ベッド下は上手に活用すれば、大きな収納スペースになりますが、何を入れたらよいのかわからず、うまく使いこなせていない人も多いのではないでしょうか。ベッド下を活用するアイデア次第で、部屋を広く見せたり、効率よく物の出し入れができるようになります。ベッド下を上手に活用するための、アイデアやコツを紹介しましょう。

ベッド下を使いやすい収納スペースにするには、何を入れるのかをよく考えることが必要です。収納方法やベッドの構造によっては、頻繁に出し入れをするのが面倒なこともあります。多くの場合、次のような使用頻度があまり高くないものが、ベッド下の収納に適しています。

・オフシーズンの衣服
・オフシーズンの寝具
・オフシーズンの家電
・防災グッズ
・スーツケース類
・書籍類やCD類
・趣味で使うアイテム
・普段使わない小物全般

オフシーズンの衣服は、約半年間使わずしまったままになるので、ベッド下収納に適しています。セーターやコートなどかさ張るものが多い冬物衣類も、ベッド下のスペースを使えば、すっきり整理できます。ただし、ベッド下は湿気がこもりやすいので、着物や高価な衣服などデリケートなものを収納するのは避けたほうが良いでしょう。

・Tシャツ
・部屋着
・パジャマ
・ブラウス
・ニットやセーター
・コート

毛布や羽毛布団、タオルケットなど、オフシーズンの寝具もベッド下収納に適しています。季節が過ぎたあとは基本的に出し入れしないため、ベッド下の奥の方に入れても問題はありません。

また、使用頻度の少ない来客用寝具もベッド下の収納に向いています。ベッドの形状によっては、引き出しの反対側のスペースが空いていることもあり、そこを来客用寝具のスペースにするのも一つのアイデアです。

ホットカーペットや扇風機、小ぶりなストーブなどの季節家電をベッド下に収納するのも良いアイデアです。小さな家電やコンパクトに分解できるものであれば、パッケージの箱に入れた状態でベッド下のスペースに片付けられます。

オフシーズンの家電をベッド下に収納すると、クローゼットや押入れを広く使えるというメリットもあります。ベッド下はほこりが溜まりやすいため、家電を収納する際は箱や収納袋に入れましょう。

使用頻度は少ないものの、万が一に備えておきたい防災グッズはベッド下収納に最適です。非常用持ち出し袋は、家の複数箇所に置くのが理想なので、就寝中の災害に備え、一つはベッドの下に置いておくと安心です。また、しっかり密閉されている備蓄用の水や食料なども、ベッド下に収納できます。これらの防災グッズは、すぐに取り出せる場所に置くことが大切です。

普段あまり手にしないけれど手元に置いておきたい書籍やCD、DVDなどもベッド下に収納できます。キャスター付きの引き出しやボックスに入れてベッド下に置くと、部屋をすっきり片付けられるでしょう。書籍は冊数によっては、かなり重くなる可能性があるため、収納ケースはキャスター付きのものを選び、耐荷重も事前に確認しておくと安心です。

また、ベッド下の環境によっては湿気がこもりやすい場合もあります。湿気に弱い紙製品をしまう場合は、乾燥剤や除湿剤を入れるなどの対策も考えましょう。

趣味で使う小物や収集品なども、使用頻度が少ないものはベッド下に入れることで、部屋全体をすっきり片付けられます。ゲームやおもちゃなどのほか、きれいな状態で保管したいフィギュアなどをベッド下に入れるのもアイデアの一つです。物の出し入れが少ないベッド下であれば、箱が傷つくのも防ぎやすくなります。

普段はあまり使わないスポーツ用品を、キャスター付きケースにまとめて収納しても良いでしょう。ただしベッドの下は湿気がこもったり、ほこりが溜まったりするため、こまめな掃除や換気は欠かせません。

・ゲーム
・ぬいぐるみ
・おもちゃ
・フィギュア
・スポーツ用品

（参考画像）

その他の普段使わない小物類も、まとめてベッド下に片付けても良いでしょう。特にアルバムや記念品など、思い出として大事にとっておきたい物は、ベッド下収納に適しています。湿気対策やほこり対策は必要ですが、出し入れが少ない分、きれいな状態で保管しやすいというメリットがあります。

細かいアイテムは、仕切り付きのボックスや引き出しなどを使用すると、何を入れているのか一目で判別できて便利です。

広いスペースが確保できるベッドの下にはさまざまなものを収納できますが、ベッドの下に入れないほうが良い物もあります。開封済みの食品や飲み物などをベッド下に入れると傷む可能性があるほか、害虫が寄ってくる可能性もあるため収納は厳禁です。

また、風水では革や毛皮を使った製品は死を連想することから、ベッドの下に収納すると運気が下がると考えられています。ただし、馬革やワニ革など運気が上がると言われるものもあるため、風水が気になる人は事前に調べておくと良いでしょう。また、着物のように湿気に弱い衣服も、ベッド下収納には不向きです。

