縦長リビングのレイアウトを考える際は、まず間取りの特徴を理解することが大切です。縦長リビングがどのような間取りかを紹介します。

一見すると家具の配置が難しい印象のある縦長のリビングですが、その独特な間取りには快適でおしゃれな空間を実現する多くの長所があります。家具のレイアウトを考える前に、まずは縦長LDKならではの良さを知ることが、理想の部屋作りへの近道です。縦長リビングのメリットを4つ紹介します。

・開放感がある
・家具のレイアウトの自由度が高い
・壁面収納を多く設置できる
・風通しが良い

縦長のリビングは奥行きのある間取りなので、視線が奥までスムーズに抜けて空間に広がりが生まれるのが大きな特徴です。ダイニングからリビングまで見渡せる一体感のあるLDKは、圧迫感が少なく、実際の面積以上に広く感じられます。

縦長のLDKは壁面が長い間取りなので、ソファやダイニングテーブルといった大型家具を配置しやすいのが利点です。壁に沿った基本的なレイアウトから、ダイニングとリビングの空間を区切るような配置まで楽しめます。家具の置き方次第で空間の印象を大きく変えられるため、暮らしの変化に合わせて模様替えがしやすいのも長所です。

縦長のリビングは、部屋の両端にある窓と出入り口が一直線上に配置された間取りが多く、空気の通り道が生まれやすいのが特徴です。LDK全体に心地良い風が通り抜け、快適な空間を保てます。臭いや湿気がこもりにくく、清潔な空間を維持しやすいことは大きな利点です。

家具の配置がしやすく開放感を得られる縦長リビングですが、間取り特有のデメリットも存在します。快適でおしゃれなレイアウトを実現するためには、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが重要です。縦長リビングのデメリットを4つ紹介します。

・奥まで光が届きにくい場合がある
・圧迫感を感じる場合がある
・デッドスペースができやすい
・来客時に奥が見えやすい

縦長リビングはLDKの短い辺に窓が付く間取りが多く、ダイニングやキッチンの奥まで自然光が届きにくいのがデメリットです。リビング側に大きな窓を設けても、窓から離れた場所は日中でも薄暗くなる傾向があります。

日当たりが悪いと、お気に入りのインテリアを配置してもおしゃれな雰囲気を十分に演出できません。特に壁付けキッチンのレイアウトを採用した縦長LDKでは、調理台が影になり、日々の作業に支障をきたすおそれがあります。

縦長リビングは奥行きに対して部屋の幅が狭い間取りのため、家具のサイズやレイアウト次第で空間が窮屈に見えることがあります。部屋の幅に合わない大きな家具を選んだり、壁に沿って物を置きすぎたりするレイアウトは、人が通るための通路幅を十分に確保できません。

人がようやく通れる程度の幅しかない動線では、おしゃれなインテリアで飾っても落ち着かない空間になり、暮らしにくい要因となります。

縦長リビングの間取りは横幅が狭いため、背の高い家具ばかりを置くと圧迫感を覚えやすくなります。背の高い家具を選びにくいからとロータイプの家具で揃えると、天井までの上部の空間にデッドスペースが生まれてしまいます。

縦長のLDKは、玄関を開けた瞬間に、リビングの奥にあるダイニングやキッチンまで見えてしまうレイアウトも少なくありません。おしゃれなインテリアの配置を工夫しても、奥の空間が見えることで生活感のある印象を与え、落ち着かないと感じる人もいます。

テレビはリビングの中心的なインテリアであり、配置一つで縦長LDKの印象や使い勝手が大きく変わります。ソファからの見やすさや生活動線を考慮したレイアウトが重要です。おしゃれで快適な空間にするテレビ配置のアイデアを3つ紹介します。

壁に沿ったテレビ配置は、生活動線を妨げず空間を広く見せるため、縦長リビングにおける基本的なレイアウトです。部屋の長い方の壁にテレビを置き、向かいにソファを配置すると、リビングとダイニングの間に緩やかな境界が生まれます。壁際に家具を寄せることで中央に通路ができて、奥への移動が楽になるのもメリットです。

