2026.1.19 / 京北・香りの里/六ヶ畔・花簾庭(京北バラ園)の四季
2025年春のツツジの旅、2025年12月の台湾の旅の記事が続きましたが、
今回は、久しぶりに、僕がデザインさせてもらった京都のバラ園「京北・香りの里/六ヶ畔・花簾庭」(通称:
京北バラ園)について書いてみようと思います。
毎年、12月初旬に、京北バラ園のその年のメンテナンス作業の締めくくりをしています。
もう1ヶ月ほど前になりますが、12月6日に京北バラ園に行き、ヘッドガーデナーをお願いしているRさんと、
メンテナンス作業を手伝ってくださっている方々と久しぶりにお会いしました。
バラ園では、すでに来季(今年2026年春)に向けて、剪定や誘引作業がスタートしていました。
手前のイングリッシュローズゾーンでは、仮剪定が終わっていましたが、あと数ヶ月して、もう一段
枝を低く切り詰めて、春の開花期に見える風景をイメージして整枝していきます。
こちらの八連アーチに誘引している大型のつるバラは、まだこれから。
年々大きくなってきているものの、まだアーチのトップに届かない品種もあったりして、苦労しているエリアです。

ちないに、昨年(2025年)の春の、アーチエリアの開花時期の様子です。
一番手前右側の藤色のつるバラは、マニントン・マウブ・ランブラー。
手前左側のアーチは、途中で品種を入れ替えたこともあり、まだアーチの肩の部分までしか到達していません。
この左側のつるバラは、イングリッシュローズのつるバラで、モーバンヒルズ。
淡い黄色の小ぶりの花が咲くつるバラで、マニントン・マウブ・ランブラーの花色の紫と補色対比の関係になり、
同時に咲くと、きっと美しいだろうなと夢想しています。
こちらは、香りのオールドローズエリア。
つる樹形のオールドローズを寝かせるように、景石の前へと誘引して、
川の石を乗り越える「瀬」をバラの花で表現することをイメージしています。
現在は、誘引を解いて、上に伸びていますが、この後、かなり低い位置まで横に倒します。
この日は朝から快晴で、バラ園のあちこちでスタッフさんがいろいろな作業をしてくださっています。
京北バラ園では、今季、カミキリムシの被害が多発して、大きく育った株が突然枯れるということが多々あって、
その枯れてしまった跡地に、別のバラを補植する作業をしてくださっています。

こちら↑は、今季(昨年2025年春)の開花期の風景。
京北バラ園の代名詞ともいうべき、「バラの滝」ゾーンです。
バラ園のすぐ脇を流れる上桂川の堰を流れ落ちる水を、バラの花で表現したものです。
日本のつるバラ、群星(白)・群舞(淡いピンク)をランダムに混ぜて配置しています。
こちらが、現在の様子。
棚田の段差(50㎝)を活かして、1.5mほどの擁壁を作り、上からつるバラを枝垂れて咲くように誘引します。
現在は、花後に刈り込んだままで、上にこんもりと茂っていますが、
このあと、長く伸びたツルを手前(南側)に引っ張って誘引(クセを付ける)します。
結構、このつるバラの誘引には、テクニックが必要なのですが、スタッフの方々は、もう何年もこの誘引作業を
やっていただいていて、とてもうまく誘引してくださいます。

