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専門家「風景」をつくるガーデニング術

大阪城公園の梅園2026

居場英則

先日(2月中旬)、我が家の庭の早咲きの梅(雲竜梅)が満開になり、梅が見ごろの時期になってきたので、

大阪城公園内にある「大阪城梅園」へ行ってみることにしました。

今回は、その時の様子を紹介したいと思います。

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大阪城は、言わずと知れた、戦国時代の覇者、太閤・豊臣秀吉公が建てたお城です。

大坂・夏の陣で大阪城は落城し、その後、江戸時代に入って、徳川家により再興されました。

その後、火災などで天守閣などが消失しましたが、現在の天守閣は、昭和6年(1931)市民の寄付金によって

復興されたそうです。

大阪城公園には、様々な方向からアプローチできますが、この日は、大阪城公園の南東、JR「森ノ宮」駅から

歩いて向かいました。

大阪城公園に入ってすぐ、正面に大阪城の天守閣が見えました。

あいにく、この日は雲り空で、イマイチ映えないのが残念です。

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大阪城公園に入ってすぐのところにある噴水池。

とても大きな景石が据えてありました。

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大阪城天守閣の東側、内濠と外濠の間にある梅園に向かう途中、

壁面緑化された建物が目に留まりました。

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吉本興業の「よしもとお笑い森ノ宮劇場」という建物で、その外壁の一部に

多彩な壁面緑化が屋上までの高さでされていました。

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ツワブキやグラス類、赤い葉のオタフクナンテン、大きな葉っぱのヤツデなど

どれも真冬なのに青々としていて、とても状態が良さそうでした。

剥げて穴が開いたようなところもなく、とてもメンテナンスが行き届いている

感じがしました。

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その劇場の入り口付近には、唐突に小さな日本庭園が作られていました。

2018年に、イギリス・ロンドンで開催された、世界最大級のガーデンショー「チェルシー・フラワーショー」の

コンテストガーデンに出品された、世界的ガーデンデザイナー、石原和幸先生のサポートメンバーとして

僕も、石原先生の庭づくりのお手伝いさせていただいたことがありますが、その石原先生は、確か吉本興業と

マネージメント契約をされていたので、先ほどの建物の壁面緑化もこちらの日本庭園も、石原先生のデザインかなと

思いますが、石原先生のマーキング的な「渦潮模様」の壁面は、日本庭園には見当たらなかったです。

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その後、天守閣方面に向かって歩くと、「記念樹の森」ゾーンで、最初の梅に

出会いました。

記念樹のひとつで、枝垂れ梅の「藤牡丹枝垂れ」が満開でした。

綺麗な樹形なのですが、先端部分が枯れこんだのか、頭頂部に花がないのが

少し残念ですが。

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その「藤牡丹枝垂れ」のアップです。

マットなピンク色がとても上品な感じがします。

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早咲き品種なのか、ひと際満開で、とても目立っていました。

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こちらは、大阪城天守閣の南側、南外濠に面した「一番櫓」です。

大阪城の雄大な石垣との対比が美しいです。

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そして、こちらが、大阪城公園内にある梅園の全景です。

少し高い丘のような場所から、梅園全体を見下すことができます。

奥には、OBP(大阪ビジネスパーク)や大阪城ホールなどが見渡せます。

ただ、梅園の梅の花は、まだ少し早かったのか、三分咲きといったところでしょうか?

ただ、梅の香りが周囲に充満していました。

実は、大阪城公園には何度か来たことはあるのですが、梅の花咲く時期に梅園を訪れたのは、今回が初めてです。

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望遠レンズで少し寄ってみます。

梅園の奥の方は、結構咲いている感じです。

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こちらが、「大阪城梅園」の入口の石碑。

石碑の後ろに見える梅は、まだほとんど咲いていませんね。

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梅園に入ったところには、この園内で育てられている梅の種類が網羅されていました。

100種類くらいはあるでしょうか?

