お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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植物のタネを撒くのは、本当に楽しい。まず、タネの袋を買うこと自体!

大体、ジャケ買いしがちですが、いつタネ撒きするか?春か秋です。

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地面にタネを撒く際も、コンテナに撒く際も、完全に雑草のねっこやタネが残っていない場所に種まきをするのが大基本です。

他の植物が植わっていた場所や、使い回しをする植木鉢の土などに雑草が混ざっていると

芽生えの時期に、自分がまいた種の子供たちなのか、雑草なのかの見分けが

つきにくい上に結局雑草の方が大きく育ってしまったりするので、常なる見張りも大変になります。

コンテナに植物を植える時は使い回しの培養土を使うこともありますが、

多品種の種が混ざった、特に宿根草と1年草の混ざっている

メドウガーデン風のタネミックスでは、新しい培養土を使いました。

雑草の混入のない用土です。

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ここで種まきをする前に、培養土にたっぷり水を吸わせます。鉢底から水が流れるほどに。

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しっかりと水を吸わせた用土の上にシードパックをおいたら

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さらに、はす口で水やり、この四角いエリアをタネがはみ出して行っても良いのでバラバラっと優しく水撒き。

この時、あらかじめ種袋を置く前に、しっかり水を浸透させてあり、土の湿度は完璧なので、水をドボドボ与えなくても、袋が溶けて破れるのを見守って、

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さて、このタネ撒きをしたのが去年の4月10日。

さてさて、私は仕事柄3月下旬から6月いっぱいが猛烈に忙しいので種を蒔くのは良いのですが

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壮絶にと言う言い方で合ってると思うのですが、各地への出張が続くので自宅の庭をほったらかしにしてしまいます。

毎日水やりしたりもできません。

地表は湿ったまま。種まきから1週間。留守中は、気温の低い日陰においてあったので、芽が出ず。

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出てきた。....真っ先に出てきた、これはコスモスの芽ですね。

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ちょっと余裕のあった日に少しだけ間引き。大きな芽のすぐ脇の小さいのは除去、抜くというより、茎をプチっと切って。

抜こうとするとすぐ隣の活かしたい方の根っこを痛まてしまうことがあります。

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やっぱり、コスモス、早い。

しかしこのように自然に育っていく種まきの方法はある程度の自然淘汰を目標にどうなっていくか?も観察の対象です。

芽が出てきた。しかし、この時期は目を離したくなくても3日連続留守などが続きました。

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ここまでで、5月20日。その間に、浜松には毎週出張。その間に中之条、代々木公園他

様々な場所に地方の出張が続いて危発芽した花たちに申し訳ないのですが

ちゃんと育てることができていませんでした。

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丁寧に育てるなら、もっともっと、間引きをするべきですが、そんな時間もありませんでした。

後から新しい芽がどんどん出てくるので追いつかない

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3月21日頃から、私は浜松フラワーパークの植栽管理に行っていますから

この時は、真っ先にイフェイオンが咲いていました。出張中も家族に水やりを頼むことなく、

最初の水やり以降しばらく植木鉢はほったらかしたことになりました。

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3月21日には、まだチューリップも咲いていませんし、(ここでダークレッドで

咲いているのはアネモネ`ポルト シングルチョコレート)。

お天気の悪かった日の夕暮れで花が閉じているので、まるでチューリップのように見えます。

そして、黒っぽい葉っぱがロゼットで中心に赤い花は、エリンジューム。花の咲いていないダークリーフは、ダイアンサス。

その合間にまだ蕾さえ出ていないチューリップ(咲けばダークレッド、遅咲き)そして、大きめの葉っぱは、ジギタリス。

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ちなみに4月7日には、もうこのような変化。ダイアンサスの葉っぱもかなり緑に戻ってきました。

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3月下旬から、特に5月までの庭の1週間では、まさにドラマチックに変化がありますから、私もこの時期は毎週浜松に通っていました。

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4月1日、桜が咲き出した時にも、また、はままつフラワーパークへ。

このエリアは桜の開花に合わせて早咲きのチューリップを植えています。

クリスマスドリームほか。

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単純なピンク系のチューリップに対し、多くの場合チューリップは

1つの球根から1つの花(房さ咲きのチューリップも存在しますが、それは早くタイプのものにはないので)

やはり一球で1つの花。その点アネモネは1株で早春からうまくすればゴールデンウィーク頃まで繰り返したくさんの花をつけます。それゆえにこのようにしてチューリップの中にアネモネを混ぜています。

