お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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東京より少し遅れて、桜が満開になった、はままつフラワーパーク

今は、ひっそりと鎮まりかえっています。

今日、これらの写真をフラワーパークの徳増祐志さんに撮影していただき、送っていただきました。

ジム・キーリングさんのThe Five Elements の作品も徳増さんに展示していただいたのです。

ホワイト・ガーデンの施工管理も徳増さんで、植物の生態性質を知り抜いて生長させる技術や熱意だけでなく、パークのガーデナーは、マルチタレントでないと務まりませんよね。

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光のプリズムでしょうか?輝きが変化して。昨日の夜はスーパームーンでしたから見事に輝く月が

見えていました。だれもいない月夜に Five Elements の作品が鎮座する景色。本来でしたら夜間も

公開していたので、それをみる事ができていれば、どれほど幻想的だったでしょうか。

*向かって右から順に、「地」 「水」 「火」 「風」 「空(くう)」の配置

* The works are arranged in the order of Earth , Water, Fire, Air and Aether in order from the right.

輝くミラーで作られた 「空(くう)」Aether エーテルがまさにエーテルの雰囲気ですね。

現地で展示した看板の内容をこちらに添付します。

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ファイブ エレメンツ by ジム・キーリング

古代、万物は5つの要素で成りたつとされていました。

5つの要素とは、素材の要素、「地」「水」「火」「風」に、無形の要素「空(くう)」が加わったもの

5つ目の要素「空」は、全ての要素を含む「万物の素(原型)」とされます。

ジム・キーリングは、ウイッチフォード社の植木鉢の取引を通じ、長年に渡って日本と良好な関係を築くなか、

備前焼に出会い、たちまち備前の穴窯の特性に魅了されました。その穴窯に導かれた作品が、この彫刻、「ファイブ エレメンツ」であり、5番目の要素「空」はガラス鏡で表現されています。

陶芸家としての人生の中で、共同体としての自分と個人の両立を目指してきたジムですが、ひとりの熟練クラフトマンとして、自身が育まれた伝統の中で、何がその本質であり普遍かを探求しながら、それを新しい時代に訴えようとしています。

ジム・キーリング

英国のケンブリッジ大学で考古学と歴史を専攻後、陶芸家の道を選び、1976年にウィッチフォードポタリーを設立。英国フラワーポット(植木鉢)の伝統の再生と革新で最も知られ、それを次世代に継承することを常に目指してきた。この数年間、備前焼の陶芸家と共同活動する機会に恵まれ、薪を焚べることによって唯一穴窯が生み出す、「ファイブ エレメンツ」のような大型彫刻の制作に取り組んでいる。

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実物を見るのはなかなか難しい今ですが、せめて写真だけでも...。

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晴れて満開の時期、例年であれば、たくさんの人通りのあるエリアです。

浜松の公園は、まだ休園には至っていませんが、このように満開で人がいない眺め。

1年をかけて頑張って、春に向かってきたスタッフにも厳しい現実ですが、

事態がいち早く収束することを願いながら、ガーデンスタッフから写真が送られてくるのを

楽しみにすごします。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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