お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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今、東京では、ヘレボラスの花が満開です。実にさまざまな表情を持つこの花、覗き込まずには

いられません。ほんとうにすてきな姿。できれば、最高のその顔を写真に納めておきたいですが、なかなか難しい。そして、よく見かける感じの写真になりそうならやめておこうと思ってしまう。

でも、この真っ黒な花はとても珍しかったし咲き方、下向き加減ではなく「私に気づいて!」といわんばかりに顔がこちらを向いていました。写真は花郷園さんの圃場にて

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こちらは、5月上旬(ちょっと先ですが)に横浜イングリッシュガーデンで見たバラ 'ジャクリーヌ・デュプレ'好きな花姿。そして、夭折したイギリスの天才チェリストの名前が冠されたバラなので、その見た目だけでなく、名前から繋がる雰囲気にも惹きつけられます。

ジャクリーヌ・デュ・プレの演奏するチェロ小品集は、春の晴れた日の静かな夕方に聞くと最高です。

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冬から春。フェアリー作りに熱中した時期がありました。春の気配を感じるとまたフェアリーの気配を感じて人形を作りたくなります。

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お花の部分と羽の部分と妖精のスカートは絹花の作家、岡田歩さんが作ってくれました。

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このような手仕事。つくづく思うのは、ただ作るだけでは中途半端で。この壊れやすい儚い存在、なにかしら相応しいケースにいれないと、完成にならないので、なかなかに難しいです。

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この時は、bunkamura ミュージアムで妖精画家クライドルフの展覧会がありご依頼を受けて。

そのために作りました。

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その後、専用の箱を作ってもらって照明も入れて完成させましたが。

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寄せ植えも同じです。ただ作って、その辺に置いたのでは、絵にならないし、それだけだと、眺めの喜び。というものが感じられない。

相応しい背景のある場所に置きたいけれども、普段の生活のなかで、なかなかそういった場面が見つけにくいです。

特に、地面におく場合は。雑誌の撮影では、私はその花のイメージに似合う背景を自分でペイントして作ったりもしていましたが。

オステオスペルマムとネメシアにヒューケレラ、ロータス・ブリムストーンを添えて。

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その点見栄えもするし、育ちもいいのがテーブルの上です。

ガーデンテーブルの上は、コンテナ栽培のベストポジション。光が当たりやすく通気が良いのと

世話をするにも目が届くので一層綺麗に咲かせられます。

下向き加減のヘレボラスも覗きやすいし!

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ただし風の強い日は飛ばされないように気をつけて。

できれば植木鉢は平鉢のほうが安全ですが。寄せ植えよりも、ワンポイントの一種類植えのほうが景色がまとめやすいですね。

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これから少しづつ気温が上がると一斉に花が咲いてくるでしょう。

先が見えにくい今日この頃です...。

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でもきっと、あと3週間もしたら、明るい桜便りも始まるのでは。

心配だったことが徐々に大きくなるのではないかと、何事にも慎重になりつつ、身近なことに

いつもより、時間をかけて片付けをしたり、書類を作ったり、スケッチも描いたりしています。

最新の注意を払いつつも、今日できることをしよう!という日々の積み重ね。それしか思いつきません。

必ず、ビフォー&アフター& アフター&アフターがありますから、そこを望みつつ。

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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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