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専門家「風景」をつくるガーデニング術

春 (4月)のマイガーデン

居場英則

早いもので、あっという間に今年もゴールデンウィークが終わってしまいました。

地球温暖化の影響で、ここ数年はGWが真夏のような暑さだったのに、今年のGWは涼しかったですね。

思ったほど気温が上がらなかったので、開花した花の花持ちも良かったように思います。

今回は、我が家の庭のGW前(4月下旬)の様子と咲いた花々のご紹介をしたいと思います。

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こちらは我が家の中庭。

我が家の中庭は、オープン外構の前庭と対極的な位置づけで、コの字型の建物に囲われた、

外部からは見えにくいプライベートな空間となっています。

ここ数年で、大きく風景も変わっているのですが、最近はツツジにハマっている関係で、

中庭では多くのツツジを地植え、鉢植えで育てています。

中でも、以前中庭のシンボルツリーとして植えていた株立ち樹形のソヨゴ(常緑樹)を抜いたあとに、

大株のツツジ・常夏という品種を地植えしました。

その周りに、ヤマツツジなど数種類のツツジを地植えし、それ以外を鉢植えで配置しています。

今年は、源平で(赤白で)咲き分けるツツジ・常夏が絶不調で、枝の半分以下しか咲いてくれませんでした。

多くの鉢植えのツツジをコレクションして、ツツジで彩る中庭を夢見ていましたが、なかなかうまく行きませんね。

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中庭の最奥、大株のツツジ・常夏の後方で淡いピンク色の房状の花を咲かせているのは、

ライラック。

早咲きで、4月の上旬くらいから咲き始めたと思います。

4月後半になると、だいぶ咲き進んで白く退色していきます。

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このあたりは、まだ咲き始めの鮮やかなピンク色が見えています。

ライラックは、北海道などの冷涼な気候で育つ樹木なので、

暑い関西ではちゃんと夏を越せるのか心配ですが、今のところ何とか

夏越しできています。

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こちらも、中庭の最奥で咲いているツツジで、ミツバツツジ。

早春に山に行くと、鮮やかなピンクの花が咲いている風景をよく見ますが、

ミツバツツジであることが多いです。

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我が家のガーデンでも、ツツジの中ではかなり早くに咲き出します。

最初は、サクラのソメイヨシノのように、花だけが咲き、

その後に葉が展開していきます。

ですので、満開の時は鮮やかなピンクの花だけなので、とても目立ちます。

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こちらは、その問題のツツジ・常夏。

久留米ツツジの園芸品種で、赤と白、それに白地に赤が混じる絞りのような

花も混じります。

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ツツジ・常夏は、我が家ではとても大きな株姿になっていますが、

花色にバリエーションがあるのが、とても魅力的な品種です。

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こちらは、ごく一般的なツツジで、ヤマツツジ。

朱赤の花色と、緑の葉のコントラストが美しいです。

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こちらは、ツツジ・常夏の足元に地植えしている西洋ツツジ、エクスバリー・アザレア。

数年前にイギリスのガーデンを見に行った際、オレンジ色のツツジがあることに衝撃を受けて、

我が家でも導入したツツジです。

昨年は不調で全く咲いてくれませんでしたが、今年はキレイに咲いてくれました。

このオレンジ色の花色があることで、ツツジの風景が和風ぽくなくなります。

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こちらは、昨年の冬に、近所のホームセンターで購入した久留米ツツジで、筑紫紅という品種。

鮮やかなマゼンタピンクがとても印象的です。

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こちらも、行きつけの園芸店で、掘り出し物で見つけたツツジで、「楊貴妃」という品種名がついていました。

上品なピンクのグラデーションで、妖艶なイメージで、まさにネーミングそのものといった感じです。

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こちらも、昨年冬にホームセンターで見つけて購入したツツジですが、「黄レンゲツツジ」。

今まで、我が家では黄色の花が咲く植物は少なかったと思いますが、このショッキングイエローの花色は

ガーデンの中でとても目立っていました。

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花も大きく、しっかりとしているので、花持ちも非常に良かったです。

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こちらは、まだ小さな株姿のクルメツツジで、とても鮮やかな赤色が効いています。

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こちらは、昨年とても良く咲いたクルメツツジの園芸品種で、宮城野。

今年は、今一つの感じで、昨年ほどは咲きませんでした。

ツツジもなかなか育てるのが難しい。

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こちらも、園芸品種のツツジで、白い小花の「白蝶の舞」という品種。

おそらく盆栽用に改良された花の小さなツツジですが、我が家ではそのまま大きく育ててみたいと思っています。

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こちらは、エクスバリー・アザレアの品種のひとつ。

クリーム色に黄色い斑点が現れるタイプで、とても上品ないで立ちです。

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こちらは、特に気に入っている品種で、エクスバリー・アザレアの

「ロイヤルコマンド」という品種。

鮮やかなオレンジ色の花色がとても特徴的で、これからどんどん大きく

育てたい品種です。

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こちらは、シャクナゲの園芸品種。

三重県の津市にある赤塚植物園さんが品種改良して作り出された、「ウェディングブーケ」という品種。

咲き始めの頃の蕾が鮮やかなピンクで、周りが淡いピンク~白というのがとても美しいです。

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引きで見るとこんな感じ。

楕円形の大きな葉っぱが、シャクナゲ感を出しいていますが、花は大きく迫力があります。

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4月のガーデンは、花盛りで、いろんな花が各所で咲いています。

こちらは、前庭花壇で咲いている青紫色のオダマキ。

ほぼ放置で育てていますが、毎年株が大きくなって、年々花数も増えています。

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オダマキの花のアップです。

やはり、ガーデンの中に、この青紫色の花があると、ぐっと映えますね。

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鉢植えのギボウシたちも続々と目を覚ましています。

ここ数年、ギボウシもかなりの数(たぶん50種類くらい)コレクションしました。

こちらは、外斑(外側に白い斑)のギボウシです。

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こちらは、小葉タイプのギボウシで、トゥインクルインタイム。

小葉のギボウシもとても可愛らしくて気に入っています。

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一方の大型品種のギボウシで、こちらは寒河江(サガエ)という品種。

ギボウシの中でも、いち早く葉を展開して、今では、こんなに大きな葉をたくさん出して、庭を占有しています。


4月の我が家の庭は、いろんな植物の目覚めの時期で、ワクワクします。

これから、我が家の庭はツツジからいろいろバラにバトンタッチ。

今年は、どんな風景を見せてくれるか、とても楽しみです。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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