左上から時計回りに径24cmタイプ、径20cmタイプ、径18cmタイプ
大きめの乱切りにしたカボチャを無水鍋に入れ、砂糖と塩をまぶして20〜30分おいておく。こうしておくと、カボチャから水分が出ます。
鍋に水を底から5mmくらい入れてふたをする。強火にかけ、煮立ってきたら弱火で8分。汁気が残っていたら、ふたをとって火にかけて飛ばす。これで、ほっくりとおいしいカボチャの甘煮のできあがり。
50年以上使っている先生の無水鍋
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「とにかく、これひとつあればなんでも作れてしまう万能な鍋。最近は重たいお鍋が嫌になってきたこともあって、ますます無水鍋が好きになりました」
「そもそもは母が使っていたものを贈られたのが、私が無水鍋を使い始めた最初。もう、50年以上のおつきあいです。それほど良いお鍋なんです」
無水鍋が普通の鍋と違うのは、熱伝導がきわめて良く、ふたが重くて密閉度が高いために自然な圧がかかること。それで内部を高温に保てるため、さまざまな料理をおいしく作ることができるのです。乾物以外は水をほとんど入れずに「ゆでる」「煮る」などの調理が可能。ゆでれば流出してしまう、ほうれん草のビタミン類も、無水鍋なら逃しません。
「特にカボチャを煮るのはこの鍋に限ります。水分が少なくてすむので、本当にほっくりとおいしいの。短時間でできますよ」
「蒸す」「炒める」「揚げる」のも、「ご飯を炊く」のも大得意。本体がIHでも使えるようになり、より活躍してくれる鍋になりました。
料理研究家 有元葉子さん
「きれいで快適」な衣食住を追求する暮らしの達人。メーカーと共同開発する台所道具のラバーゼのシリーズも大好評。『バランスごはん』(東京書籍)、住まいについてのエッセイ『有元葉子 私の住まい考』(平凡社)など著書多数。