窓際にテレビを置くレイアウトは、部屋の中央に空間が生まれて広く見えるため、開放感を大切にしたい縦長リビングに適した配置です。窓の前にテレビを置く分、壁側を自由に使えるメリットがあります。壁に沿って大きなソファを置いたり、ダイニングテーブルの配置を変えたりすると、インテリアの自由度が高まります。

一方で、窓からの光がテレビ画面に反射して映像が見えにくくなる点には気をつけましょう。光を遮るカーテンやブラインドを取り付けるなどの対策が必要です。

縦長リビングのレイアウトでは、ソファの配置が空間の印象を大きく左右します。リビングでどのように過ごしたいかという目的に合わせ、ソファの型や形を選ぶことが重要です。縦長リビングに適したソファの基本的な配置アイデアを紹介します。

壁に沿ったソファの配置は、生活動線を妨げず部屋に開放感をもたらす、縦長リビングにおける基本的なレイアウトです。リビングの片側の壁にソファを、向かい側にテレビを置く間取りには、ソファからダイニングへの移動がスムーズになるメリットがあります。ソファ前には余白が生まれやすいため、ローテーブルも置けます。

縦長リビングのレイアウトでは、ダイニングテーブルの配置がLDK全体の印象を決めます。食事をするダイニングと、くつろぐリビングをどう分けるかが、おしゃれで快適な空間作りの鍵です。縦長リビングのダイニングテーブルの配置アイデアを紹介します。

キッチンにダイニングテーブルを横付けするレイアウトは、家事動線を短くして配膳や片付けを楽にするため、縦長のLDKの間取りで非常に機能的です。キッチンで作った料理を隣のダイニングへ運び、食後の食器もすぐにシンクへ戻せます。また、料理をしながら会話ができるため、家族とのコミュニケーションを取りやすいのも利点です。

縦長のリビングは、奥行きがある一方で横幅が狭いため、どこか単調で使いにくい印象になりがちです。しかし、いくつかの基本的なポイントを押さえるだけで、縦長リビングはおしゃれで快適な空間へと生まれ変わります。縦長リビングの基本的なレイアウトのポイントを紹介します。

・空間を明確にゾーニングする
・生活動線を確保する
・窓からの採光と通風を考慮する
・奥から手前への視線を意識する
・テレビとソファの距離を適切にする

縦長リビングの空間を食事とくつろぎのエリアに分けるゾーニングは、生活にメリハリをつけるために重要です。パーテーションや棚などの家具を使えば、明確にエリア分けができます。圧迫感を覚えるのが心配な場合は、視界を遮らないオープンタイプの家具を選びましょう。

また、リビングエリアだけにラグを敷くレイアウトは、ダイニング空間との境界を作るおしゃれなインテリアの工夫です。ダイニングにラグを敷かないことで、椅子の出し入れがスムーズになり、食べこぼしの際も掃除しやすくなります。

さらに、ラグはゾーニング以外にも足元の心地良さを生み出し、階下への生活音を和らげる役割も果たします。

縦長のリビングでは、生活動線を確保することが快適なレイアウトの基本です。毎日の移動がスムーズになり、暮らしやすさに直結します。人が一人で通るなら最低でも60cm、二人ですれ違うことを想定する場合は90cm確保しましょう。

特にキッチンからダイニング、リビングを通り抜ける一直線の動線は、暮らしの軸となる重要な通路です。この中心となる動線は、ダイニングテーブルなどの大きな家具でふさがない配置を心がけましょう。家具の配置を工夫して動線を確保しておくと、日々の移動が楽になるだけでなく、掃除のしやすさや子供の安全にもつながります。

縦長リビングの間取りは、部屋の奥まで光が届きにくいため、窓からの光と風を遮らないレイアウトが、明るいLDKを作る上で重要です。窓の前に背の高い家具を置くと、光と風の流れを止めてしまいます。

もし窓際にソファを置く場合は、背の低いロータイプのデザインを選ぶと、おしゃれなインテリアを保ちながら圧迫感を減らせます。また、カーテンは光を通しやすいレース素材や白やアイボリーといった明るい色を選ぶのがポイントです。

部屋の入口から奥の窓際まで視線が抜けるレイアウトは、縦長リビングの奥行きを強調して空間を広く見せる効果があります。まず、部屋の一番奥に視線が集まるポイントを作りましょう。

