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専門家植物を上手に育てる!園芸・ガーデニングQ&A

鉢植えやプランターの水やりのコツは?

日本園芸協会

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水やりの基本は、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えること。

与える量は、下の図のように、土の表面から鉢のフチまでの空間である「ウォータースペース」いっぱいに与えるのが目安です。
そして、鉢底の穴から水が流れ出てくることを確認しましょう。

土の中にある古い水は溜まっていると根腐れの原因にもなりますから、清潔な土壌を保つために土中の水分を新鮮な水に入れ替えることも水やりの重要な役目です。

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鉢皿に水を溜めておくと、根腐れの原因となりますから、溜まった水は捨てるようにしてください。

なお、葉が茂っていると、鉢の中まで水が入りにくいですから、下の図のようにジョウロのハスくちを外して、葉を押さえ、株元に水をやりましょう。

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以下は、3つのポイントです。

① ゆっくりとたっぷりと与えましょう

株元の土を崩さないように優しく与えるというだけでなく、土の中の古い空気を押し出して、新鮮な空気と入れ替えるという目的があります。

② 葉水を与えましょう

葉に水をかけることを「葉水(はみず)」といいます。これには、「株全体の乾燥を防ぐ」、「葉の汚れを取り除く」、「植物の温度を下げる」、室内では「湿度を上げる」などの効果があります。特に熱帯原産の植物は生き生きしてくるので葉水は効果的です。ただし、開花時期は避けるようにしましょう。

③ 花に水をかけないようにしましょう

冬から春にかけて咲く一部の鉢花などは、花弁に水がかかることで、花弁が傷み、灰色カビ病などの被害を受けるものがあります。そのような時期はやはり、ジョウロのハスくちを外して、葉を押さえながら株元に水をやるようにすると良いでしょう。

なお、夏の水やりは気温の高くなる時間帯を避け、早朝と夕方に行いましょう。炎天下では、葉に水滴が付いていると、水滴のレンズ効果によって葉へのダメージが増す場合もあります。(日光によって葉がダメージを受けることを「葉焼け」といいます。) 早朝は株元に、夕方は乾燥防止を兼ねて葉水も行うと良いでしょう。

それでは、楽しいガーデニングライフを!

 

日本園芸協会

日本園芸協会は、花や緑とともに過ごす心豊かな生活と園芸文化の発展に寄与することを目的として、「ガーデニング講座」「ハーブコーディネーター養成講座」「植物画講座」など数多くの通信講座を開講しています。昭和47年の設立以来の受講生数は80万人以上。趣味として、職業として、ボランティアとして、受講生の目的は様々ですが、通信教育で身につけた知識や技術をもとに心豊かな生活を楽しんでいらっしゃいます。

公式サイト日本園芸協会

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