お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025 その2

吉谷桂子

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ガーデン・ショー、フラワーフェスティバル。花の祭りはなぜ、あると良いのでしょう?

人生に、人の暮らしに「祭りは必要」コロナ禍では特にそう思いました。

とにかく、いつの時代にも、祭りは人類には必要!そう思います。

祭りは、開催するに限る!あった方が良い。

花博。とか、フェスタと名名付けば集客がしやすい。

それも正論ですが

そこで改めて問う。

Why flower show?

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私にとってのフラワーショーは、何よりも、植物や庭に関する新しい情報・知識が得られる。

学びがあるから、意味は大きいです。

今まで見たことのなかった花や庭のデザイン、考え方に出会える。

花がいっぱいの空間に行くだけで、ワクワクです。

でも、今回はあえて、花いっぱい!でもない、展示を目指しました。

もう少し別の次元の提案。

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あえて今回の横浜フラワー&ガーデンフェスティバルは

今地球上で起きている差し迫った問題を緑の視点で訴え直したかった。

プラネタリー・バウンダリー。環境の限界にあるのに、さらにCO2の

増えるような園芸

(高消費、温室・時には冷蔵庫を使った栽培・ケミカルな農薬肥料の使用など)

ゼロ or 120%マックス ということではなく、なるべく減らす意識から始めることを。

しかし、お説教がましいのも嫌ですよね。

共感みたいなこと。

自然界に協調していくのがガーデニングなのに、それに対抗するような方法をして

どうする?と思うのですが、現実問題は、すべてやめる。というのも難しい。

でも、こんな提案やきづきが表現できたら、間違いなく良いはず!

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それで周りのガーデナーの存在を浮き彫りに。

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みんなの考えを共有したり、新たな視点に加えたり。

花に出会って元気が出ることは多いけれども、人の存在はもっと大きいはずですね。

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アフロちゃん。

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今回の植栽のメインを担ってくれたかとうふぁーむさん。

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このエリアの展示では、高床式のレイズドベッドで水捌けよく日当たりの良い場所にアネモネ ミストラル。

そしてその後ろ側にエゴの木の半日陰でジギタリス、さらに後ろにアスチルベやシダ。ホスタなど。それなりにわかりやすい、植物の環境にあったエコシステムを作る適地適草の植え方にしていますが、そこまで事細かに説明するスペースが足らなくて。あまり、wowwow言われてもうるさいですよね。

わかる人にわかるようにしましたが、どうだったか。

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他にもたくさん!

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写真のご提供は いつも代々木公園のメンテナンスを一緒にやってくれている大用さんから。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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