デザイン性の高い照明や色鮮やかなアート、背丈のある観葉植物といった目を引くインテリアを配置すると、自然と視線が奥へと誘導されます。さらに、手前にダイニングセットのような高さのある家具、奥に背の低いローソファを置くレイアウトは、遠近感を強調し、部屋の奥行きをより感じさせます。

目が疲れにくくリラックスできる快適なリビングにするには、テレビサイズに合った距離感を意識したソファの配置が重要です。一般的に4Kテレビなら画面の高さの1.5倍、フルHDテレビでは約3倍の間隔を空けるのが適当とされています。

この基準を参考に、テレビとソファの位置を決めましょう。視聴距離が近すぎる場合は、テレビを壁掛けにしてスペースを生み出したり、ソファを壁から少し離して配置したりしてレイアウトを工夫しましょう。

縦長リビングのレイアウトを考える上で、家具の選び方と配置は空間の印象を大きく左右する重要な要素です。奥行きのある間取りを圧迫感なく、おしゃれに見せるにはいくつかのコツがあります。洗練された縦長LDKを実現するための、家具選びと配置の具体的なポイントを5つ紹介します。

・背の低い家具を選ぶ
・脚付き家具で開放感を出す
・透明、半透明な素材を取り入れる
・多機能家具を検討する
・壁面を有効活用するインテリアを選ぶ

ソファやテレビボードを背の低い物で揃えるレイアウトは、視線を遮らず部屋の奥まで見通せるため、縦長リビングの閉塞感を和らげ空間に広がりを生む方法です。

ダイニングを設けるLDKの間取りでは、低めのダイニングセットを置くとリビングとの一体感が生まれ、縦長の奥行きを活かした統一感のあるおしゃれなインテリアになります。高さのある家具を置く際は、部屋の入口側の壁際に配置するなど、視線の邪魔にならない場所を選びましょう。

ソファやキャビネットなどの脚付き家具は、床が見える面積を増やして軽やかな印象を与えるため、縦長リビングを広く見せるレイアウトに役立ちます。床面が連続して見えることで生まれる、実際の床面積以上に広がりを感じさせる視覚効果もその理由の一つです。

特にコンパクトな縦長LDKの間取りでは、脚付き家具の配置が閉塞感を和らげる大きな助けとなります。デザイン性の高い脚の家具は、おしゃれなインテリアのアクセントにもなるでしょう。ダイニングチェアやテーブルの脚を細い物にすることも、空間を広く見せるのに有効な方法です。床との間に隙間ができるため、掃除が手軽になる利点もあります。

ガラス天板のリビングテーブルやアクリル製の棚といった透明なインテリアは、視線を遮らず光を奥まで届けるため、家具の存在感を抑えながら縦長リビングを明るく開放的に見せます。

これらの素材は光を透過、反射させる性質を持ち、窓からの光が届きにくい縦長の間取りでも奥まで明るさを届けるのに効果的です。ダイニングテーブルをガラス製にしたり、仕切りに透明な素材を選んだりすると、LDK全体が軽快な印象になり、奥行きのある開放的な空間に仕上がります。

一つの家具で複数の役割をこなす多機能家具を選ぶと、置く家具の数を減らせるため空間を広く保てます。収納付きのソファやソファベッドの配置は、部屋を整頓された印象にするだけでなく、縦長の間取りで確保しにくい人の通り道を広くとれるのが利点です。

また、サイズ調整ができるダイニングテーブルや、食事もくつろぎも叶うソファダイニングを取り入れれば、限られたLDKスペースを無理なく有効に使えます。

縦長リビングのレイアウトでは、壁面が広い特徴を活かした収納やディスプレイを考えましょう。テレビを壁掛けにしたり、壁に直接取り付ける棚を設けたりすると、床面が空いて空間が広く見えます。壁面収納を配置する際は、壁の色と合わせて閉塞感を減らすのがポイントです。

収納だけでなくアートや写真などを飾る場所として壁面を使えば、個性的でおしゃれなダイニングやリビングを演出できます。

縦長リビングやLDKの間取りは、奥行きがある反面、横幅が狭く圧迫感を覚えることがあります。しかし、家具の配置やインテリアの選び方を少し工夫するだけで、おしゃれで開放的な空間を演出できます。縦長リビングを広く見せるレイアウトのポイントを紹介しますので、参考にしてください。

