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専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

サバイバル ナチュラリスティック 青山通りの今後 続き

吉谷桂子

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今日、9月5日(土)のテレビニュースから。今までに経験したことのない暴風・大雨、甚大な被害の恐れ。として、大型で強烈な台風10号の接近への注意喚起が繰り返されています。

みなさまは今、どうしていらっしゃるでしょうか。写真は今日のルーフガーデン。吹き飛んでしまいそうなものがないかどうか、夕方、屋上へ。

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この写真を撮った直後、バケツをひっくり返したような土砂降りに。

私の住む東京でも、台風10号の進路と離れているとはいえ、晴れと雨が頻繁に入れ替わり、不安定。

空の上、なにかが狂っているような感じです。

沖縄や鹿児島の皆さまは今どうしていらっしゃるでしょうか。

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まさに、心配と不安です。とにかく、対処準備できることはしておこうということで、

私もベランダやルーフガーデン、玄関周りの植木鉢、雑貨も飛ばない場所に移動。固定。見回りして気づいた

先週まで元気だったカリフォルニア・ライラック。セアノサスが9割方枯れ始めていました。

10年以上の間、ずっと毎年美しい花を咲かせてきたのに。......今年は今までともまた違う。

いよいよサバイバルできない植物が増えてきたように見受けられます。

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先日の青山通りの草花もいよいよ正念場。要点は「サバイバル」のワンワード。

ルドベキアより、エキナセア (プルプレアなどの原種に限る)のほうが場合によって強い。

東京、国道脇の公共花壇、週に一度ほどは誰かしら目配り。水道蛇口はなし。雨か、近所の方々のご理解でジョウロで横断歩道を渡って水を運んで灌水。

普段は悪戯で株を抜かれてしまうこともある場所。......生き残れるか。

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写真は9月の北海道銀河庭園です。今年も数千株のダリアが順調に咲き始めました。

とても美しいです。スタッフのみなさんがまいにち手を入れています。

北海道の「夏」の気温は、本州からすると植物たちのサバイバルは安泰ですが、逆に「冬」が厳しいので。

しかし、オランダやイギリスの冷涼な気候の植物たちが採用できて、生き延びやすい。

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今はダリア。見事な人目を引く花たち。日々の手入れが欠かせません。おいでくださる方が

少しでも多くなることを願ってて、メンテナンスは頑張っていますが、今年は、難しい年です。

が、それでも見学に来てくださるみなさまには大感謝!

今月、私は、9月17日、18日、19日とダリアが見頃を迎えた銀河庭園におりますが。

台風。どうなるでしょう?

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今箱根星の王子さまミュージアムもシュウメイギクがたっぷり開花はじめました。

こちらは、9月24日前後で秋のガーデンワーク。(天候次第で変更の可能性あり)ここも台風が心配です。

とにかく他より一層雨が多い箱根。

ちなみに、ここに咲いているシュウメイギク'ハドスペン・アヴァンダンス' 昔、私が寄せ植えで余った株を植えておいたらどんどん増えて。今は雑草のように増え、不用になった株(双葉から本葉になった程度の間引き苗)をもらってきて北海道の銀河庭園に植えたのが

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(写真↑銀河庭園山口さん撮影)

今、北海道でも咲いています。環境にあって、たいした面倒なくて咲いてくれる宿根草がなによりも好きですが、観光庭園はそれだけでは足らず、手間のかかるバラやダリア。頑張ってお世話しながらこうした庭園が成り立っています。あああ、しかし、どちらも同じような不安をかかえていらっしゃると思いますが、台風や大雨、日照り。庭の維持管理へのパラダイムシフトって大袈裟ですか?バラは特に丈夫な品種を厳選して。

選んで選抜して生長過程を想像して。考えて考えて。

非常に考え込んでしまいます。ゆえにこの6、7、8、9月ずっと続けてきた植栽デザイン、

存続性のところでいつもの100倍悩んでいました。

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東京都心で生態環境のヒントを探る自然は少ないですが、去年の年末、小島さんに連れていってもらった

皇居の公園で見たグラス。「ノガリヤス」ではないか?と。この時、この行儀の良さを気にいって。
まさにこれが、Calamagrostis arundinacea 。
似ているので、青山通りに植えたのはCalamagrostis brachytricha
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そして東京駅丸の内で繁茂するツワブキも猛烈な炎天下でサバイバルしているのを真夏の東京駅前や家の近所でも見かけていて。都内の植物をかなり繰り返し。観察していた2年間で植わったのがこの花壇の宿根草でした。

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こちら、東京駅前丸の内側。このように、晩秋になってツワブキに花がつくでしょうか。

そのシードヘッドがまた美しいです。

それぞれの各地の庭のサバイバル。こうした公共の庭は花や緑は楽しみたいけれど、夏の厳しさを考えると手間は避けたい。そんな場合は、とにかくよお〜く周囲を観察して、生き残る植物でなるべく手間かからずに楽しめる庭を。

そして、観光庭園では、出来る限りの努力で美しい庭を。しかし、去年まで良かった植物でも、今年はダメになったものあり。

それを参考に、少し変更し、弱いものは2割減らし、サバイバルできる植物を2割増やした。

そうして、どこもかしこも、同じではないけれども、バランスを何度も何度も考えて、来年再来年へのサバイバルを。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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