花の間には、全体的に銅葉グラウンドカバー。そして他にもこの瞬間はその気配さえ見えていないのですが

1週間で散ってしまうチューリップに対し、3月から6月頃まで連続開花する草花を植えているのでこのように見えている隙間にも、2週間後には、新たに別の花が咲いてきます。

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こちらは赤のアネモネやチューリップに対してアジュガ。しかしこのアジュガが開花してくると、真っ青な花が一斉に立ち上がるのでここは青と赤の世界になってしまいます。

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青い花が咲くと似合うのはこのエリアなのですが、ここは日当たりが良いせいかそんなにアジュガが広がりません。

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桜の季節は、やはりピンクのチューリップがベストだとは思うのですが、アクセントになるのは、

同系色で形違いのアネモネや、アルメリア(ドリーメリア)

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私の庭では、赤花トキワマンサクが満開。夕方自宅に帰ってきて「あらまぁ!」と写真を撮りますが、翌日にはまた浜松へ。

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5月の連休前にはフラワーパークは見事なフジがたくさん咲いてきます。

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そうこうするうちに、去年は、5月下旬からイギリスへ。

主に北イングランドに向かったのでかなり気温が低いまま。

感動のチャッツワース。6月上旬はまだ、緑が中心、宿根草のピークはやはり7月だといえます。

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この時6月7日に訪問したノーザンプトンの個人宅。とても美しかったですがやはり緑が目立っていました。

イギリスの初夏はやはりその年にもよりますが特に宿根草が満開になるのは7月です。

ちなみにこちらのチャッツワースとノーザンプトンの個人宅4週間後に訪問予定です。9月の庭はどんなでしょうね。

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6月13日。トムスチュワートスミスさんのご自宅の庭で。こちらも来月月の庭を訪問します。どんな雰囲気か楽しみです。金

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今回のツアーは2024年6月に訪問したガーデンの9月を訪問。特に楽しみなのがマンチェスターではこのメイフィールドガーデンのすぐそばのホテルに泊まるのでホテルから歩いて自由に行ったり来たり夕方や早朝も好きな見学ができることです。それと同じことをシェフィールドでも予定。

妻としてみんなで固まって歩くのも良いのですが、めいめいのペースで見て歩けるのがまた良いのではないでしょうか。

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6月末に帰国した直後に中之条ガーデンズそしてこの時は北海道の銀河庭園への出張が続いていましたから

またしても、種まきされた植木鉢はほったらかしでした。

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同じ頃、7月の5日一昨年に寄せ植えをしたアガパンサスが満開でしたこの時期もゆっくり植物たちと触れ合うゆとりなくとりあえず写真を撮ったという感じ。

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猛暑が続く中ほったらかしにしていても咲いていた花たち。良きところで切り戻しをしようと思ってエアコンの効いた部屋に持ち込んでハサミを入れて少しこざっぱりとさせます。

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8月12日、酷暑、酷暑、酷暑。コスモスを切り戻し。これからアゲラタムが上がろうとしていますが

とにかく暑い。日向は40度以上になっているのではないでしょうか。

ベランダにオーニングをしてなるべく日陰をつくりました。もう光合成は充分でしょう。

どの葉っぱもぐったりして見えます。....が! さてここまでの写真は、2024年のものです。

この葉っぱぐったりは、2024年8月12日。

その後途中経過の写真を撮るほど時間にゆとりがなく、昨年の9月から今年7月まではノンストップで猛烈に忙しい日々でした。

年末と今年の6月に3週間程度、2度イギリスにも旅行しました。私の家族はあまりマメに水やりをしてくれるタイプの人たちではないので(それでも頼むとやってくれます)そして...ついに

次の写真は、2025年8月、3日前に撮った写真です。

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ずっと植えっぱなしの種まきからスタートした、今年葉っぱをつけている者たちはみんな宿根草です。

私としては3年目の突入を目指しています。

なので、8月はほとんど家にいたので、毎日水やりをしたり文字通り毎日愛でております。

植物って、やっぱり愛でた方がきれいに咲きますね。

私の好みから言うと、このルドベキアは、そんなに大好き。と言う花でもないのですが

このサバイバルチームは本当に愛おしくて愛ししくて仕方ありません。

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テレビでは連日、日本新記録の暑さ。まさに日向は40度級です。

実を言うと、他のベランダの植物が高温障害で枯れたりしていましたが

これが、最初の種まき4月から、1年4ヶ月後の8月。...植えっぱなし。

たまにしか水あげない。1番ひどい酷暑の日々に、三日間八ヶ岳の工事現場に行く前後でも、うっかり水やりなしで。

でも、やはり生き延びた。

実生は強い!!!


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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