・床面積をできるだけ多く見せる
・縦のラインを強調する
・間接照明で壁や天井を照らす
・鏡を効果的に配置する

縦長のリビングでは床が見える面積を増やすと、視覚的に広がりが生まれ、開放的な空間を演出できます。大きなセンターテーブルの配置を見直し、コンパクトなサイドテーブルで代用するのは基本的な工夫です。

床に物を直接置かないように心掛けるだけでも、空間が整った印象になります。ラグを敷く際も、床全体を覆わずにソファの足元など限定的な範囲に留めるのが、ダイニングを含むLDKの間取りを広く見せるためのレイアウトのコツです。

人の視線を上下に誘導する縦のラインは天井を高く見せる効果があるため、縦長リビングの間取りが持つ横幅の狭さを感じさせない、洗練されたレイアウト作りに役立ちます。視線誘導による錯覚を利用して、空間に伸びやかさと立体感をもたらしましょう。

背の高い観葉植物や細長いデザインのフロアランプを部屋の角に配置するのは、手軽で効果的な方法です。LDKのダイニング側の壁にアートパネルを飾る際も、横一列ではなく縦に並べて配置すると、視線が自然と上に向かい空間の広がりを演出します。

部屋の中心にあるシーリングライト一つで全体を照らす方法では、空間が平面的に見えてしまいがちです。フロアランプやスポットライトを壁や天井に向けて配置し、その反射光でLDKを柔らかく照らすと、壁に奥行きが生まれて広く感じられます。

テレビボードの裏やソファの下にテープ状の照明を仕込むと、家具に浮遊感が生まれ、軽やかな印象のレイアウトになります。

鏡が向かい側の風景を映して空間の続きを錯覚させる効果は、縦長リビングのレイアウトに奥行きと開放感をもたらす有効な手段です。部屋の長辺にあたる壁に、姿見のような大きな鏡を立て掛ける配置により、リビングの横幅が倍になったかのような広がりを演出できます。また、窓の対面に鏡を置くレイアウトも、外からの光を反射してLDK全体を明るくしてくれます。

8〜9畳の縦長リビングやLDKは、一人暮らしや二人暮らしに多い間取りです。スペースが限られているからこそ、家具の配置やインテリアの選び方がおしゃれな空間作りの鍵を握ります。8〜9畳の縦長リビングを最大限に活かしたレイアウト実例を紹介します。

一人暮らしの8畳縦長リビングは、背の低い家具でインテリアを統一するレイアウトにしましょう。ソファや低いテレビボードを壁際に配置すると、入口から窓辺への視線が抜け、天井が高く見えて空間に開放感が生まれます。さらに、リビングの中央にはテーブルを置かずにソファ横に円形のサイドテーブルを置くレイアウトにすると、よりおしゃれな空間になります。

壁付けキッチンがある8畳の縦長LDKは、ダイニングテーブルをキッチンに横付けするレイアウトで空間を有効に使いましょう。この配置は調理から配膳の動線を短くし、リビングを広く確保できるのが利点です。

テーブルの素材をキッチンのワークトップと合わせれば、インテリアにおしゃれな統一感が生まれます。さらに、リビングエリアにラグを敷いて空間を分けることで、縦長の間取りにメリハリがつき、それぞれの場所が引き立ちます。

8畳の縦長リビングでは、インテリアに使う色を3色に絞るのがポイントです。多くの色を使わないことで部屋全体に統一感が生まれ、8畳の間取りでも視覚的に広がりを感じさせるおしゃれなインテリアになります。

床や壁には明るいアイボリー系を、ソファやカーテンにはグレージュやブラウンなど落ち着いた色味を選びます。最後に小物をレンガ色にすることで、温かみのあるリビングの完成です。

9畳の縦長LDKを広く見せるには、ソファダイニングセットを置き、リビングとダイニングの機能を一つにまとめるレイアウトが最適です。食事の場所とくつろぐ場所を兼用するこの家具配置は空間に余白を生み出し、9畳という限られた間取りをより広々と見せます。空いた床面は、趣味の空間や子供の遊び場として使えて便利です。