春にこのつるバラ、群星・群舞が一斉に咲くと、この↑ような美しい風景を作り出します。
川の堰を流れ落ちる水に太陽の光があたって、キラキラと輝いているような、
そんな風景をつるバラで表現しています。
こちらは、4枚棚田の2段目。
一番目がバラ園で、2段目は、これまでは「圃場」のような扱いでしたが、
ここに、大型のつるバラ3本(フランソワ・ジュランビル、ドロシー・パーキンス、ポールズ・ヒマラヤン・ムスク)
を仮に誘引するための低めのパーゴラ(アイアン製)が作られていました。
バラ園の拡張計画で、棚田2段目、3段目にも棚田の段差を活用した「バラの滝」を増設したこともあって、
後方の風景の邪魔になる、このパーゴラを撤去する話も持ち上がりました。
そうなると、せっかく移植した大型のつるバラも抜いて撤去しないといけなくなるため、
これら3本の大型のつるバラを抜かずに活用しつつ、後方の「バラの滝」の風景を阻害しないように、
3本のつるバラは、地面すれすれに広がるように誘引することにしました。
そのため、このアイアン製のパーゴラは、一旦中央部をカットして、トップの棚状の部分を、地面から50㎝ほどの
高さで基礎部分に再溶接して、低いベッド状の棚とすることにしました。
この冬の間に、地元のアイアン作家さんがその作業をやってくださることになりました。
3本のつるバラは、昨年春の開花後に、地上50㎝ほどの高さで剪定して、新しいシュートを出させる準備を
しています。
ここの風景がイメージ通りになるには、2,3年くらいかかりそうですが、ヘッドガーデナーさんと相談しながら
進めていく予定です。
こちらは、新しくできた棚田2段目と3段目の間の段差を活かした「バラの滝」ゾーン。
先行して出来ている一期エリアの「バラの滝」と同じく、日本のつるバラ、群星と群舞をミックスして
植えています。
こちらのつるバラも植えて、今年は2年目になるので、昨年よりはぐっと風景を作ってくれると思います。
その「バラの滝」ゾーンのアップ。
棚田の段差(約50cm)に加え、ブロックを積んで1.5mほどの段差を作っています。
そのブロック塀に木を貼り付けて、和の風情を演出しています。
オーナーの要望で、擁壁のトップ部分の横引きの木材に、防腐性能を上げるために、「平瓦」を載せました。
バラ園の周囲に設けられた獣害対策の木塀のトップにも平瓦を載せていますが、それと同じデザインです。
バラ園二期エリアは、こんな感じです。
棚田3段目は、ツツジをメインにしたエリアとして整備中です。
この日は、バラ園に唯一植えている宿根草、ブルーサルビア(品種は、ブルーヒル)を補植しました。
懇意にしているガーデンショップさんが取り寄せてくれた300株を、スタッフ総出で、園路際に植えました。
メインの園路の両側にも。
例年、園路の途中までしか植えられませんでしたが、今年は300株も植えることができましたので、
ほぼほぼ園路全域をカバーできたと思います。

こちらが、昨年(2025年)春の開花期(オープンガーデン)の様子。
バラにはないブルーの花色が、バラのピンクや黄色などの花色を一層引き立ててくれます。
だいぶ暮れてきました。
冬の日没時間は早いです。
バラ園も、ほぼほぼ陰になってきました。
枯れたバラの跡地に植えた新しいバラ(大苗)には、不織布を撒いて、防寒対策をしています。
京北の冬は寒くて、例年雪が積もります。
写真を撮っている僕の影もとても長くなりました。
スタッフの休憩所を兼ねた家形のパーゴラです。
既に寒肥資材なども準備されて、ブルーシートで囲われています。
オープンガーデンの際には、ここにテーブルとベンチを出して、来場者に休んでいただくのですが、
バラ園オーナーが、新たに予算を出してくれて、新しいベンチとチェアを購入することになりました。
耐久性もあり(屋外使用なので)、デザインが良くて、「和」の趣きに会うガーデンファニチャーということで、
いろいろ探した結果、ディノスさんで取り扱いのイタリア製のガーデンファニチャーを選びました。
イタリア製ですが、デザインや質感がとても「和」にマッチするので、気に入っています。
また、来春のオープンガーデンでお披露目した様子を、こちらでも紹介したいと思っています。

そんなことで、京北バラ園・花簾庭も、来春(2026年5月・6月)のオープンガーデンに向けて始動しています。
是非、一度、バラの季節に京北バラ園にもお越しいただけましたら幸いです。
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