一人暮らし向け1LDKのリビング部分は、家具の配置ひとつで部屋の印象や生活の快適さが大きく変わります。生活の中心となるリビングで心地よく過ごすためのレイアウトを、実例を踏まえて7つ紹介します。

ウッド調の家具を設置すると、リビングがカフェのような落ち着いた雰囲気になります。暖色系の間接照明や観葉植物と組み合わせて、リラックスできるコーディネートに仕上げましょう。

さらに壁面のインテリアにまでこだわると、自分らしさも加わります。例えば、ポスターや可愛いイラストは部屋のアクセントにぴったりです。

1LDKのリビングにワークスペースを設けたい場合、それぞれのスペースで過ごす際の目線を変える方法があります。例えば、リビングでは低いソファを南向きに、ワークデスクは高いデスクを北向きに置くことによって、目線が変わり気分のオンとオフが切り替えやすくなります。

リビングにベッドを置くと、ワンルーム風のレイアウトになります。通常寝室に使う1部屋が空くため、リモートワーク専用の部屋にするなど、有効に活用できます。一部屋で生活が完結するので、光熱費の削減になるかもしれません。

1LDKのリビングでも、少しの工夫で趣味のディスプレイを楽しめます。オープンラックを使用する例として、レコードを飾るならヴィンテージ家具を、ぬいぐるみを飾るなら女性らしいナチュラルカラーの家具を取り入れると良いでしょう。テーマに沿ったコーディネートで統一感を出すと、リビングがおしゃれな雰囲気でまとまります。

ミニマルなレイアウトにするには、隠す収納で生活感を見せないことが大切です。基本は無彩色系で揃え、差し色として控えめに一色だけ使うと、シンプルながらも女性らしい、おしゃれなコーディネートになります。折りたたみテーブルや収納付きソファなどの多機能な家具を使うと、1LDKのリビングで広々としたスペースを確保できます。

リビングを女性的な印象にするには、家具や小物に丸みのあるデザインを取り入れるのがコツです。また、基調となる色を決めると、部屋に統一感が生まれます。例えば、大人っぽさを出すには白や淡い寒色系を取り入れ、可愛い印象にするには、ピンクやパープル系のインテリアを選ぶといいでしょう。

リビングをナチュラルなスタイルでまとめるには、窓際や棚に植物を置くとよいでしょう。レイアウトの一例として、大型家具のそばには大鉢サイズを、小型家具の上には小鉢サイズの植物を置くと、高低差のバランスが取れます。ウッド系のナチュラルカラーとの相性も良く、女性らしいコーディネートになります。

主にテーブルを置いて食事をするためのダイニングスペースは、一人暮らしの1LDKの中でも、生活の中心となる大切な空間です。快適さを保ちつつ女性らしくおしゃれに見せるレイアウト例を7つ紹介します。

ダイニングに壁付けテーブルを置くと、部屋のスペースにゆとりが生まれるので、動線の邪魔にもなりません。目線の先の壁にアートや棚を飾ることもできて、狭い空間でもおしゃれなインテリアを楽しめます。

数人が一度に座れるベンチとチェアを組み合わせてダイニングに置くと、来客があってもゆとりのあるスペースで食事ができるでしょう。友人や家族がよく訪れる人向けのレイアウト例です。ベンチは壁付けして使うこともできますし、ベンチの下にボックスを置けば収納スペースとしても使えます。

角がない丸テーブルは動線の邪魔にならないので、一人暮らしのダイニングのレイアウトに向いています。柔らかい印象になり、女性向けのナチュラルなコーディネートや、北欧風の部屋にもおしゃれにマッチするでしょう。

床に座ってくつろぎながら食事をしたい人は、ローテーブルに座布団を敷きましょう。テーブルが低い分、1LDKのダイニングでも圧迫感がなく、部屋が広く見えます。おしゃれな雰囲気にするには、座布団やカーペットなどの足元のインテリアにもこだわりましょう。

カウンタータイプのテーブルとバースツールと組み合わせれば、ダイニングがカフェバーのようなおしゃれな雰囲気になります。背の高いバースツールは立ち座りがしやすく、コンパクトなサイズのため、1LDKでも邪魔になりません。

ソファに座って食事ができるよう、テーブルの高さを合わせると、食事を終えた後も長時間ゆったりと時を過ごせるでしょう。ダイニングとリビングを一体化できるので、部屋数の限られた1LDKでの一人暮らし生活に向いています。

床座が苦手な人でも使えるハイタイプこたつは、洋風の部屋でも馴染みやすいデザインのものが数多くあります。冬の寒い時期を快適に過ごせるだけでなく、こたつ布団を外せば年中使えます。熱がこもりにくいこたつ対応のチェアや、こたつの中でも座ったまま向きを変えられるキャスター付き回転チェアを使うと、更に快適に過ごせるでしょう。