・開封済みの食品
・開封済みの飲料
・革製のバッグや小物
・ファー付きのコートや小物
・着物など傷みやすい衣服

ベッド下は広いスペースを確保できるものの、収納方法によっては物の出し入れがしにくく、使いにくい収納となってしまいます。ベッド下収納をより使いやすくするための収納アイデアを紹介します。

・定期的に不要な物は捨てる
・使用頻度が高い物は手前に入れる
・収納ケースを活用して取り出しやすくする
・ラベリングで物を見分けやすくする
・シワになりやすい物は平置き、なりにくい物は立てて収納

ベッド下収納は、物の出し入れがしにくいイメージがあるかもしれません。しかし、引き出しの手前側であれば簡単に中の出し入れができます。そのため、普段から使うものをベッド下に片付けるときは、使用頻度に応じて手前から順に収納しましょう。キャスター付きのケースを使うと、より出し入れがスムーズになります。

ベッド下の収納にいろいろな物を整理せずに入れてしまうと、使うときに出し入れしにくくなってしまいます。その点、ベッド下の幅や高さに合った収納ケースを使うと、デッドスペースも最小限にできます。また、奥にしまった物や重い物をスムーズに出し入れするには、キャスター付きの収納ケースを使うと便利です。

収納する物の種類や大きさによって適した収納方法は異なります。キャスターの有無や取っ手の有無、蓋の形などは、収納するものの特徴に合わせて選びましょう。ナチュラルな雰囲気のかごを使うのも、部屋をおしゃれに見せる良いアイデアです。

ベッド下に収納したものを探しやすくするには、ラベリングが効果的です。各収納ボックスに収納した物を書いたラベルを貼れば、後からほかの人が見てもすぐに分かります。蓋を開けなくても中の物がわかるので、必要な物を探すときの手間も省けます。

ベッド下に衣服を収納する場合は、シワになりやすい素材かどうかも確認しましょう。シワになりやすいシャツやブラウスなどはたたんで平置きにすると、きれいに保管できます。たたむときは、引き出しのサイズにちょうど入るように調節するのがポイントです。

一方、Tシャツや部屋着などシワになりにくい物は引き出しの高さに合わせてたたみ、立てて収納すると後から探しやすく便利です。一目で何が入っているか確認がしやすく、奥の物も取り出しやすくなります。

ベッド下には衣類や季節用品、家電などさまざまな物を収納できますが、湿気がこもりやすく、ほこりが溜まりやすいというデメリットもあります。収納方法を誤ると、しまっていた物にカビが生えたり、害虫が発生したりすることもあるため注意が必要です。

・キャスター付きの収納ケースを使う
・密閉できる収納アイテムを使う
・定期的に換気や掃除を行う
・乾燥剤や除湿剤、防虫剤を使用する

キャスター付きの収納ケースは物の出し入れがスムーズにできるため、こまめな掃除や換気がしやすく、湿気やカビ予防にもつながります。重い物を収納するときは、簡単に移動できるようにキャスター付きのケースを選びましょう。また、キャスターが付いているので、床とケースの間に隙間ができ、通気性が良くなるというメリットもあります。

ベッド下の湿気対策としては、密閉できる収納アイテムを取り入れるのも一つのアイデアです。蓋がしっかり閉まるプラスチック製の収納ボックスであれば、湿気がこもったり、ほこりが溜まったりするのを防ぎやすくなります。

収納付きのベッドを購入する場合は、引き出しの上下左右がしっかり囲まれているボックス構造のものを選ぶと良いでしょう。ボックス構造の引き出しは丈夫で耐久性が高いだけでなく、隙間が少なくほこりが入りにくいというメリットもあります。

ベッド下収納の湿気やカビ対策としては、定期的に収納した物を出して換気や掃除を行うことも大切です。キャスター付きケースであれば、こまめに掃除しやすいでしょう。カビは湿気がこもった場所やほこりが溜まった場所に発生しやすいため、こまめな掃除はカビ対策にもつながります。

天気の良い日にはベッドの下から収納ケースなどを引き出して、風通しを良くするだけでも対策になります。また、通気性の良いすのこ式のベッドを選ぶのも対策の一つです。

ベッド下収納の湿気対策には、市販の乾燥剤や除湿剤も有効です。収納ケースに乾燥剤や除湿剤を入れるだけでも、衣服や小物などが傷むのを防ぐことができます。湿気やほこりが溜まりやすい場所には害虫も寄ってきやすいため、防虫剤も一緒に取り入れると良いでしょう。

ベッド下を活用した収納アイデアにはさまざまなものがありますが、使いやすい収納家具や収納アイテムと組み合わせると、より便利になります。定番の収納ボックスをはじめ、部屋をおしゃれに見せられる収納アイテムなど10点を紹介します。

ベッド下を収納スペースとして活用したい場合は、収納付きベッドを選んでも良いでしょう。使いやすくおしゃれな収納付きベッドを5点紹介します。