お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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8月になりました。梅雨もあけたようです。

去年までの、気軽にどこへでもいけるように思っていた気分。今は、それが消え去っていること。

とんでもないことになった。と、繰り返し考えても詮無いので、なにか役に立つことをしましょう。

と、思います。

たとえば、行けない分、過去の旅先の写真を見ながら、じっくり観察を。実は、写真...。

実際に見ていたその瞬間よりも「後からそれを分析する」冷静に、何故、それが良かったか。考える。

分析できることに価値あり。実際にそこにいるときは見ているようで見てない。

生きた植物で絵になる庭を作るには、どうしたら良いかと30年近く考えて来たなかで

今まで随分、写真に助けてもらったと思います。

なぜこれがよいかを分析し、それを応用すること。

自分が撮った写真でも、誰かが撮ってくれた写真でもいい。

庭の写真は、分析的な「まなざし」でじっと見ているうち、次々、新たな発見があるのです。

⇧写真は2018年、オランダのナチュラリスティックガーデン・ツアー時。

w様撮ってくれたPiet Oudolfさんとの。誠に、ありがたい瞬間でした。

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この写真は2018年の8月にオランダ、フメロにあるPiet Oudolfさんのご自宅の庭を訪問したときの。

何故あの時気づいていなかったのか。ここに、日本ではオミナエシ、パトリニアが写っています。

Patrinia scabiosifolia 。左のほう。一株、すーっと立ち上がって。Piet Oudolfさんの植栽は

マスプランティングで、同じ品種を集めたグループ植栽が多いのですが、時々、アクセントで植わる宿根草。

これを見て分析すると、本当にさまざまな発見があって。このオミナエシ。他の植物から責められても

ガンとして負けないでここにいるような感じ。実際は、現場でそれを発見して、株元などを観察したいのですが。

ここにこのオミナエシが植わっているほうがよいのか。いらないのか。そういう判断も含め、写真。

この写真にも、「これはどうなの?」と思う変な部分もあるし。

手前のペルシカリアが素敵ですが、きっと繁殖して植えた時よりも、株減らしをしているのかなと。

植物の過当競争で負けるもの勝つもの。うまく協調して。

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こちらは、ピート・アウドルフさんがデザインし、市民ボランティアがメンテナンスをしている

VLIDERHOF フリンダホフ。手前の黒いのはリアトリスかな?効果的。

ただし、日本の本州のようにこう雨が多くちゃ、うまく育たないものも多く。贅沢なセレクション。

選択肢がないので、引き算と差し替え案。今、秋の植栽工事にむけてくる日もアイデアの考えなおし中。

今年のはままつフラワーパーク。梅雨までは良かったですが、この雨で、さまざまな植栽計画が陥落。

でも、大雨、猛暑、台風、強風にも生き残る美しい植物はきっといる。その美しいコンビネーションはきっとあります。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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