おしゃれな女子の部屋作りでは、収納家具や大型家具のレイアウトを意識することが大切です。収納・家具の配置方法を、実例とともに紹介するので参考にしてください。

窓際の壁にベッドを寄せると、起床時に自然光を取り入れられ、動線の邪魔にもなりません。また電源コードや充電器のケーブルを壁際に隠せるので、部屋の中がすっきりとした印象になります。部屋全体も広く見せることができるでしょう。

ベッドを部屋の中央に配置し、まわりの家具やラグの色合いも揃えると、まるでホテルのようなラグジュアリーな雰囲気になります。レイアウトの一例として、両サイドにナイトテーブルや照明を設置しても良いでしょう。一人暮らし1LDKの一室を寝るためだけに贅沢に使うのも悪くありません。

低めの折りたたみベッドは、圧迫感がなく部屋を広く見せられます。1LDKでは扉を開けていると寝室がよく目に入るので、ローベッドを中心にレイアウトすれば、開放感も出るでしょう。

折りたたみ機能を生かす例として、昼間はベッドを折りたたみ、ラグを広げてリラックススペースにする方法があります。女性でも気軽にレイアウトを変えられるので、模様替えや掃除も楽に行えます。

持ち物の多い一人暮らしの女性には収納スペースのあるベッドがおすすめです。ベッド下の収納が引き出しタイプの物は、手前に他の家具を置かず、引き出せるスペースを十分に確保しましょう。

服をたくさん持っている女性はクローゼットを仕切りとして使ったレイアウトにすると良いでしょう。クローゼットの背面を生かしてベッドを配置すると、寝室を仕切ることができます。洋服などの出し入れのしやすさや動線の確保に注意しながら、圧迫感を抑えられる配置を考えましょう。

間接照明は、壁や天井などの面に光を反射させることで柔らかく室内を照らします。リラックスできる雰囲気を作りだしたいときは、間接照明を取り入れてみましょう。例えば、ベッドの足元にLEDライトを仕込んだり、ヘッドボードの裏にLEDテープを貼ったりと、工夫一つでホテルのような雰囲気を味わえます。

寝室にドレッサーを置くときは、朝のメイクを行うときに、窓から差し込む太陽の光で顔に影がかからないよう位置を考えることが大切です。スムーズな動線を確保するために、ベッドのそばにドレッサーを配置するといいでしょう。余裕をもって引き出しを開けたり、椅子に座れるよう、周囲に十分なスペースを確保することも大切です。

一人暮らし女子の１LDKをおしゃれにコーディネートするには、自分らしさを取り入れつつ生活感を隠すことが大切です。テーマカラーを決め、コンパクトな家具や見せる収納を取り入れることも大事なポイントです。次のような点に気を付けて、レイアウトを考えましょう。

一人暮らし女子の1LDKをおしゃれにするレイアウト・インテリアのポイント

・カラーコーディネートで統一感を出す
・照明を工夫して雰囲気を演出
・ラグやカーテンでアクセントを加える
・デザイン性のある家具を取り入れる
・壁面収納やディスプレイを活用する

デザイン性のある家具を置くと、おしゃれで個性的な部屋になりますが、主役の家具を引き立てるには、脇役の家具にシンプルな物を選ぶのがバランスを取るコツです。素材感や色を周囲の家具と統一させると、おしゃれなコーディネートになります。1LDKの中で主役を引き立たせるために、余白を意識したレイアウトを心がけましょう。

１LDKの部屋を機能的で快適なレイアウトにするには、生活動線を考えた配置や、多機能家具を利用したスペースの確保が欠かせません。さらに1LDKで重要なのは掃除のしやすさです。動かしやすい家具を選ぶなど掃除のしやすいレイアウトを心がけましょう。

一人暮らし女子の1LDKを機能的に使うレイアウト・インテリアのポイント
・収納力のある家具を選ぶ
・動線を意識した配置にする
・折りたためて、持ち運びしやすい家具を活用
・ベッドとリビングを分ける工夫をする
・掃除や片付けがしやすいレイアウトを意識

収納付き家具には収納付きベッドやオットマン収納、ベンチ収納などがあります。こうした収納家具を使うと、デッドスペースとなりがちな場所を効率的に利用できるうえ、生活感を隠したり、設置する家具の種類を減らしたりできます。

持ち物の多い一人暮らし女性に最適な家具ですが、設置する場合は、生活動線を邪魔しないことが大切です。引き出しや扉を開けられるスペースを確保できるか、よく確認し、物の出し入れのしやすいレイアウトを意識しましょう。

