お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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はままつフラワーパーク2020 ゴールデンウィークに合わせた、私の開花植栽計画から...。

Designing with plants 植物の組み合わせで大切な、点・線・面 

私のデザインするフラワーパークのボーダーのデザインも、色の面が強調されがちですが実はそれだけではありません。

ピート・アウドルフさんの著書 Designing with plants のイントロダクションでも、以下のように語られていますが..。

   「画家が絵具のカラーパレットで作業するのと同じように、庭の設計者は植物のパレットから使用する植物を選択できる。 伝統的には、植物の色が最も重要なキャラクターだったが、この本では、植物を別の観点から他のクオリティについて調べること。まず、花と種子の頭(seed head ) の形について、 次に、葉の形と質感を求め、そして、その後に来るのが色」

私自身のプライオリティは、色のテーマを決めた中で、次に花や葉っぱの形や大きさを組み合わせることに心を砕く。花色はどうでもいいとは思っていないので。色の調和ができていないと落ち着かないので。

↑写真:一番上は、はままつフラワーパークのダブルボーダーにおけるピンク系のゾーンで

一番手前が、ラナンキュラス'ラックス' =面の揃った点の集合。

二番目は、デルフィニューム=点を伴う線

三番目は、ワトソニア=線の強調、後に点で花が咲く。

というように解釈しながら植栽設計をします。一番わかりやすくまとめ易いパターンです。

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秋から春までの季節の移ろいで花がドラマチックに姿を変えるものと、変えないものがあり

また、理想通りに育たないものと行き過ぎてしまうものもあり。その間で好きな絵があったり、これは違う!と焦ることなど。

この写真では銅葉のミツバが面、パンジー類が点。開花前のヒューケラは面でありながら

開花すると小さな点。グラウンドカバーの黄色いリシマキアがスパイスになる。

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何度か登場したシラーは美しい葉っぱの時期にも見応えがあり、その直線がグラウンドカバーとなっているルブス'サンシャインスプレンダー'とパンジーの黄色が、シラーの咲いた時の引き立て役になるだろうと。そのようにアイデアを考えながら秋に植え、春に開花した姿を見るのは

かなりの時間軸で設計される絵画といえます。

女性のほうが色彩に対し繊細で的確な判断がありながら、

男性のほうが造形に対し繊細で的確な判断がある。このジェンダーの違いを認識しつつ

互いを補うような認識で構成できると Designing with plants の世界がレベルアップできそうですが

「思ったように育たない!」ことも多いので、これが試行錯誤(汗)


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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