お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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去年の8月に Piet Oudolf さんの庭をめぐるオランダツアーを開催し、考えていた以上に、それぞれの当事者にお会いして、実際の庭を拝見し、よくわかったことは、いっぱいありましたが、

もっともハートにタッチしたのが、オランダの人々の、Pietさんに対する respect , adomire 。

Piet さんの作った庭の感動は........ 私も何度も、話題にしてきましたが。

.....たとえば、生まれて初めてゴッホの絵を見たら、あなたはどう思ったんだ?ということに近い。

「ああ!あの有名な絵ですね」ということではなくて。始めて見て、感動した?なあにこれ?って思った?

というような、インプレッションのこと。あくまでも、有名だから。では、なくてね。

10数年前、Pietさんのデザインした庭を初めて見たときの印象。

「あ、違う!?好き!なんだろう?これは何?」という、あのかんじ。

きっと、この20年ほどの間に、多くの人が、そんな経験をしたはずだ。

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そして、2018年9月のオランダツアーに戻りますけれども

まるで取材するみたいに、Piet 派の個人の庭を訪ねた時、実に誇らしげに、piet さんの著作

「DREAM PLANTS」を、それぞれ個人の庭のオーナーが、掲げるように見せてくれたのです。本当に影響力のある本だった。「私はこの本の影響を受けてこの庭を作ったんだ!」

オランダ語で DROOMPLANTEN

ナチュラルガーデンのための、2100種以上の美しくリライアブルな(頼れる/信頼できる)植物を紹介した本。しかし、この本は植物の紹介だけでなく、植栽のノウハウもわかりやすく紹介している。

残念ながら、日本の温暖地の気候には合っていない植物も多く散見するので、日本語版が出ることはないだろう。でも、種族として、丈夫な植物が多く紹介されているので、この近縁からイメージを探ることは可能だ。

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私の Piet books 。いつのまにか。6冊になっていた。いやもうちょっとあったはずだけど。

Beth Chattoさんの本だって、6冊は持っていないのに。

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英語版で。もちろん、私の英語力では怪しい自己流解釈をしているに違いないけれども、この10年ほどは、ほかのどのイギリスのガーデナーの本よりも、Piet本から、可能な限りたどたどしいながら読み込んで勉強をさせていただいてきたつもりです。

心に響く言葉をたくさん自分の心に埋め込んでも、きました。

さまざまな国や地域や、出会った方々からの経験を実証するように、本で読んだこと、実証されるような感じで活きることってあると思うのですが。

庭を作ることって、自分自身の春夏秋冬地域別も含まれる園芸体験。プラス、絵画や景色の鑑賞(画像情報)で受ける感動を糧にするのと、本などで読んだことを糧にするの、文字情報の糧。これって同時に両方必要だと思うのです。実学座学。

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で、ちょっと不思議なのですが、日本語訳された活字を読むより、英語力がないのに、手探りの自分の英語訳のほうが、心のなかでは意味が通じて、心にピンとくること多いのです。

逆のことですが、25年ほど前、イギリスに住んでいたとき、いろいろ人に頼んで手に入れた日本の園芸書が、どうも自分には。ピンとこないこと多く。著者との感性の相違かもしれなかったけれど。どうもだめでした。

最近は読んでないのでどうかわからないけれど。

英語版 DREAM PLANTS は、植物のカタログ的なページが多いので、文章は少し。

それだけに、イマジネーティブです。

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私の好きな植物。私のDREAM PLANTS を時々、このブログに書いていこうと思っていたのですが、今日はこのアネモネ。繊細なパステルが揃った今年。夏までずっと観察を続けて行きたく思います。

この背後に写っているアネマンセレも一緒に。

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さて、いよいよみなさまも本格的な仕事が始まりましたよね。

今度の1月13日(日)新宿ハウジングステージにて 「春まで楽しむガーデニング」

講座を開催します。今年最初の公開講座。お待ちしております!

http://www.housingstage.jp/shinjuku/event/event-113.html

それから、1月27日(日)には池袋コミカレにて舘林正也さんの「イングリッシュガーデンから学ぶこと」講座があり、イギリスにある「Piet Oudolf のふたつの庭」の庭というテーマでお話をお伺います。

私とはまた違った視点を持つ舘林正也さんの講座をうかがうべく(私の講座はありませんが、会場で一緒にお茶を飲みながら)私も参加しますので、ご一緒にお勉強しませんか?なにか、ワンフレーズでも言葉をゲットできたら嬉しいですよね!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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