お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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4年ぶりとなった渡航。

今後のイギリス、庭巡り旅行を考えていらっしゃる方も少なくないのではと思います

以前は、7月を過ぎると庭は見頃を終えていましたが、ナチュラリスティック、新・宿根草主義の台頭で秋にも見頃が続きます。

では、どこを回れば?

私もよく皆さまから聞かれますが、その方が何を見たいかにもよるのでズバリの答えは難しいですが。

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まず、交通手段。行きやすい庭と、田舎の一本道、軽トラ一台がやっとみたいな細い道の先の、見つけるのも難しい場所にある庭。絶対的に行きにくい庭もあります。

私自身、自分が運転をしていて正面衝突もあわやという細道を90キロの速度で走ってくる車にヒヤヒヤした覚えが。1度や2度ではありません。

30代の頃はそんなの平気でしたが、前回のイギリス行きで60代。うーん。ちょっとどうかな。危ないなと思いましたが。

昔、イギリスの田舎を日本からのVIP大写真家を案内することになり、夫が大型の高級乗用車をレンタル。うちのオンボロVワーゲン にご夫妻と撮影機材を乗せられないから。いえ、スギモト氏ではなく。すると、恐ろしいことに大型高級乗用車が生垣にガリガリしないと前に進めない!嗚呼!なんてことしょっちゅうで。

話がそれました。私は気が小さいので、そういうのは避けたい。

ストレスなく、リラックスして庭には行きたい。

また、庭の訪問チャンスの難易度でいうと、個人の庭は、公開日を狙うか、予約も、メンバー登録もめんどくさいし、お金がかかるとドキドキする。

なので行き当たりばったりで入れるような、アポなしに訪問できる庭がよい。定休日はもちろん確認の上。

レンタカーを借りない場合は、ある程度、公共の交通手段で行きやすい場所がおすすめということになるし。

レンタカーで回るのであれば、距離的に効率の良い、道筋に沿って回りやすい場所を順に追っていくという方法。

高速道路からサッと3分。などというところが特に良い。そういうところは一応行っておきたい。

また、世界に誇るイングリッシュ・ガーデン、約300年の伝統あるガーデンから、近代のガーデン。いろいろある大小公私3000箇所以上のなかで。

私が今、もっとも興味を持って企画をするのは、21世紀型のガーデンです。

ツアーの際は、『18世紀からの伝統あるガーデン、近代ガーデンも、最低1.2ヶ所は訪問先に加えつつ、主力は21世紀型』を選んで。

この30年間で数百ヶ所の庭巡りをしてきた私としては、一度でも感動した庭は何度でも訪ねたいし、その変遷に興味があるので、自分が以前に行ったからとて、訪ねない。などということはありません。

ただ、訪ねるとすれば、やはり、目標の地域を軸に(今回はマンチェスター)その近隣で行きやすい場所をかたっぱしから探す。という方法を取ります。

ただ一つ、ツアーに問題があるとすれば、あの超大型バスの入らない道の先に佇むガーデンは少なくなくて、今までに無理をしてもらってバスを壊したことも多々あり、最近はバスが壊れるなら諦める。という事態も。

今回、それでついに、ブルーベルコテージへはいけませんでした。レンタカーで回る方は、ぜひ。ただしアポイント予約は必要で、ネットや電話で交渉手段あり。

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さて、そんな細かいことは抜きにして、ツアーだろうが、個人だろうが、バスでもレンタカーでも、公共交通でもなんでも来い!

とおすすめしたいのが、

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RHS Wisley ウィズリー 正式には Royal Horticultural Society's garden at Wisley

ウィズリーは数ある RHS GARDEN の中でも、最古(1903年)の歴史ある庭ですが、今回訪ねた約十ヶ所のガーデンのなかでも、おすすめ度No 1。というのも、ロンドンからの日帰り公共交通(最寄り駅 Woking Train Station からRHS の 約1時間おきのリーズナブルなshuttle busあり!-ネットで時間確認のこと)もあるので、朝に到着して閉園まで滞在するにはベストなガーデンです。

庭を眺めてその美しさに感動。

奥深い植物と庭をたっぷり知る。気持ちの良いカフェもある。

ガーデンデザインやその幅広い種類を知る。ほかにも限りなし。

お茶とケーキ、フード&ワイン。おみやげ、ギフトショップも充実大型ガーデンセンターもあり....しかし、特に

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この都度新しく完成したHILLTOP

ここが、私にとって、「庭なしの生き方、人生は考えられないけれど、それはそもそもなぜだろうか?」と、たまに漠然と考えていたことの答えをくれたように思えて。

今回は、今まででも初めて、数あるなかで、日本から公共交通でもいける

イングリッシュガーデン初のおすすめ No.1に、このウィズレーが浮上。

そうよね。車じゃないと、行きにくいなんて、持続可能ではないですよね。

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そして現在、RHSのサイトを見るとき、https://www.rhs.org.uk/Gardens/Wisley

Wisley is one of the world's great gardens, packed with horticultural inspiration.

