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専門家「風景」をつくるガーデニング術

春の足音を感じる季節

居場英則

コロナ禍の中でも、季節は巡り、3月半ばになりました。

三寒四温の目まぐるしい日々も、だんだんと暖かい日が続くようになってきました。

さて、今年1回目のブログ記事「春の兆し」と題して、我が家のガーデンの様子をレポートしてから

早2か月が経ち、ガーデンに「春の足音」が感じられる季節になってきました。

今回は、そんな我が家のガーデンの様子をレポートしたいと思います。

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花の少ないこの時期の主役は、何といってもクリスマスローズ。

2か月前はまだ蕾だったのが、ガーデンのあちこちで花を咲かせています。

控えめに俯いて咲く様子がとても愛らしい風景です。

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こちらは、我が家にあるクリスマスローズの中で、今年一番最初に咲いた品種です。

濃い赤紫色とグリーンのバイカラーのクリスマスローズです。

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こちらは、大きな鉢植えで育てている赤紫色のダブルのクリスマスローズ。

以前は、鉢からこぼれ咲くように多くの花茎を上げていましたが、

少し調子を落としています。

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こちらは、白のダブルの花のクリスマスローズ。

うっすらとピンクの色が花弁に乗っています。

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クリスマスローズの鉢植えは、鉢とのバランスが重要だと考えていて、

こちらは、側面がギザギザの風情あるテラコッタ鉢に植えています。

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こちらは、昨年春に鉢増ししたクリスマスローズ。

お気に入りのラッパ型のテラコッタ製の鉢植えとの相性も良さそうです。

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濃い青紫色の蕾が鈴なりになっています。

これから続々と開花していきます。

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クリスマスローズにも早咲き、遅咲きがあって、こちらは遅咲き品種。

しかも、矮性で他の株とは雰囲気が明らかに違っています。

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ガーデンに地植えのクリスマスローズも続々と開花しています。

こちらは白のダブル咲きで、地植えならではのボリューム感がある株です。

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こちらは、少し花弁が反り返ったベル型の赤紫色のダブル咲き。

お気に入り品種ですが、今年は霜に当たって少し不調なのが残念です。

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こちらも地植えのクリスマスローズで、白地に赤いピコティ―(花弁の縁に色)

の入る可愛らしい品種です。

これ以外にも、地植え、鉢植えのクリスマスローズをたくさん育てていまして、

全部で50種類くらいはあると思います。

それぞれに個性のあるところが、クリスマスローズの良いところです。

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春に咲く花の王様、牡丹(ボタン)も花芽がほどけてきました。

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こちらは、かなりほどけて、葉の形が分かるようになってきました。

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拝んだ手のような形が何とも微笑ましい牡丹の花芽です。

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こちらは、まだ小さな株の牡丹。

小さいながらも立派な花芽を上げています。

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こちらは、地植えの芍薬(シャクヤク)。

牡丹より濃い赤い芽が特徴的です。

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こちらは、鉢植えの芍薬。

鉢植えの芍薬も深い眠りから覚めて、芽を出しました。

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クレマチスも目に見えて動き始めています。

こちらは、新枝咲きの流星という品種です。

土の中から小さな芽が伸びてきました。

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新旧両枝咲きや旧枝咲きのクレマチスはもっと分かりやすいです。

こちらは、エンプレスという早咲きのクレマチス。

古い枝から花芽が出てきました。

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バラもいよいよ活動を開始しました。

こちらは、中庭の玄関ドア横のメッシュフェンスに誘引しているつるバラで、

イングリッシュローズのテス・オブ・ダーバー・ビルズ。

赤い芽が続々と伸びて来ています。

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こちらも中庭のつるバラで、スパニッシュ・ビューティという大型品種。

今年は新しい誘引方法を試していて、どんな風に咲いてくれるか、とても楽しみです。

写真は、軒の上にワイヤーを張って誘引しているところを、下から見上げたアングルです。

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こちらは、サンルームのガラスの壁面に誘引しているつるバラで、ピエール・ド・ロンサール。

かなり大株に育っているのですが、この品種、ベイサルシュートが出にくい品種で、

写真は、太い幹の途中に現れたサイドシュートらしき芽です。

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こちらは、前庭の道路際の花壇に地植えしている修景バラで、オールド・バル

という珍しい品種。

暖かくなって、一斉に芽が吹き出してきました。

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こちらは、中庭の枯れ木を使って誘引しているつるバラで、

イングリッシュローズのジェーン・オースチン。

日当たりはそんなに良い場所ではないのですが、どのバラよりも早く

葉が展開しています。

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こちらは、そのジェーン・オースチンの葉の展開の様子。

葉っぱが柔らかいので、あまりに早く葉が展開しだすと、急に寒くなって

霜が落ちると、葉が縮れてしまうのが気がかりです。

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こちらは、中庭のシェードガーデンから顔を出してきた宿根草のブルネラ。

このシェードガーデン、様々な種類のギボウシを植えているエリアですが、ギボウシが芽を出すのは

もう少しあとになります。

ブルネラが、一番に葉を見せてくれました。

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こちらは、前庭の玄関アプローチ脇の花壇に地植えしている水仙。

特徴的なラッパ型をした品種で、オランジェリーという品種。

鮮やかな黄色は、花の少ないガーデンでひと際目立ちます。

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最後は、こちら。

庭のあちこちに植えたビオラ。

今年は植え付け時期が遅かったせいで、まだこんもりと大きくは育ってはいませんが、

色鮮やかな花は、やはりビオラやパンジーならではです。

これ以外にも、我が家の庭では、ユキヤナギやムスカリ、アジュガなどの花が続々と開花していきます。

「春の足音」がもうすぐそこまで近づいている、そんな今日この頃です。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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