低反発枕の正しい向きは?
上下どっち?
見分け方や使い方も紹介!
低反発枕には、高い部分と低い部分のある波型のデザインの製品がよくあります。こうした枕は、高い方と低い方の、どちらを首側にすればよいのか、よくわからないという人も多いのではないでしょうか。高低のついた低反発枕の正しい向きや、上下の見分け方を説明します。逆向きで使うとどのような問題が起こるのか、向き以外の使い方のポイントも取り上げるので、ぜひ参考にしてください。


西川 睡眠Labo Dots ヘルシーピロー
| 枕のタイプ | 形の特徴 | 上下の向き | 首側にする側 |
|---|---|---|---|
| ウェーブ型(波型) | 横から見ると大小2つの山があるウェーブ形状 | 上下で高さが違う | 基本は高い方の山を首元にあてる |
| 首元を支える形状の枕 | 首元をしっかり支える形(頸椎のカーブに沿う設計) | 使う向きが決まっていることが多い | 盛り上がって支える部分 |
| 上下で高さや硬さが違う調整タイプ | 中材が区切られ上下で高さや硬さが違う | 好みで上下を使い分ける | 好みに合う方 |
| 左右対称の長方形型 | 全体が平面的でくぼみがない | とくに決まっていないことが多い | とくに決まっていないことが多い |
| 高反発の波型 | 高反発素材で横から見ると波型 | 製品によっては上下を入れ替えて使える | 基本は高い方の山 |
横から見ると大小2つの山になった波型のデザインは、低反発枕でよく見かけます。上下で高さが違う分、どちらを首側にするか迷いやすく、寝具専門店によると、逆向きのまま使い続けている人も多いそうです。
同じ枕でも、下に敷いている寝具が変われば当たり方も変わります。敷き布団やマットレスがどれだけ沈むかで、枕の適切な高さは変わります。店頭で試したときと自宅の寝具のかたさが違い、「実際に自宅で使うと、しっくりこない」というのはよくある不満です。マットレスや敷き布団を替えたときは、枕の高さなども確認しましょう。
やわらかいマットレスでは肩や背中が沈みやすいので、頭と寝具との高低差が小さくなり、低めの枕が合うことがあります。一方、かためのマットレスでは体が沈みにくいので、より高さのある枕が必要になる場合があります。
理想的な枕の高さについては、次の記事を参考にしてください。
枕の高さの理想は?自分に合った正しい測り方と調整方法を紹介!
頭を載せたときに押し返されるような感触を好む人は、低反発枕は柔らかすぎると感じるかもしれません。低反発ウレタンは反発弾性が低く、力を加えると変形し、荷重を取り除いてからゆっくり元の形に戻るのが特徴です。そのため、高反発タイプのような弾力や、頭を動かしたときにすぐ形が戻る感触は得にくくなります。
しかし、低反発は反発力の低さを表すもので、硬さとは別の性質です。低反発枕にも、比較的硬めのものからやわらかいものまであります。硬い枕のほうが寝返りの際に頭を動かしやすいと感じる人は、実際に横を向いたときの動かしやすさや、素材が戻る速さなどを確かめながら枕を選びましょう。
柔らかい枕と硬い枕の違いについては、次の記事を参考にしてください。
柔らかい枕のメリットは?合う人の特徴は?硬い枕とどっちがいいかや選び方を紹介!
低反発ウレタン枕が低いと感じる場合は、折りたたんだタオルを枕の下に敷き、高さを補う方法があります。一度に大きく高くせず、タオルの厚みや枚数を少しずつ変えながら、楽に寝られる高さを探しましょう。
仰向けでは、あごが上がりすぎたり胸側へ引かれすぎたりせず、首や肩に負担を感じない高さを目安にします。横向きでは、頭が左右どちらかへ傾かず、頭から首、背中にかけて自然な姿勢を保てるかを確かめます。
しかし、タオルによる調整では枕全体の高さが変わるだけで、仰向け用と横向き用の高さを別々に調整したり、首を支える部分だけを高くしたりすることはできません。タオルでの調整は応急処置として行い、必要に応じて高さを調整できる枕への買い替えを検討しましょう。
高さが足りない枕を使い続けた場合どうなるかについては、次の記事を参考にしてください。
枕が低いとどうなる?メリット・デメリットや合う人の特徴を紹介!