クローゼットとドレッサーが同じ部屋にあれば、朝の身支度が一部屋で済みます。また、玄関からクローゼット、リビングまでの動線が整っていれば、帰宅してから部屋でくつろぐまでの流れがスムーズになるでしょう。1LDKの中で同じ場所を何度も往復しないで済むように、動線の流れを考えてレイアウトすることが大切です。

寝る空間と生活する空間を完全に区切ってしまうと、部屋に圧迫感が出てしまいます。1LDKのレイアウトでは、実用性のある家具で緩く空間を分けると、開放的な空間になります。見通しよく仕切るには、背の低いラックやシェルフなどを配置すると良いでしょう。

部屋を清潔に保つには、掃除のしやすさも欠かせません。掃除機をかけやすいように部屋の中央の空間を空けて、そのサイドに家具を配置すると良いでしょう。できるだけ床に物を置かないことも大切です。埃が溜まりやすいコード類は、ケーブルボックスやコードカバーでまとめると、絡まりにくく、見た目も清潔です。

家具を選ぶときも掃除のしやすさを意識しましょう。脚があるタイプの家具を選べば、下に掃除機やフロア用の掃除用具が入りやすくなり、キャスター付きの家具を選べば女性でも軽い力で物を動かせます。

縦長1LDKのレイアウトは難しく感じるかもしれませんが、圧迫感を減らして見通しを良くすることが大切です。視界を遮らないレイアウトで1LDKを広く見せて、心地よい一人暮らしを実現させましょう。

・ゾーニングを意識して空間を区切る
・視線を遮らないレイアウトを工夫する
・高さのある収納を活用する

くつろぎのゾーンや食事のゾーン、寝室ゾーンを分けるために、ラグや照明を使って、空間を区切る方法があります。縦長の1LDKでも、例えばソファの背をベッド側に向けたりテレビの背面を作業スペースに向けたりすると、視覚的にエリア分けができます。

縦長の1LDKは奥行きがある分、視界の抜け感が大切です。背板のないオープンタイプの収納やシェルフを使うと、空間を区切りながらも奥が見える、開放的な仕切りになります。家具の選び方の一例として、ガラスやアクリル素材の物を取り入れると、置くまで見通すことができ、一人暮らしの部屋を開放的に見せられます。

高さのある収納は、選び方や置き方を間違えると、圧迫感や閉塞感につながります。縦長1LDKに高さのある収納家具を置く場合は、奥にいくにつれて高さのある家具を並べて、一番奥に背の高い収納を配置するのが一例です。空間の抜け感が生まれ、広がりを感じられるレイアウトになるでしょう。

また家具による圧迫感を減らすために、奥行きは30〜35cmくらいの浅めの物を選び、色は壁や床に近い明るめのカラーにするのがポイントです。

１LDKの部屋を機能的で快適なレイアウトにするには、生活動線を考えた配置や、多機能家具を利用したスペースの確保が欠かせません。さらに1LDKで重要なのは掃除のしやすさです。動かしやすい家具を選ぶなど掃除のしやすいレイアウトを心がけましょう。

一人暮らしで1LDKに住むと、部屋を自由に使える魅力がありますが、快適に過ごすには工夫が必要な場面も出てきます。1LDKで女性が一人暮らしする際のメリットとデメリットを、住んでいて困った点や後悔した例などを交えて紹介します。

ワンルームよりも広い1LDKは、一人暮らしの女性にとって、ゆとりを持ったスペースでレイアウトが楽しめるのが利点です。例えば、食事スペースと寝室スペースでインテリアの趣向を変えられます。また、その部屋にあった収納を使って部屋が散らかりにくくなる利点もあります。

一人暮らし女子が1LDKに住むメリット
・片付けがしやすくストレスを感じにくい
・部屋ごとにインテリアやレイアウトを楽しめる

空間の中央に仕切りのパーテーションを置くレイアウトは、スムーズに隣の部屋へ移動できず、非効率な動線の一例です。また、移動しにくい家具を1LDKの中央にレイアウトした場合は、その周辺の掃除に手間がかかる点がデメリットです。

一人暮らし女子が1LDKに住むデメリット
・動線が長くなり不便に感じることがある
・掃除をするスペースと手間が増える

広さに引かれて1LDKを選んだものの、実際には使わない空間が生まれ、もったいなさを感じる人もいます。一人暮らしの場合は特に、寝室とリビングを分ける必要性を感じない人もいます。 さらに、おしゃれなインテリアやレイアウトにこだわりすぎた結果、かえって雑然とした印象の部屋になってしまった失敗例もあるようです。家具が増えると、統一感を出すのが難しくなる点に注意しましょう。