 「ウィズレーは、園芸のインスピレーションが詰まった世界有数の庭園である」

まさに同感です。

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もとは1873年にジョージ・ファーガソン・ウィルソンが「難しい植物をうまく育てる」という考えのもと「オークウッド実験園」を設立。ウィルソンの没後、そこを買い取った人物がRHSに託し、その後ここを本拠地とした園芸学校。

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ウィズレーといえば。この景色。は1960年代に造園家のラニング・ローパー(Lanning Roper)とジェフリー・ジェリコー(Geoffrey Jellicoe)によって作られた。

実をいうと、私がイギリスに住んで毎週のように庭巡りをしていた1990年代は、ウィズレー、アカデミックな園芸の学舎。という印象強く。官能的な美しさは有名デザイナーの入る個人の庭や一流のガーデナーがメンテナンスをするシシングハーストのようなガーデンでした。ところが、今のウィズレーは一流のガーデン・デザイナーとガーデナーのレベルが抜きん出ていて。

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ピート・アウドルフのデザインしたグラスハウスボーダー、そのボーダーの突き当り、ガラスハウス前の池の周りはトム・スチュアート・スミスデザインの干ばつに備えた庭(干ばつに強い植物のリストをチェック)など、見どころ満載。

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しかし、今回メインで見学したかったのは、20216月に園芸科学の本拠地としてオープンしたHILLTOP

園芸科学と学習のための画期的な新しいセンターで、RHS のこれまで見たことのない科学的研究を紹介し、進行中の研究のための専門施設を提供し、次世代の園芸家にインスピレーションを与え、英国のより環境に優しい未来を創造するのに役立つはず。

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丘の上の敷地に位置するユニークな施設は、面積 4,750 平方、最先端の科学実験室、公共展示スペース、教育スタジオ、イベント ホール、RHS の全国的に重要な標本室、科学および図書館のコレクションのための新しい施設あり。

この建物は、4 エーカーの科学庭園の「生きた実験室」に囲まれて、その一つが正面玄関の外にあるマット・キートリーによる健康と福祉の庭園『ウェルビーイングガーデン』。

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エンジュとマツ (矮性の松) の間にグラスや多年草を組み合わせた連続するガーデンルームが配置されて。

ガーデンルームの間を歩いてHILLTOPの建物に向かうことによって、曲線の通路や風にそよぐグラス、流れる水音など、私たちをリラックスさせ楽しませるといった作庭の本意を受けて。

そして東向きにあるのがアン・マリー・パウエルの野生動物庭園『ワイルドライフガーデン』。

ウィズリー初の野生動物園であり、大規模な水生植物の植栽計画を行った初めての公園。

そしてあらゆる種類の昆虫にとって居心地の良い住処となる可能性のあるもので満たされた巨大な生息地となっている。いやあもう!おそらく1日では足りないけれど、この素晴らしさを理解する、理解力が私の方に追いつかない場合もある?!

ガラスハウス前の見学とその3か所、時間内にまわるのが難しいものの、とにかく訪ねてみて....

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写真の Relax には こんなことが書いてある

「あなたの庭の視点と座席の場所はあなたにどのように影響しますか? リラックスできるスペースを作るときは、自分自身を制限しないで。ガーデンではたくさんのさまざまなロケーションを楽しんで!」

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ガーデンの中。あらゆる良い場所に、ベンチあり。木陰と椅子とテーブルもあり。花の香りあり。

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ほかにガーデンセンターとギフトショップ。カフェやレストランも充実しているので、ヘルシーでモダン・ブリティッシュな料理や無農薬BIOのおいしいワインも飲んできてね!

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自分の時間。庭の時間。向き合う時間。作るとしたら1人で行くのも良さそうですね。

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全ての写真は 2023年7月8日に撮った写真です。数時間のうちに曇ったり晴れたり、雨が一瞬降ったりと

変わりやすいイギリスの天候ですが、ウィズレーだけでも100枚以上の写真を撮りましたが、またこの続きを。

そして、文章には綴り辛い感覚的な庭の話。8月3日から配信の始まるオンライン

ただいま「A New Vision for the Garden」配信受付中ですー。

撮り直しをしたほうの画像は、好きな飲み物を用意していただき、リラックスして画像を流しながら、ちょっとイギリスに行ったみたいな気持ちになっていただきつつ、私も友人に旅の報告をするような気持ちで再録をさせていただきました。

コミカレにおいでくださった皆様にも配信いたします。しばらく、イギリス報告、こちらのブログに続きます。本当に発見が多かったので。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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