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フカフカの土ならば生命力旺盛な野菜は自力でグングン生長しますが、コンテナや庭土では栄養も不足しがち。適切に栄養を補給すると、より元気に、おいしくなります。

肥料を使い分けて過不足なく栄養補給

野菜は草花に比べてどこか弱いイメージがありますが、それは大間違い。
元々生命力旺盛なうえに、さまざまな品種改良されたものが出まわり随分と栽培しやすくなりました。
とはいえ、土の量に限りがある庭やコンテナでは菜園と違い、栄養面も万全とはいきません。

肥料には種子まき、または苗の植えつけ前に施す「元肥」と、生育中に与える「追肥」の2種類があります。
栽培期間の短い葉茎菜などは、堆肥や腐葉土をたっぷり入れた土に、緩効性の化成肥料などを「元肥」として補うだけで十分。
市販の「野菜用培養土」なら、生育に必要な三要素(左図参照)をバランスよく含む元肥入りのものもあるので便利です。

トマトなど栽培期間が長く、たくさん実をつけるものは生育中に不足する肥料を補うために、「追肥」を与えます。
野菜によって施す時期は異なりますが、少し元気がないと思ったら、速効性の液肥などを与えましょう。
量が多すぎると肥料やけや、軟弱な株になり病害虫が多発するので注意が必要です。

 肥料の選び方 

肥料にはさまざまな特徴があります。
育てる野菜と「元肥」「追肥」の使い方に応じて適したものを選びます。
初心者に使いやすい元肥・追肥兼用のものもあります。


液 体
さまざまな肥料成分をバランスよく含んだ液状肥料。速効性があり、水やりがわりになるのでコンテナ栽培の追肥に最適。
固 体
錠剤や粒状、粉末などがあり、肥料成分がゆっくり溶け出すので長時間にわたって効果が持続する。元肥として使うとよい。

有機質
油粕や米ヌカなど有機物が原料。分解時に熱を出すので根から離して施すが、完熟のものは肥料やけの心配がない。土壌改良にも有効。
化学物質
化学的に合成され、肥料分がバランスよく配合されている。肥効は速効性、緩効性があり、施しすぎると肥料やけを起こすことも。

速効性
追肥に最適な、与えるとすぐに効果のある肥料。液肥や化成肥料などがあり、元気がなく、弱っている株に適量を施すとよい。
緩効性
元肥に最適な、効きめが緩やかな肥料。微生物に分解されて効く有機質肥料や、植物の根から出た酵素によって効く化学肥料なども。

 生育に必要な三要素 

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・窒素
主に葉茎の生長を促すので「葉肥」ともいわれる。欠乏すると葉色が悪くなり、葉が小さくなる。

・カリ
「根肥」ともいわれ、主に根の生長を促すための成分。不足すると葉の周りが茶褐色になり枯死する。

・リン酸
主に花と実つきをよくする成分なので「実肥」ともいわれる。不足すると葉色が紫っぽくなる。

 施肥のポイント 

1. 元 肥

種子まき、植えつけ前に長時間効果の持続する緩効性肥料を土に混ぜ込みます。
堆肥や化成肥料を使う場合は、種子まき・植えつけ日の1〜2週間前に施します。幼苗の生長を助ける「三要素」をバランスよく与えましょう。

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バイオゴールド クラシック元肥
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根をしっかり張らせ、生長するための基礎をしっかり作る。
根に触れても大丈夫な緩効性有機肥料。(1.3㎏/タクト)

2. 追 肥

植物は肥料分を吸収しながら生長するので、育ち具合を見ながら肥料を追加します。
コンテナは肥料切れしやすいので追肥が必須です。肥料やけを起こさないよう、1回あたりの量を減らし回数を多くすると効果的。

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万田酵素から生まれた肥料 万田アミノアルファ1L
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植物が本来持っている、生命力を引き出す肥料。
野菜、花、観葉植物など、さまざまな植物に使用できる。

Garden&Garden 特別編集

「大好きな草花に囲まれて暮らしたい」「もっと自分らしい庭をつくりたい」そんな思いを持ったガーデナーに向けて、等身大のガーデンライフをガーデニング季刊誌 Garden&Gardenにて提案。 「いかに使うか」や「どう過ごすか」で、庭やベランダがもう一つのリビングに大変身。インテリアを楽しむように、自分にあった素敵な空間をつくるヒントを発信しています。

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