お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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1月の末だというのに、もう梅が咲いて。10日ていども早く、はままつフラワーパークに咲いていました。見事な青空に映えて美しいのに、ほぼ、人がいなくて。

もったいないなあと思いつつ、作業の合間に見てきました。

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でも、こんなに早く咲くということは他の植物はどうなってしまうだろうか。

心配だ。どうだろう、梅を美しいと眺めつつも....。おっと梅の鑑賞に来たのではありません。フジです!

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塚本こなみフラワーパーク理事長が20年以上に渡って、個人で育てていらっしゃったこの見事な白フジを、今回、私がデザインをさせていただくこの「ホワイトガーデン」の最終的な仕上げとして。

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1月〜2月がフジにとって、もっとも大切な剪定の時期なので、花数を正確に正しく限定して咲かせるその技術とセンスは世界一の塚本こなみ先生です。塚本先生のあしかがフラワーパークのフジには感動しました。が、今、それが、はままつフラワーパークに。

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今年はフラワーパーク50周年記念ということもあり、力が入ってます。

そこでこのエリアのデザインを任せていただきました。でも、去年の草花植栽の時はフジのほかメインの樹木がここに入っていなかったので、まだ、ぼやけた状態でした。

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おっと!クレーン車の到着待ちとして、12時にお昼に出たら12時ちょっとすぎには到着し、またこのドライバーの方が超絶テクニックで、あっという間に納まった。どうやって入れるのかとずっと心配だった。フジのアンブレラ支柱のなかに、すでにスポッと入れ終わってた!なので、あの巨大なフジが空を舞う絵がありません。残念。

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今回はこちらの植栽デザインのほか、もちろん樹木の配置、通路や、このアンブレラの支柱のデザインもさせていただきました。

20年以上もかかって大きくなったフジを後からここに入れるための構造も、難しくて。

何度も描き直したというか、難航。去年の夏はずっとこれをやっていました。

私は植え地の外から、右左、もうちょっと後ろへ。

と叫んでいるだけで、恐れ多くこの神聖なフジには触っていません。

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最後は塚本先生が全体の剪定。開いた傘から雨が滴るように外枠の部分からも白藤が垂れる仕立てに。「なんとでも仕立てられますよ!」最高のコラボができます。

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植栽枠のエッジは重要です。なんどか、修正をしていましたが、最後はフラワーパークにたくさんあるホースで、淵のカーブを決めました。望み通りのカーブを描くならホースに限る!名付けて「ベス・チャトーさん方式」植栽枠をここまで増やしてその外側は芝生になります。後ろに見えているフジの芯がだんだん前に倒れてきて斜めに見えています。その芯の上部をロープでくくり後方に戻しました。

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今日は、ほかに3株の盆栽仕立てのフジ、オオデマリ2株、ノリウツギ5株を植えました。さあて、このあと、3月上旬に仕上げの植栽。4月中旬以降から本番を迎えます。4月下旬以降を目指して頑張ります!

5月23日には、浜松で全国まちづくり大会のイベントもありますので、ぜひお越しくださいね!私の基調講演では、昨今の温暖化ならぬ

「高温化に備える新ガーデニング主義」のお話を準備中です。

お待ちしております!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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