9畳の縦長リビングで隣室がある2LDKの間取りなら、部屋の仕切りを開放して二つの空間をつなげるレイアウトにすると、空間を広々と使えます。視線が隣室の奥まで届くため、実際の畳数以上に広々とした開放的なリビングダイニングが生まれます。

さらに、ソファを壁から離し、あえて隣室との境界線あたりに配置しましょう。この際、リビングのソファと隣室のラグの色をグレージュで合わせるなど、二つの空間に共通の色を取り入れるのが一体感を高める工夫です。

10畳から12畳の縦長リビングやLDKは、二人暮らしや少人数の家庭に多い間取りです。奥行きのある縦長の間取りの特性を理解し、レイアウトを工夫することで、開放的でおしゃれなLDKを実現できます。10〜12畳の縦長リビングのレイアウト実例を紹介します。

10畳の縦長LDKでは、ソファを中央に置いてリビングとダイニングを分けることで、空間にメリハリを生むレイアウトがポイントです。食事とくつろぎの場所が明確になるため、限られた間取りでも生活リズムが整い、おしゃれなインテリア空間が生まれます。

ソファは視線の抜け道を作る背の低いタイプを選んで圧迫感を軽減しましょう。ダイニングテーブルは壁付けできるコンパクトな二人掛けを配置すると、部屋が広々と見えます。この際、ソファとダイニングチェアの色味を落ち着いたグリーンやブラウンで合わせると、インテリア全体に統一感が生まれます。

10畳の壁付けキッチンがあるLDKでは、ダイニングテーブルをキッチンの横壁に沿って配置するレイアウトがポイントです。中央に広い床面ができるため、縦長の間取りが持つ奥行きが際立ち、開放感のあるリビングダイニングが生まれます。

さらに、リビングにはローテーブルを置かず、インテリア全体を白やベージュの色合いに揃えましょう。床や壁、大きな家具の色を明るい色にすることで統一感が生まれ、10畳でも開放感のある部屋を作れます。

11畳の長方形LDKをカフェ風に仕上げるなら、温かみのある木目調のダイニングテーブルに、脚が黒いアイアン素材のチェアを合わせましょう。この異素材の組み合わせが、空間にリズムを生みます。さらに、ダイニングの上にはデザイン性の高いペンダントライトを吊るし、壁にはアートパネルを飾るのがポイントです。

人の視線が自然と上に集まるため、11畳LDKの縦長の間取りが持つ単調さが和らぎ、奥行きのあるおしゃれなダイニングの配置が完成します。

11畳の縦長LDKにこたつを設けるなら、家具をローソファや座椅子といった背の低い物で揃えるのがポイントです。視線が低く保たれるため圧迫感が和らぎ、冬には家族が集う温かなリビングダイニングになります。

加えて、こたつ布団はLDKのインテリアになじむ無地や幾何学模様の柄を選び、ダイニングセットも脚が細いデザインの物を配置しましょう。こたつが持つ生活感を抑えつつ、11畳の縦長な間取りに調和する、おしゃれなインテリアのLDKに仕上がります。

12畳の縦長LDKでは、ソファの背中でリビングとダイニングの空間を分けるレイアウトを試してください。食事とくつろぎの場所に独立性が生まれ、生活にリズムがつくため、使い勝手の良いリビングダイニングが実現します。

グレーのソファに温かみのある木製テーブルを合わせ、照明や小物に真鍮色を取り入れると、LDKのインテリアが引き締まります。さらに、ソファの背面に奥行きの浅いコンソールテーブルを配置すれば、デッドスペースを有効に使えるでしょう。

12畳の賃貸LDKには、壁を傷つけない突っ張り式の棚をリビングの壁面に配置するレイアウトが有効です。ディスプレイスペースを兼ねた収納に好きな雑貨を飾ることで、縦長のリビングダイニングが自分らしいおしゃれなインテリア空間に仕上がります。テレビ台と色や素材を揃えた棚を選べば、生活感も抑えられます。

13〜15畳の広さを持つ縦長リビングは、ソファやダイニングテーブルといった大きな家具を置いても、快適な生活動線を確保しやすいのが特徴です。13〜15畳の縦長LDKのレイアウト実例を紹介します。

13畳の縦長LDKの間取りでは、明るい木目調のダイニングテーブルを壁際に寄せるレイアウトが効果的です。リビングにゆとりを生み出し、ダイニングをコンパクトにまとめると、LDK内の移動がスムーズになります。

