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専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

北海道1週間の旅 2 快適な気象に恵まれること

吉谷桂子

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快適な光と風。気温、気候、気象に恵まれる幸せな瞬間って。日本の本州だと、一年のうち、どれくらいあるのか。

そのことについて、真剣に考えるようになって30年以上が経ちます。若い時はどんな天気でも関係なかった。

でも、30代で、ヨーロッパ通い、ついにはイギリスに移住したその理由のひとつに

気象に対する憧れがありました。英語圏という理由でイギリスでしたが、最初はイタリアに住みたかった。

夫や友人と訪ねたトスカーナの初夏。あれが素晴らしくて。それから、あっちこっち。そして、

すばらしいのが、初夏の北海道。まさに、ヨーロッパの夏みたいな日があります。最近は気候変動の

影響で、当たりくじを引ける旅行かどうか。そこ、天気予報と睨めっこですが。

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初めて初夏のフランスの田舎、母と訪ねたフォンテーヌブローで過ごした時間(2泊三日だけど)スイスの夏。

ホテルの周りを朝方や夕刻(夕刻21時を過ぎても明るい)に散歩してみると、とにかく爽やかな風。

フランスの田舎では、印象派の画家の描く絵と同じ景色。光の色が辺りを満たしていたのでした。

「いつかこのようなところに住んで作品を...」みたいな。ミッションもそのころ決めました。

(そして、昼なお薄暗いヨーロッパのしょぼしょぼした冬も、旅行者としては案外楽しかった。でも、これは住んでみるとウンザリ)

北海道の冬は、住んでみると、厳しいことも多いかとは、思うのですが、初夏に旅行で来ると

本当に、うっとりします。

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それが、先日の北海道で過ごした晴れた土曜日・日曜日が。まさに、あの決意を思い出させるような光と風と気温の時間でした。

それが、どんなに高級なホテルでも、高層ビル、大きなホテルの窓が開かない部屋だと厳しい。

地面に近い場所で、ベッドや食卓が自然界、地面のすぐ近くにある特別な感じ。

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部屋の裏手はこんな景色。まさに、ヨーロッパみたい。これも、素晴らしい。

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朝食は、部屋まで運ばれるお弁当でした。実はこのお弁当を食べる前、朝の4時前には

目を覚ましていた小島理恵さんと私。彼女の提案で朝ドライブに行こうということになりました。

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とにかく、周囲はイギリスみたい!の連続。空気は「暑い」とは無縁でした。

それこそ昼ごろから暑かったけれど。関東の暑さとは違って。

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場所は、りえちゃんがネット検索して選び、あとは、お任せで車に乗せてもらって。

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セリ科のハマボウフウやエゾキスゲ、ハマナシなどが自然に、スキャッタープランティング

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ここが素晴らしかった。未知の場所の発見。って、うれしいですよね。

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道はここで終わっていて、強い風だけが吹いて、何もないのがよかった。

人間の意図が、なるべくないのが良いと思う。

ああしかし、東京は暑いですね。帰ってきてからもうぐったりです。

さて、今週末7月9日はまた北海道!6月22日はまだバラのピークではなく、宿根草が盛りでしたが

次回はいよいよバラが咲く北海道。来週は最高気温が24度程度 最低気温は18度と過ごしやすそう。

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7月9日銀河庭園でのローズ・イベントでは、みなさまと久々のガーデンウォークを楽しみたいと思います。

熱中症になるような気温ではないかと思いますが、お天気予報からは目が離せません。

あ、現在のイベントでは、あと2席ほど、空きがあるようです!

お時間の取れるかたはぜひ!ドレスコードは、バラ色系ですが、花の色なら、どんな色でも気持ちよく庭で過ごせると思います!

お待ちしています!


http://www.ecorinvillage.com/event.html#rose07094


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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