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専門家植物を上手に育てる!園芸・ガーデニングQ&A

「腐葉土」と「堆肥」はどう違うの?

日本園芸協会

腐葉土は「土」、堆肥(たいひ)は「肥料」の一種です。

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腐葉土は、広葉樹の落ち葉などが腐ってできた土です。
通気性、保水性、保肥性に優れ、他の土と混ぜて使うことでフカフカで微生物が豊かな土を作ってくれるので、土を作るために他の土と混ぜて使われます。

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一方、堆肥にはいろいろな種類があり、材料の違いによって性質が異なります。
落ち葉や藁、動物の糞尿、野菜くずなどを材料として作られ、補助剤として油かすや米ぬかなども加えて、発酵させて作ります。
腐葉土とは違って、堆肥を多量に使うと、植物はいわゆる「肥料焼け」を起こし、かえって生育が悪くなることもありますので、与え方には注意が必要です。

ちなみに、牛糞や鶏糞など動物の糞尿は、発酵・分解の過程を経て、無機質になって初めて植物が吸収することができるようになります。
そのまま使用すると、すぐには役に立たないばかりか、発酵の際に有毒なガスや熱を出して植物の根を傷めてしまうので、十分に発酵・分解させてから使う必要があります。

なお、生ごみなどを利用した堆肥づくりは、生ごみ処理機による方法や、庭に設置した容器(コンポスター)の中で微生物に分解させる方法等があります。
ご家庭では電力消費や近隣への悪臭に注意して行う必要がありますが、環境にやさしい肥料づくりとして注目されています。

それでは、楽しいガーデニングライフを!

日本園芸協会

日本園芸協会は、花や緑とともに過ごす心豊かな生活と園芸文化の発展に寄与することを目的として、「ガーデニング講座」「ハーブコーディネーター養成講座」「植物画講座」など数多くの通信講座を開講しています。昭和47年の設立以来の受講生数は80万人以上。趣味として、職業として、ボランティアとして、受講生の目的は様々ですが、通信教育で身につけた知識や技術をもとに心豊かな生活を楽しんでいらっしゃいます。

公式サイト日本園芸協会

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