お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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いま、来年の春の設計が始まっています。今年の状況を参考にそれを来年に生かす訳です。この種類をここに植える。描いた図面を元に、はままつフラワーパークの優秀なスタッフが球根を「グラデーション」に配置します。

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当然花が咲く前の球根はどれも似ているので、グラデーションやミックス配置は、経験と勘とセンスと技術が必要で、難しいのです。でも、今年で8年めなので、慣れたスタッフが配置をしていきます。この写真は、ここで8年手伝ってくれているアチコさんから。この感じを目指して配置しますが、なかなか一般の方は道の真ん中を素通りなので、眺めには気づいてもらえないようです。せめて写真!ということで、スタッフのみなさまに写真をお願いしています。宝石をちりばめたような景色を目指しています。

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こちら、先ほど、ヘッドガーデナーの小澤さんから新たな写真が来ました。ワールドフェイバリットが咲き終わり出して黒系の花が咲きだしています。

彼女たちがいなかったら、これは、できない眺めです。こんな見事な興味深い景色ですが、がっかりするのは「ばっかり植え」のほうが一般の方々には喜ばれること。

もちろん、あれはあれば綺麗です。赤い同じチューリップが1万球のほうが、複雑な70種類1万球よりも人気があり、この場に立って、どこだ?と、ネモフィラ一面の景色を探していらっしゃる。好みと言ってしまえばそれまでですが、それで、夏はこの景色が一面のアゲラタムになります。

時間差でさらに100種類ほどの宿根草や一年草が複雑に絡むので、ごちゃごちゃして見える危険も孕んでいますが。

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今年、フジの開花が2週間ほど早いそうで。それに焦ります。ゴールデンウィークの集客期に

満開を目指しながらその脇役も入れていくのですが。

何年やっても。難しい。また、この庭をどのように鑑賞したらよいのかも、なかなか分かりにくいようで、ここから見た眺めのダイナミックなところを目指し配置をしても、誰一人ここから庭の写真を撮るひとは(わかっているガーデナー以外)いない(というか見たことない)ので。この仕事を四半世紀続けてきたなかでも、分からなくなるときがあります。

なので、今までのように60種類のチューリップではなく、30種くらいに絞り、1種類あたりを300球で、1平米25球配りにしていくとか。計算機とチューリップカタログを片手に

まだまだ、設計の試行錯誤は続きます。

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本来は5月の花。アリウム`シューベルティ`も咲いてきたとか!ストップ!と叫びたくなります。来週は中之条ガーデンズのオープン、ずっと中之条ですが、浜松へは、フラワーパークのフジのライトアップの開始日、23日に行きます!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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