お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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写真は、6月8日、ロンドン上空に到着して...。

ヒースロー到着直前、いつもこの上空を見ながら、全部の家にバックガーデン付きの住宅街の構造に関心します。

写真右側のデタッチド・ハウス群などバックガーデンの木々が大きくなりすぎていて、庭は、あまり

日当たりが良くないのじゃないかと心配になるほどです。

左手の大きな建物と庭はどこだろうか。この時、ケンジントン宮殿とリッチモンド上空を通過してきたのですが

この写真をどのタイミングで撮ったのか忘れてしまいました。しかし、ロンドン近郊の住宅街。

よく都市計画がされていて緑地が多い。人の住むところはこうでなくっちゃと思いますが、

メンテナンスはそれなりにコストもかかります。秋の落ち葉掃除はいつも一大事業でしたが

街路樹よりも高い家の建てられないエリアは実に目に優しくて。

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1ヶ月前の6月9日は、シシングハースト・キャッスルガーデンやグレート・ディクスターに

おりましたね。この時はちょっと晴れてましたが。お天気はもう一つでしたね。

旅から1ヶ月が経過して、きっと皆さまも普段の生活に戻られたことと思います。

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改めて、この度のイングリッシュ・ガーデンのツアーにご参加くださった皆さま、本当に

ありがとうございました! 皆さまのおかげで充実した素晴らしい旅になりました。

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様々な色や形の草花のレイアー(重なり)の眺めを楽しむイングリッシュガーデン。

昔ながらのイングリッシュ・ガーデンの、やはり!の美しさに感動しましたし

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100年前のヴィタ・サックビルウエストさんが構成した草花の景色。

今の時代の人たちが悩みながらも美しく継承していく景色に、感動。このホワイトガーデンも

数年前までのオーバーグロウから、かなりダイナミックな切り戻しがされて、これはこれで

実に良かった。かなり切り戻されたとしても、その「構成」が上手ければ、やはり美しい。

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シシングハーストのコテージガーデン。ジギタリスやさまざまなバラ。同系色の取り揃えは

変わらず。植栽の美のメソッドに関し、何度か、話題にしてきたかもしれませんが、

ただズラリと花を1列に列植したのでは、自然な美しさは得られません。

自分が関わる庭で、誰かに1列にパンジーが植えられていたりすると

ついつい顔をしかめてしまう。ところが、自然風に植えるには、そうした自然な景色を描く

水彩画の絵を描くような絵心や、どうしたら自然な美しさが出せるかの探究心が必要で。

そこに時間がかかったり、それが、やはり難しいのだと思います。

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しかも、同時に必要な草花への愛や情熱や知識。ああ凄い!イギリスの庭!凄いです。

ダイアンサス ・クルエンタス、大好き!この黒いプランツタグも素敵。こういうの欲しいです。

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クラシックカーで、ドライブがてらのガーデンめぐりの方々をよく見かけます。

人生を楽しんでいらっしゃる様子に、見ているこちらの心も満足します。

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それから....、見学する庭を「観劇」のような捉え方をすることも出来ます。ですから当然

その世界に包み込まれる、一種の劇場のような感動を感じるからです。

そこでは大きな声を出したり走ってはいけないし。次の演目は何かをあらかじめ勉強して見ると

また庭の見え方も変わります。「くるみ割り人形」を繰り返し見るのと「シシングハースト」を繰り返し見る。

いろいろな顔を発見したり、見るこちら側の目も超えてきたり。

ちょっと寒かったですけれども...。

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普段の庭仕事とはまた、別の世界観。いえ、昔はね、庭長靴、庭ジャケットで、いまにも庭仕事を

しそうなスタイルで庭見学していたんですが、なんか。見学の時は、見学者の姿がいいかなぁと。

今回ご参加のみなさまも、本当に景色に馴染んでいい感じでした。

よく褒められたし、いかにもイングリッシュウーマンのイントネーションで

「さっき、あなたの写真、撮っちゃったわよ〜Jolly good !!!」

なんて言われたら、やっぱり嬉しかったですもの。ところが、この日以降、もっと寒くて

ドレス計画は総崩れに!はぁあ〜。ヒート下着は必須だった!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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