近年、グレージュインテリアが流行していますが、グレージュとはどのような色なのでしょうか。まずは、グレージュの特徴や心理的な効果について紹介します。グレージュカラーを取り入れたインテリアに憧れている人は、参考にしてください。

グレージュはヘアカラーなどでも人気の色で、グレイッシュベージュとも呼ばれており、英語ではgreigeと表記します。グレーとベージュの中間色で、住宅だけでなく店舗やレストランなどでもよく用いられています。

女性に人気のナチュラルインテリアで取り入れられることが多かったグレージュですが、近年では男性にニーズがあるモダンインテリアでも使用されることが増えました。

グレーにはストレスを緩和する作用があると言われており、ベージュも心身ともにリラックスさせてくれるカラーです。グレーとベージュを混ぜたグレージュの家具などをインテリアに使用することで、大人っぽく洗練された部屋になり、居心地の良い空間を作れます。

・おしゃれで高級感がある
・穏やかで控えめな印象
・落ち着きのある雰囲気

・優しく柔らかい印象
・リラックスできて温かい雰囲気
・ナチュラルで素朴な印象

グレージュは、スタイリッシュなテイストの部屋を目指す人におすすめのカラーです。日本だけでなく海外のインテリアとの相性も良く、シックながらも暗すぎない色合いが、部屋の圧迫感を軽減してくれます。インテリアにグレージュを上手に取り入れて、おしゃれな部屋を作りましょう。

・落ち着いた雰囲気でリラックスできる
・様々なインテリアスタイルにも合わせやすい
・部屋が広く見える視覚効果がある

シックで上品なグレージュは、落ち着いた雰囲気を演出できるカラーです。特に、寝室やのソファやテーブルなどの家具にグレージュを取り入れると、部屋が柔らかな印象になり、リラックス効果を得られます。汚れも目立ちにくいので、洗面所に取り入れれば清潔感のある印象を与えられるでしょう。

グレーよりも優しく、主張が激しくないグレージュは、どのようなインテリアとも合わせやすいのが特徴です。例えば、無垢材を使ったテーブルや椅子、存在感のある編み込み素材を使ったソファなどの家具と合わせても部屋に馴染みます。

部屋を広く見せたい人は、グレージュの壁紙やカーテンを取り入れましょう。一口にグレージュといっても、明度と彩度の組み合わせによって色調が異なります。色調に変化をつけてグラデーションを作れば、奥行きが生まれ、空間が広く感じられます。

どのようなインテリアにも馴染みやすいグレージュですが、上手に取り入れないと部屋に圧迫感が出たり、地味な印象に見えたりするおそれがあります。グレージュインテリアを作る時は、明度や色面積のバランスを考慮しましょう。

・色の組み合わせ次第で地味に見える
・暗いトーンを選ぶと重たい印象になりがち
・家具や雑貨とのバランスを考える必要がある

インテリアをグレージュでまとめると部屋に統一感が生まれる一方、殺風景で地味に見えてしまうこともあります。地味な印象を避け、おしゃれに見せるには、ワンカラーをプラスしてグレージュを引き立たせましょう。例えば、差し色としてパープルのクッションや椅子を置くと、部屋のインテリアにメリハリが生まれ、高級感も演出できます。

外からの光が入りにくい部屋を暗いトーンのグレージュでまとめると、重たい印象になり、圧迫感が強調されてしまいます。暗いグレージュは、花瓶などのインテリア雑貨に取り入れて、面積が少なくなるように工夫しましょう。

様々な素材や色との相性が良いグレージュですが、レッドやブラックなどの個性的な色の割合が多くなると部屋が雑多な印象となり、グレージュの良さが消えてしまいます。グレージュの上品で落ち着いた雰囲気を活かして統一感のあるインテリアを作るには、家具や雑貨とのバランスを考えることが大切です。

グレージュのインテリアを取り入れる場所に決まりはありませんが、家具の色やデザインを統一するだけでは、おしゃれな部屋にはなりません。好みのデザインに合わせて配色を変えることで、柔らかな印象の部屋や高級感のある空間を作れます。グレージュのインテリアの良さを引き立てたい人は、素材を組み合わせたり、照明を配置したりして工夫しましょう。

・異素材を組み合わせて立体感を出す
・ウッドやファブリック素材で温かみをプラス
・明るさや照明の種類を考慮する
・家具や小物のトーンを統一する
・アクセントカラーを取り入れる
・ナチュラルテイストやモダンスタイルと組み合わせる
・壁紙やカーテンで手軽に取り入れる

ガラスのテーブルとレザーのソファのように異素材の家具を組み合わせると、立体感が出ます。例えば、部屋にマットな質感のグレージュのソファを置く場合は、ソフトな触り心地のシャギーやムートンのラグを下に敷くのがおすすめです。より立体感を出したい場合は、スタンドライトを部屋の隅に置いて陰影をつけましょう。