向きや高さを調整しても寝姿勢が安定しない場合は、枕そのものが合っていない可能性があります。一体成型の低反発枕は中材を出し入れできないものが多いので、高さを調整するのは容易ではありません。
また、硬めの感触を好む人は、低反発枕をやわらかいと感じることもあります。枕の高さだけでなく、頭を載せたときの沈み込み方や硬さも比べて、自分に合うものを選びましょう。低反発枕の密着する感触や暑さが気になる場合は、構造の異なる枕や別の素材を検討する方法もあります。
どうしてもあわないときは、買い替えを検討することも必要ですが、可能であれば、店頭などで、実際に寝た状態での高さや寝返りのしやすさを確かめてから選ぶとよいでしょう。枕を見直しても首や肩の不調が長く続く場合や、痛みが強いときは、枕だけが原因とは限らないので医療機関へ相談しましょう。
自分に合う枕の選び方のポイントについては、次の記事を参考にしてください。
【完全版】枕の選び方のポイント!自分に合う良い枕の探し方を紹介!
低反発枕には、一体成型したウレタンフォームを使ったものや、ウレタンを細かくしたチップを詰めたものがあります。また、メーカー独自の低反発系素材を使用した製品もあります。
低反発ウレタンフォームは、枕の形に一体成型したタイプです。頭を載せると重みでゆっくり変形し、重みがなくなると時間をかけて元の形に戻ります。一体成型の製品は中材を出し入れできないため、購入後に中材の量を変えて高さを調整することはできません。ウレタンチップは、細かくしたウレタンフォームを、袋状の側地などに詰めたタイプです。製品によってはチップを出し入れし、高さや感触を調整できます。
ウレタンのほか、独自開発の素材を使っているメーカーもあります。たとえば、よく知られるテンピュールは、テンピュール社が開発した独自素材です。NASAが開発した技術をもとに同社が研究・改良して完成させた粘弾性素材で、頭の形や体温などに反応してフィットするのが特徴です。
低反発枕に使われる素材
・ウレタンフォーム
・ウレタンチップ
・メーカー独自の低反発系素材
枕の中身に使われる素材については、次の記事を参考にしてください。
枕の中身は何がいい?素材・種類ごとの特徴とおすすめの選び方を紹介!
低反発枕は頭を載せるとウレタンが沈むので、製品に表示された厚みと、実際に寝たときの高さが異なる場合があります。そのため、枕本体の寸法だけで適した高さかどうかを判断するのではなく、頭を載せた状態で寝姿勢を確認することが大切です。
適切な高さは、体格や寝姿勢だけでなく、敷き布団やマットレスへの体の沈み込み方によっても変わります。可能であれば、普段使用している敷き寝具に近い環境で、仰向けと横向きの両方で試してみましょう。
高さを細かく調整したい人には、高さ調整シートや出し入れできる中材を備えた製品が向いています。
自分に合う枕の高さの測り方については、次の記事を参考にしてください。
枕の高さの理想は?自分に合った正しい測り方と調整方法を紹介!
低反発ウレタンフォームは水洗いできない製品が多いため、購入前に中材やカバーの洗濯方法を確認しておきましょう。カバーだけを取り外して洗濯できる製品なら、日常的な手入れをしやすくなります。
ウレタンフォームを乾燥させる場合は、製品の取扱方法に従い、一般には風通しのよい日陰で干します。直射日光や高温によって素材が劣化することがあるため、天日干しや布団乾燥機の使用についても取扱説明書をしっかり確認しましょう。
枕全体を洗えるかどうかではなく、どの部分をどの方法で手入れできるのかまで確かめておくと、購入後に手入れ方法がわからず困ることもなくなります。
寝具バイヤーが選んだ枕については、次の記事を参考にしてください。
枕のおすすめ8選!寝具バイヤーが自分に合う選び方も解説<2026年版>