お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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東京は、ほぼ1ヶ月、まともな雨のない7月でした。

局所的に雨の降ったエリアもあったようですが、私の住む地域はほぼ恵みの雨はなかった。

私のルーフガーデンも、この15年間で見たことのない植物の枯れ方。

夕方にしっかりやっても焼石に水のような。

イギリスは、去年、一昨年とコロナのこともあったけれども、ひどい干ばつで、

庭は荒れ、ゆえに去年はクローズしていたガーデンもあったようです。

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今年のイギリスは、去年よりましな夏で、7月に入ってからは涼しい日々も多かったみたい。

曇り空が植物を救う夏。今イギリスに住んでる友人から「最近は、寒いのよ」という話も聞く。

さて、一番の上の写真は、ウィズレーのトム・スチュワート-スミスさんデザインのガーデンで見た看板。

他の写真も看板に書いてあることと同じ「クライメイト・チェンジの植栽」気候変動に合わせた植栽。

これ、必須科目です。

「かわいい花。面白い花。好き」というだけで、ガーデニングで植えるのは躊躇もあると思います。

春の数ヶ月。切花よりは少し長く楽しめるディスプレイとして、数ヶ月を飾るのも、またガーデニングかも

しれないのですが、私は宿根草主義のガーデンでは、一年草扱いの植物

自分の庭では、諦める傾向にあります。(ただし、観光ガーデンでは必要な事なので、やっています)

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去年の8月、私は来る日も来る日も、代々木公園の東京パーク・ガーデン・アワードのモデルガーデンに使う植物のセレクトで悩んでいました。

高温多湿に強い植物。しかし、夏は焼け付く太陽に、勝てる宿根草を。エキナセアでさえも、結構厳しい。

アガパンサスとオミナエシくらいしか思いつかない。みたいなところで悩んでいました。

そして、先週の代々木公園では焼け焦げたベルゲニアを見た。植えて半年だし。

我が家の15年選手のベルゲニアも息絶え絶え。

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ウィズレーの干ばつに耐える庭で。フロックス。ルドベキア。手前は....アガスターシェか?

シソ科の宿根草?

日本の気候は、太陽の出力がもっと厳しいのと台風などが来るので条件がさらに厳しい。

故に同じようには育たない。しかし、アダプタブルな宿根草もいるから。

そこは試すほかなし。

でも逆に、

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もともと湿っぽい土。半日陰。乾きにくい場所なら、

アスチルベとか、あら!この左側の紫色は、スタキス`フメロ`?

しかし、私の庭でも、アスチルベなどの植る半日陰のエリアに水やりをしないと、

アスチルベやホスタがチリチリ・シナシナに。

地植えの植物に水をやらないと枯れてしまうなんて、やはり、異常事態。

日本でも

Planting in a Changing climate。本気で進めていかなくては!

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そのためにも、花壇を 作るときは、

⚫︎最初に水はけの良い、レイズドベッド、少し花壇を高めに、盛り上げて作る。通気良く、植物が蒸れないように工夫。

⚫︎その上で根を深く張れるように地面は最低30センチ以上は開墾、水捌け改善。酸素パイプを入れるのも手。

スティパ・イチューを植える際、砂を多めに混ぜて特に水捌けをよくした。と、インスタでも見ました。

それにて、高温多湿な時期でも、多湿の弊害を減らす工夫で生き延びる可能性は高まります。

そして雨が降らない干ばつの時も、根が深く張れていれば、それなりにやっていける

ただしある程度の乾燥に耐える品種。

そんな、植物の選び方と植える場所の準備をすることで、わたしたちはもっと元気になれる気もすのでした。

気候変動に順応するガーデニング。生物多様性を考えたガーデニング。

健康や心の癒しを前提としたガーデニング。

基本はそういうベクトルで、相対的に進む方が良いと思うのですが、

まだまだ、日本では、同じ花で何万株の花が満開!みたいなお花見の方が、

自然と協調する ガーデニングよりも、関心度が高いのでした。

そういえば、イギリスでは、一年草の同じ花が満開になってたくさんの人を集めるガーデンの話を聞いたことがないような。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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