自然素材ならではの美しい木目が特徴のウッドや、柔らかい肌触りのファブリックは、部屋に安らぎや親しみやすさを与えてくれます。上品で優しい雰囲気のグレージュカラーと組み合わせると、より温かみのある空間を作り出せます。

ソファなどの家具を配置する時は、グレージュの明度を上げたり下げたりして、部屋にメリハリを付けましょう。ナチュラルなインテリアで統一された部屋の場合は、ペンダントライトやスタンドライトをソファの横に設置するなど、間接照明をうまく使うと、よりおしゃれな空間になります。

一人暮らしなどで狭い部屋の場合は、テーブルやソファなどの家具、花瓶などの雑貨をすべてグレージュで統一しましょう。部屋のインテリアをグレージュでまとめることでスッキリとした印象になり、上品な空間を演出できます。

グレージュインテリアに主張の強いカラーをプラスすると、部屋の雰囲気を変えられます。例えば、グレージュの家具とブルーやグリーンなど寒色系の雑貨を組み合わせると、落ち着く部屋を作れます。

また、可愛らしさをプラスしたい人は、グレージュのインテリアにレッドやピンクの家具や雑貨を取り入れましょう。どのような部屋にしたいかをイメージして、クッションなどの雑貨にアクセントカラーを選ぶと失敗しません。

様々なインテリアと相性の良いグレージュですが、流行りのナチュラルテイストやモダンスタイルと組み合わせると、より統一感が出ます。

グレージュは、特に木目調の家具や、ヒヤシンスなどの自然素材とマッチするカラーです。また、落ち着きがありながらもおしゃれな空間を演出したい場合は、モノトーンの家具とグレージュのインテリアを組み合わせましょう。

インテリアの配色はベースカラー70％、メインカラー25％、アクセントカラー5％の割合が黄金比です。どのような色とも相性が良いグレージュを、ベースとなる壁紙やカーテンに取り入れると、インテリアコーディネートがしやすくなります。

また、内装のなかでも大きい面積を占める壁紙の色をグレージュにすれば、奥行きが出て空間を広く見せる効果が期待できます。清潔感や高級感のある部屋を作りたい人は、壁紙やカーテンの色をグレージュにしましょう。

グレージュは、特にホワイトやブラックなどの無彩色と組み合わせると統一感が生まれ、失敗がありません。ただし、配色バランスによってはぼやけた印象になったり、重たく感じたりする場合があります。部屋全体のバランスを見て、クッションなどの雑貨にアクセントカラーを使うとよいでしょう。

・ホワイト
・ネイビー
・ブラック
・ゴールド

ホワイトとグレージュは、どちらも無彩色で相性が良く、部屋のインテリアに取り入れることで清潔感を出せます。特に、韓国風のインテリアスタイルと合わせるのがおすすめです。例えば、グレージュのテーブルとホワイトの椅子を配置すれば、女性らしく柔らかな印象になります。

ただし、似たような淡い色ばかりのインテリアを組み合わせるとぼやけた印象になってしまうので、イエローなどの引き締めるカラーを家具や雑貨でプラスしましょう。

ネイビーやブラックは重たくなりやすい色ですが、明るいグレージュの柔らかさを引き立てるのに活躍します。グレージュのソファに、ブラックやネイビーのクッションを合わせることで空間が引き締まり、シックで大人っぽい雰囲気を演出できます。

グレージュとゴールドも相性の良い組み合わせです。グレージュの上品さをゴールドが引き立て、ラグジュアリーな雰囲気を作り出してくれます。部屋の印象をよりラグジュアリーにしたい場合は、銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金であるブラスをグレージュのインテリアに取り入れましょう。ブラスは温かみのある光沢で、経年変化によりアンティークな風合いとなるのが特徴です。ペンダントライトなどの照明や取っ手などにブラスが使われているだけで、インテリアのアクセントとなり高級感が増します。

過ごす時間が長いリビングを、より居心地の良い空間にするためには、インテリアの配色を工夫することが大切です。リビングにグレージュのインテリアを作りたい人におすすめのコーディネート実例を紹介します

ナチュラルモダンスタイルは、自然の温もりや柔らかさを感じられるシンプルでおしゃれな日本の家に馴染みやすいデザインです。ナチュラルモダンなテイストの部屋にするには、ベージュやブラウンなどの落ち着いたカラーをグレージュと組み合わせ、ラタンや麻などの自然の素材をプラスするのがポイントです。また、観葉植物を置けば清潔感が増し、リラックスできる空間を作れます。