梅もそんなに品種があるとは知りませんでした。

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こちらは気に入っているカット。

咲いている白梅を手前に入れて、後ろに大阪城の天守閣。

戦国時代の豪華絢爛なイメージとリンクします。

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梅園奥のエリアでは、早咲きの梅が既に満開を迎えていました。

この白梅は横張りの、とても樹形で印象的でした。

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品種は分からなかったのですが、花のアップです。

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剪定された枝から伸びた新しい緑の枝に、白い花がすだれ状の咲いています。

梅もバラ科の植物ですが、つるバラとはまた違った咲き方です。

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こちら↑は、淡いピンクの梅の花。

乙女の恥じらいのような、なかなか可愛らしい花です。

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個人的には派手好きなので(笑)、これくらい↑鮮やかな紅梅が好みです。

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ひとつひとつは小さな花ですが、群となって咲くと、とても美しいです。

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更に濃い梅の花もありました。

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こちらは、「栄冠」という品種の木札が付いていました。

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この↑ピンクの梅の花もとても美しいですね。

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バラや桜も素敵ですが、何故か日本人は梅に心惹かれますね。

昔は、桜より梅の方が人気があったというのもうなずけます。

日本人のDNAに刻み込まれた美意識なのでしょうか?

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「八重唐梅(やえとうばい)」という品種の木札が付いていました。

よく見ると、小さな花の、開く前の様子は、八重咲の芍薬の花のようです。

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こちら↑の梅は、「小緑萼(しょうりょくがく)」という品種の白梅です。

その名の通り、花の裏側にある小さな「ガク」の部分がうっすらと緑色になっています。

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品種名を記したプレートも、何だか雅で素敵ですね。

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梅園のところどころに、黄色に花のロウバイ(蝋梅)も咲いていました。

「蝋梅」の「蝋」の由来については、半透明でツヤのある花びらが蝋細工や蜜蝋のようであるためとする説や、

陰暦の12月にあたる朧月(ろうげつ)に咲くためとする説があるようです。

「梅」の字が当てられていますが、ロウバイはロウバイ科の落葉樹で、バラ科の梅とは系統が異なります。

梅と同じ寒い時期に開花し、香りが強く、花柄が短く花が枝にまとまってつくという点で、梅に似ていることから

梅の一種のように思われるようです。

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また、梅の木の株元には、ところどころに水仙が群生して植えられていました。

水仙の花も、ちょうど、今頃に開花するので、梅と良く似合います。

ロウバイや水仙の花の黄色が、梅のピンクや白とコントラストを作って、春らしい印象をもたらしてくれます。

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せっかくなので、ここからは、梅園を離れて、大阪城をご案内します。

こちらは、大阪城天守閣のすぐそばの内濠です。

反り上がった石垣のフォルムがとても美しいですね。

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少し歩くと、内濠から大阪城天守閣が見えました。

手前は、内濠をクルーズする屋形船です。

太閤・秀吉公の黄金の茶室からのイメージなのか、屋形船の屋根だけでなく、船そのものもゴールドに塗装されて

いました。

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今年のNHKの大河ドラマは、「豊臣兄弟」で、豊臣秀吉公と、その弟・秀長が

主人公になっています。

今年は、大阪や、秀長の諸領地であった、奈良県・大和郡山市なども

たくさんの観光客がいらっしゃるのではないかと思います。

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大阪城の天守閣のアップ。

現在の天守閣は、昭和になって市民の寄付で復興されたものですが、

それでも、その壮大な姿はとても美しく、力強いものです。

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天守閣を後にして、大阪城公園の北西角の京橋口へ向かいました。

大阪城公園には、多くの巨石が残っています。

大阪城の築城に使われた石積みの巨石は花崗岩で、備前(岡山県)の「犬島」や、讃岐(香川県)の「小豆島」から

船に乗せて運ばれたそうです。

大阪城には、目で見えている石だけでも50万個あるとされているらしく、その中でも「巨石」と呼ばれるものの

ほとんどが「桝形」という、敵が侵入して来た際に勢いを鈍らせるために直角に曲げる城壁と城門の間に設けられた

四角い空間に設置されているようです。

こちら↑の、京橋口近くの桝形に設置された巨石は、「肥後石」と呼ばれ、大阪城内で2番目の大きさらしいです。

高さが5.5m、幅が14m、表面積は畳33畳分もあるらしく、その重量は、推定120トンらしいです。

肥後の盟主、加藤清正公が運び込んだと言われていることから「肥後石」と名付けられたそうです。

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こちらは、その肥後石の近くの石積みのディテール。

直線状に切った薄い石の一部に、少し凹凸を付けて、まるで嚙み合わせのように挟み込まれています。

石フェチとしては、何とも興味をそそられるディテールでした。

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こちらは、京橋口の桝形を構成する台形の壁面。

如何に大きなものであるか、よく分かると思います。

大阪城公園の梅園の梅は、満開少し手前でしたが、もうすぐそこまで来ている春を感じることができた一日でした。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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