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専門家「風景」をつくるガーデニング術

我が家のガーデン・リフォーム、ビフォー&アフター

居場英則

今回は、我が家の庭のビフォー&アフターについて書いてみようと思います。

ボクが自宅の庭でバラを中心としたガーデ二ングを本格的に始めてから、まだ3年あまりしか経っていません。

3年半前に妻を病気で亡くして、何もやる気がおこらなくなっていた中で、何か打ち込めるものを見つけなくて

は・・・、ということで始めたのが、自宅の庭でのガーデニングです。

我が家は二世帯住宅で、それまでは庭の管理は同居している母がみていましたが、

面倒をみているというか、もう荒れ放題の庭でした(汗)。

この「荒れ庭」を一変させ、「亡き妻を偲ぶ追悼の庭」をつくろうということで、本格的なガーデン・リフォームを

敢行しました(笑)。

ガーデン・リフォームの詳細は、また今後、ご紹介させていただくとして、今回は我が家のガーデン・リフォームの

ビフォー&アフターをダイジェストで見ていただこうと思います。

ガーデン・リフォームを考えておられる方のご参考になれば幸いです。

● チューリップが咲き誇るプランターガーデン

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こちらは、昨年2015年4月の我が家の中庭風景です。

我が家の中庭は土の部分が極端に少ないので、テラコッタ鉢を多用して、球根植物を植えて、

季節毎の旬な花を楽しんでいます。

色とりどりのチューリップやビオラ、青い花のムスカリなどが中庭を埋め尽くします。

●香り豊かなバラが咲き誇る5月の中庭

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上の画像と同じアングルから撮った写真ですが、こちらは上の写真から1ヶ月後の5月。

バラの咲き誇る、我が家で最も賑やかな季節の到来です。

チューリップの鉢が姿を消し、代わりに鉢植えのバラや紫陽花、そして花壇に地植えしたイングリッシュローズなど

が咲いています。

前庭より一足先に、この中庭のバラたちが咲きますが、中庭に植えているバラは、香り豊かなバラが多く、

建物に囲まれたこの中庭は、バラの香りに包まれます。

●3年半前の「荒れ庭」だった頃の中庭

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上の2枚の写真と同じアングルですが、こちらが、3年半前の我が家の中庭です(汗)。

お見せするのもお恥ずかしい庭ですね〜(汗)。

手入れされていない高木が茂り、ゼラニウムなどの鉢植えの緑が鬱蒼とした庭でした。

●無計画に植栽された庭

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こちらも3年半前の中庭の様子です。

中庭の一番奥から、前庭方向を見て撮った一枚です。

強い日射を遮るために、家の窓にはおそらくゴーヤだと思いますが、つる性植物を這わせて、

緑のカーテンがつくられています。

中庭のテラスには、たくさんの鉢が並べてありますが、雑然としていますね〜(汗)。

無計画に、植栽を増やした結果、こんなことになってしまっていました。

●立体的に演出する中庭空間へ変貌

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同じアングルで撮った昨年2015年5月の中庭風景がこちら。

中庭のシンボルツリーを、常緑で太い枝のシラカシから、細くて株立ち樹形の落葉樹のコハウチワカエデに

変えました。

サンルームのガラスの壁面にもつるバラを誘引し、立体的な庭に変えています。

家の方も、中庭に面して大きなガラスの開口部をつくるリフォームを行い、

部屋の中から中庭の景色がよく見えるようにしました。

その開口部の足元には、イングリッシュローズを集めた花壇をつくりました。

●ツタの絡まる、荒れ放題の前庭

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こちらは、前面道路に面した前庭です。

写真は、ガーデン・リフォームを実施する前の様子です。

中庭に続く玄関アプローチの右側、隣地境界のブロック塀には、ツタが生い茂り、鬱蒼としていました。

花もなく、地味で暗いガーデンでした(汗)。

ガーデン・リフォームに当たっては、この鬱蒼と茂るツタをバッサリと抜くことから始めました。

●ピンクのバラの花がお出迎えしてくれる玄関アプローチへと変貌

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そして、何ということでしょう(笑)、ガーデン・リフォームを実施して3年後の昨年の様子がこちらです。

地植えしたピンクのつるバラが大きく成長し、建物の外壁や隣地境界のブロック塀を覆い尽くすほどになりました。

壁面を使って、庭を立体的にデザインすることで、とても華やいだ空間になりました。

ここまで玄関アプローチが変貌するとは思ってもみませんでした(汗)。

●6月には「紫陽花の小径」へと様変わり

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バラが終わり6月になると、この前庭の玄関アプローチは「紫陽花の小径」に様変わりします。

ガーデン・リフォーム前からこの場所に地植えしている紫陽花に加え、鉢植えの紫陽花を並べて、

ボリュームアップしています。

紫陽花は、しっりとした梅雨の季節の風景を艶やかに演出してくれます。

●殺風景だった我が家の前庭

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こちらもガーデン・リフォームを実施する前の我が家の前庭風景です。

一番道路側の花壇に植えたシンボルツリーのヤマボウシも樹勢を落とし、樹形も乱れてシンボルツリーとは言えない

情けない状態になっていました(大汗)。

写真右側の玄関アプローチ脇は、ツタが鬱蒼と茂り、写真左側の隣地境界部分には、キョウチクトウという

常緑樹が茂り、ここも重たい雰囲気になっています。

一方で、正面の建物の白いタイルの壁面はスッキリとしていますが、何となく淋しい感じもします。

全体的に花(華)がなく、緑だけの地味な印象しか残りませんね〜(汗)。

●街に花と緑をおすそ分け、街のオアシスとなる前庭の風景

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そして、こちらが昨年2015年5月の我が家の前庭風景です。

前面道路に近い花壇には、我が家のシンボルツリーの高さ5メートルほどある株立ちのエゴノキを植え、

その奥、建物のすぐ手前にもう一本、高木のアオダモを植樹しました。

高木をリズミカルに配置することで、前庭に奥行き感を持たせるとともに、

つるバラだけの庭ではない、「雑木の庭」の要素も付加しました。

画面左側の隣地境界沿いには、キョウチクトウの代わりに葉や枝がしなやかな常緑のオリーブの木を3本列植し、

立体感を出すとともに、お隣さんのカーポートの存在感を抑える役割を持たせました。

そして、建物正面の1階の白いタイル部分を使って、ピンク系のつるバラを何種類か誘引し、

我が家のメインの「壁庭」をデザインしています。

画面右側の玄関アプローチの壁面にも、ピンクのつるバラを使って「壁庭」をつくっています。

高木と壁面を彩るつるバラをうまくミックスさせて、立体感のある前庭を構成しました。

こうすることで、緑の量を増やし、かつ華やかな印象も生み出せているのではないかと思います。

我が家の前庭は、前面道路に対しオープンになっていますので、

多少は、周辺の街並に緑と花をおすそ分け出来ているかな〜(笑)。

今回の記事では、我が家の庭のガーデン・リフォームのビフォー&アフターと題して書かせていただきました。

改めて、ガーデン・リフォームのビフォー&アフターの写真を比較しながら見ると、

自分で言うのもなんですが(汗)。劇的に変化していますね〜。

リフォーム前のお恥ずかしい庭の写真もお見せしてしまいましたが(汗)、何かのご参考になれば幸いです。

次回は、ガーデン・リフォームに際し、DIYでいろいろやっていますので、その辺のことを書いてみようかと

思っています。

是非お楽しみに。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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