ほうろく(焙烙)とは?
ほうろく(焙烙・ほうらく)は、お茶やごま、塩などを炒るために使う、素焼きや陶器でできた平たい土鍋のような調理道具です。古くから日本の台所や茶の湯の場で使われてきました。
火にかけて食材を乾煎りしたり焙煎したりする道具で、ご家庭でもお茶、ごま、銀杏、などを香ばしく仕上げるのに使えます。
風味の落ちたお茶が、おいしくよみがえる
開封して時間がたち、香りが弱くなってしまった緑茶。そのまま飲むには物足りなくても、ほうろくで炒ると、香り豊かなほうじ茶に生まれ変わります。
素焼きならではの遠赤外線効果と蓄熱性で、茶葉の芯までムラなく温まり、香ばしさがしっかり引き出されます。捨てようと思っていたお茶が、もう一度おいしく楽しめます。
炒っている間、部屋はお茶屋さんの香りに
ほうろくの魅力は、炒っている時間そのものにもあります。茶葉が温まってくると、香ばしい香りが立ちのぼり、やがて部屋いっぱいに広がります。まるでお茶屋さんの店先に立っているような、やさしく素敵な香りに包まれます。
飲む前から楽しめる、ほっとひと息つける時間です。
年末の大掃除で出てくる茶葉にも
年末の台所の片付け中に、風味の飛んだ緑茶や、ほんの少し残った紅茶が出てくることはありませんか。いただき物のお茶は、少しずつ残って数種類たまりがちです。そんな茶葉こそ、ほうろくの出番です。
ほうじ茶の作り方
単品の緑茶、もしくは 数種類ミックスして、大さじ3〜4杯をほうろくに入れます(茶葉の大きさが同じくらいのものを選ぶと、ムラなく炒れます)。
ほうろくの底を火から2cmほど離し、中火にかけます。
持ち手を持ち、左右に水平に揺すります。
約4〜5分で茶葉が香ばしく焙煎され、ほうじ茶のよい香りが上がってきたら出来上がりです。
本体を鍋つかみで持ち、持ち手から急須へ茶葉を入れます。空洞の持ち手から茶葉がするっと出てきます。
熱湯を注ぎ、4分ほど蒸らしてお楽しみください。
ポイント
茶葉は入れすぎないこと。
小さな茶葉も混ぜたいときは、焦げないよう時間差で加えるとよいです。
初めは焦がしがちですが、香りを楽しみながら、少しずつコツをつかめます。
オリジナルティーも手軽に
少しずつ残った紅茶やハーブティーを合わせて、自分だけのブレンドも楽しめます。ほんの少しでも焙じると香りの立ち方が変わるので、茶葉を無駄なく使い切れます。
お茶以外にも、何でも煎れる一つあると便利な道具
ごま、銀杏、お米も煎れます。炒りたての香ばしさを、日々の食卓に添えてみませんか。