利で快適に使えるようになる収納術をご紹介します。すぐに真似できる活用方法もあるので参考にしてください。

中段にハンガーで収納する洋服を、視覚的にスッキリと整理するためには、丈の長さ順に並べることが大切です。長いコートから短いトップスまで順に並べることで、どの洋服があるのかがひと目で分かり、迷わずに取り出すことができます。また、丈の短い服をまとめて掛ければ、その下にスペースが生まれ有効活用できます。

狭いクローゼットでは省スペースで収納できるよう、スリムなハンガーを使用しましょう。クローゼット内に多くの洋服を掛けることができ、収納効率がアップします。洋服が滑り落ちないように加工されているハンガーを用いると、洋服の素材を選ばす使用できます。また、同じ種類のハンガーで統一することで、見た目もすっきりとしたクローゼットになるでしょう。

狭い小さなクローゼットでも、奥行きやデッドスペースを活用することで収納力を上げられます。ここでは、おすすめの収納グッズをご紹介します。上・中・下段それぞれに適した収納グッズを選んでみましょう。

狭い小さなクローゼットの、上段の収納アイデアをご紹介します。限られたスペースを最大限に活用するため、参考にしてみてください。

シーズン以外の厚手の冬物コートやセーターなどは、圧縮袋を利用してコンパクトに収納しましょう。ほかにも、寝具などの嵩張るアイテムも、空気を抜いて大幅にスペースを節約したうえで上段に収納するのがおすすめです。

奥行きのあるクローゼットの場合、奥に何を収納したか分かりにくくなるため、サイズの合った収納ケースを活用するのもおすすめです。その際、収納物がひと目で分かるように、アイテムを記載したラベルを張ると良いでしょう。

収納したいものの形状によっては、ファイルボックスやブックスタンドを活用するのも一つの方法です。書類やアルバムなどのほか、大きめのバッグなどを立てて収納したい時にも便利です。物が倒れずに収納でき、型崩れせず整理整頓がしやすくなります。

クローゼットの中段は、最も頻繁に使う洋服を収納する場所です。狭い小さなスペースを、最大限に活用できる収納アイデアをご紹介しますので参考にしてください。

奥行きのあるクローゼットの場合、奥に突っ張り棒をプラスして、デッドスペースを活用するのも良いでしょう。壁に傷をつけることなく、簡単に設置することが可能です。S字フックを使ってバッグや小物類をかけたり、頻度の低い洋服を掛けたりするのがおすすめです。

ラックスペースの収納が余っている場合は、畳んで収納することが多いトップスやボトムスを、ハンギングするのもおすすめです。ボトムスは、一つのハンガーに複数掛けられる場合もあるので収納量が上がります。

バッグや帽子など収納に困るアイテムは、吊り下げタイプの収納ラックが活用できます。何が収納されているかひと目で分かるため、Tシャツなどのトップスを畳んで収めるのもおすすめです。様々なサイズが売られているので、クローゼットのサイズに合ったものを選んでください。

クローゼットの下段は、重量やサイズの大きいものを収納するのに適しています。狭く小さなクローゼットに、使いやすく収納するためのアイデアをご紹介します。

クローゼットの下段には、キャスター付き収納ボックスの活用がおすすめです。たとえ重くても移動が簡単にできるので、掃除がしやすく、奥行きのあるクローゼットにも使いやすいです。デッドスペースを少なくするため、クローゼットのサイズに合ったものを探しましょう。

クローゼットの下段を有効活用するために、シェルフを利用するのも良いでしょう。収納ボックスに比べると、何がしまってあるか見やすく、頻繁に使用する衣類やバッグの収納にも適しています。長期に使わないものの収納には、収納ボックスも一緒に活用してください。

下段にデッドスペースがあるクローゼットの場合は、低めのラックや突っ張り棒を活用して、バーを上下2段にして活用するのも方法です。特に、丈の短い子供服にピッタリで、スペースを無駄なく使えます。衣類を畳む手間も省けるので、家事の負担を減らしたい方にもおすすめです。