さらに、リビングにホワイトのローソファを配置することで視線の抜けをもたらし、開放感のある空間に仕上がっています。

14畳の縦長リビングの一角にキッズスペースを設けるのは、親子が快適に過ごせる最適なレイアウトです。窓際の明るい場所に、リビングと馴染む白木などの背の低い収納棚を配置して、緩やかな仕切りを作りましょう。

リビングから様子が見えるこの配置は、親子が自然と会話できる環境を生み出してくれます。さらに、リビングのラグと色調を合わせたグレーなどのプレイマットを敷くことで、統一感を出しているのもポイントです。

明るい色合いのオーク材で統一したダイニングテーブルとテレビボードを配置すると、視線が遮られず、開放感が生まれます。

リビングとダイニングの役割を併せ持つソファダイニングを導入するのも一つの方法です。ソファとダイニングチェアの張地を、落ち着いた印象を与えるチャコールグレーのファブリックで合わせると、LDKのインテリアに一層の統一感が生まれます。

15畳の壁付けキッチンのLDKでは、キッチンの正面にダイニングを配置するレイアウトが有効です。調理した物をすぐにテーブルへ運べるため、配膳や後片付けがスムーズになり、その分、窓際の明るい場所にリビング空間を広く確保できる間取りになります。

ダイニングには柔らかな印象を与える白木の円形テーブルを、リビングにはグレージュのファブリックで覆われた大型のL字ソファを置くことで、インテリアに温かみを加えています。

15畳の縦長LDKには、暮らしの変化に対応する家具を選ぶレイアウトが有効です。複数のパーツを組み替えられるソファや、伸長式のダイニングテーブルを配置すると、子供の成長や来客に合わせて、リビングの間取りを自由に変更できます。

さらに、リビングとダイニングの間に、細いスチールフレームのキャスター付きオープンシェルフを置くのも一つの方法です。シェルフが空間を緩やかに仕切る間仕切りになるほか、収納物を見せるおしゃれなインテリアにもなります。

16畳以上の広さがある縦長リビングやLDKは、家具のレイアウトの自由度が高まります。しかし、広いからこそ家具の配置やインテリアのバランスが重要です。16畳から20畳までの広さ別に、縦長の間取りを最大限に活かしたおしゃれなレイアウト実例を紹介します。

このレイアウトは3LDKの間取りにホテルのような落ち着きを与え、グレーとブラウンで統一したインテリアが上質な空間を演出します。さらに、壁に石目調のアクセントクロスを取り入れ、リビングにはローソファを配置しているのがポイントです。人の視線が低い位置に集まり、天井が高く見えるため、リビングに開放感が生まれます。

二面採光の17畳縦長LDKには、白を基調としたモノトーンのインテリアに、大ぶりのモンステラ柄クッションでアクセントを加えましょう。この配置はリビングに差し込む自然光を反射させ、明るい空間を作ります。ソファは壁に付けず、周囲に人が通れるゆとりを持たせるのがポイントです。

縦長リビングは光が入りにくく部屋が暗くなりがちですが、吹き抜けがあれば窓から差し込む日差しで室内が明るくなります。また、吹き抜けにより天井が高くなることで、開放感を生み出しやすいのも特徴です。吹き抜けに面した窓からの光を遮らないよう、リビングには背が低く白いリネン生地のローソファなどを配置しましょう。

ダイニングにラタンチェアや流木のような自然素材の照明を配置すれば、リゾートのような開放感のある空間に仕上がります。

19畳の縦長LDKには、大人数が座れるL字型の大きなコーナーソファをリビングの中心に置くレイアウトが有効です。色は落ち着いたグレーやベージュを選ぶとインテリアに馴染み、空間に広がりを感じさせます。

さらに、テレビボードの横には背の高い木製シェルフを、ソファの隣には真鍮製アームのフロアランプを配置しましょう。視線が上下に動くことで縦長の間取りが持つ単調さが和らぎ、LDKに奥行きが生まれます。

ディノスでは、デザイン性や機能性が高く、縦長リビングのレイアウトに適した商品が販売されています。縦長リビングを快適でおしゃれに演出するのに役立つ家具やインテリアを紹介します。