開放感のあるリビングを目指す人は、暗い色調よりも、光が反射しやすいグレージュやホワイトなどの明るい色の家具を配置してインテリアコーディネートしましょう。また、鏡を室内に設置すると光が拡散され、部屋がより広く見えます。

リビングを華やかな雰囲気にしたい場合は、グレージュをメインカラーにして、差し色にパープルを取り入れたり、花柄のクッションやラグを使用したりしましょう。クッションや椅子、ラグなどにパープルカラーや花柄のデザインを取り入れることで、グレージュの高級感が増します。

ベージュやブラウンなどの雑貨と、グレージュなどのくすみカラーの家具を組み合わせれば、リビングが落ち着いた空間になります。和のテイストを強くしたい場合は、和紙やラタンなどの自然素材や、麻の葉文様などの柄物の雑貨を取り入れましょう。

一方で、モダンなテイストを強くしたい場合は、ホワイトやブラックなどの無機質な色でリビングインテリアをコーディネートすると、洗練された印象になります。

リビングが狭い場合や、大きな家具が多い場合は、テーブルやソファなどをロースタイルにしましょう。ソファの背もたれも低くすると、圧迫感がありません。色はグレージュやベージュ、ブラウンでシンプルにまとめると、心地良く過ごせる部屋を作れます。

一人暮らしなどで部屋が狭い場合は、配色のバランスや家具の形を工夫しましょう。ワンルームをおしゃれに演出する、グレージュインテリアのコーディネート実例を紹介します。

海を感じるリゾートテイストのワンルームを作りたい人は、グレージュとブルーのカラーをリビングに取り入れましょう。クッションなどに寒色系のカラーを使うことで、リラックス効果が期待できます。また、ヒヤシンス素材のソファなどを設置すると、よりリゾート感が増します。

家具は四角形のものが一般的ですが、四角いものばかりを配置すると圧迫感が出てしまいます。圧迫感を軽減するためには、ワンルームのアクセントになる円形のラグを敷きましょう。グレージュの円形ラグを敷くことで部屋の印象が柔らかくなり、デザイン性も高まります。

ワンルームのような狭い空間では、色の数が多いとインテリアにまとまりがなくなってしまいます。ファブリックのカラーを全てグレージュにすると、部屋に統一感が生まれます。グレージュをメインにし、家具はダークブラウンなどの濃いカラーのものを選ぶと部屋に馴染み、落ち着きのある空間を作れるでしょう。

カフェのような空間を作りたい人は、グレージュの椅子と丸みのあるテーブルを置きましょう。優しく上品な色味で統一し、デザイン性の高い照明や花瓶などのインテリア雑貨を置けば、よりおしゃれな空間になります。

グレージュの家具を部屋に配置して暖色系のライトで照らせば、グレージュの温かみが引き立ちます。おしゃれなスタンドライトやペンダントライトなどを取り入れて、温もりのある部屋を作りましょう。

寝室は1日の疲れを癒す場所なので、鮮やかな色のインテリアコーディネートは避け、リラックスできる空間にする必要があります。寝室でのグレージュインテリアを使ったコーディネートの実例を紹介しますので、参考にしてください。

グレージュの雑貨とグリーンのベッド、ブラウンのナイトテーブルを組み合わせると、爽やかな印象の寝室になります。土や木々を連想するブラウンやグリーンを取り入れることで、自然に囲まれたような雰囲気になり、リラックス感が高まるでしょう。

グレージュは優しい色合いなので、チークやカリンといった色味が濃い木材のフローリングやヘッドボードと組み合わせましょう。より明るい部屋にしたい場合は、窓際にベッドを配置して、レース素材のカーテンを選ぶのがおすすめです。レース素材のカーテンは、自然光が透けて部屋に入ってくるため、明るく柔らかい雰囲気を演出できます。

リゾートホテルのような華やかな寝室にしたい場合は、グレージュカラーのクロスを使用しましょう。特に花柄や光沢のあるクロスを取り入れると、上品で高級感のある雰囲気を醸し出せます。

寝室のカーペットやラグをグレージュ、カーテンや壁紙をグレーにして、小物にホワイトやブラックを取り入れれば、おしゃれなモノトーンテイストの部屋になります。また、ベッドシーツや枕カバーを柄物にすると地味になりません。

ベッドのファブリックをライトグレーやベージュ、ダークブラウンにして、ナイトテーブルやカーテンなどをホワイトでまとめれば優雅な雰囲気になります。また、壁紙をベージュが強めのグレージュにすると、明るく温かみのある空間を作れます。

ディノスで販売されている、グレージュを使ったおすすめの家具を紹介します。椅子やベッドなどのグレージュのインテリアを部屋に置いて、ナチュラルテイストや和モダンな空間を作りましょう。