
スペース。などというとまるで宇宙? と勘違いしそうですが、
空間といったら良いのか。場所というのか。
とにかく、一時的な自分の居場所? ホテルの空間でも、カフェの一隅でも。
いつもいっつも同じ場所ではなく、....居場所を変えると開運しやすいんだそうですよ。
この間、その話になってずっと考えていたのですが、ずっとひと所にいて動かないより
旅行や出張。お出かけの多い人は、やはり開運力があるように思えて。
私にとって、イギリス、ロンドンは約7年もの間、住んでいた場所でもありますが
それから20数年も経ってしまえば、いえ、1年も経ってしまったら
もう違う新たな違う場所。このホテル。HAM YARD も10年以上も前に
泊まった時とはやはりもう違う場所。相変わらず好きですが。
「旅は、新たな空間を体験する最善の方法」だと思う私は、体験したい空間を選んで、旅の計画を建てるのですが、
ガーデンもまさにそうでしょう!?
ガーデンツアー。花を見たくて集まるのも良いのですが、花だけではない。
何か空間の雰囲気。時代の求める何か。
装飾としてのフラワーアレンジ。
これも、一つの世界。この景色は、この花が終わりそうになると別の植木鉢が並べられて常にフラワーディスプレイ。
しかしこの景色は代々木公園6月下旬から7月中旬は宿根草の盛りだから。
これが秋になったらまた違う景色になって別の良さがある。
芽出しから枯れるまでの、その雰囲気を見て欲しいのですが
さて、代々木、昼から午後はほんとに暑いですよね私は明日は朝早くから八ヶ岳家に向かいます。皆さんよろしくお願いします今夜ぐらい.雨が降ってくれたら少し下がるのでしょうか現在、おそらく今月いっぱいの締切予定で、9月ガーデン・ツアーを募集中ですが
例年ですと、開示2〜3日で満席になってしまうツアーを、今回は、出発の二ヶ月前7月上旬に発表。
故に、たくさんの方々からすでに仕事の予定あり、行かれないと連絡をいただきましたが、まさにそうですよね。
すみません!
ちなみに、2016年オランダツアーは、6月上旬で、まだ寒いオランダ。
(ピートさん宅で)
宿根草がほとんど咲いていなかったので、やはり、宿根草の庭は夏か秋ということで
2018年9月に、秋のナチュラリスティックガーデンを回るツアーを8月下旬〜9月に開催
そのツアーは
5ヶ月前には開示していたので、出発2ヶ月前には出発メンバーが決まっていました。
あの時のオランダ・ツアー。素晴らしい内容でした。再度、ピート・アウドルフさんのご自宅も訪問。
ご本人にもお会いできて。今のところ、今後は、オランダでは
そういう予定のツアーは実行予定なく
同じような体験を繰り返す意味も感じないので、
もうオランダに行くことはないかもしれませんが、
あの時、ドタキャンで訪問先が変わったことがあります。
ヘンク・ゲリッツェンがデザインしたプリオナ・ガーデン。
無理に行けていたらよかった。私が日和った。
工事が入ってどうしましょうとかそんな話になっていて。
もう一つの個人のナチュラリスティックガーデンも、前日に牛が庭で暴れて乱れたのでやめるかと連絡が入りましたが、
いえ!牛が暴れた跡も見ていみたいと伺った。
(でも、たいした被害はなく、美しかったです)
オランダを代表する元祖 新・宿根草主義の創始者ともいわれる、ガーデンデザイナー、ミーン・ルイス(Mien Ruys 1904年-1999年 )
の庭はおそらくその哲学を崩していなかったので、私たちツアーの訪問者は皆あのテイストを味わえたはず。
ミーン・ルイスは、ピート・アウドルフさんら現代のデザイナーが規範としたモダンガーデンデザインの元祖と言えるデザイナーですが1990年代の終わりに亡くなっています。
故に、若き日のベス・チャトーさんとも交流があったようです。宿根草を中心とした庭のあり方について互いに影響が何かあったでしょうか。
ミーン・ルイスのデザインは、当時、第二次世界大戦前のドイツバウハウスの(実際に彼女も通っていたとか?)モダニズムの影響が強く、すでに、ディスティール主義などのダッチデザインと協調していたことでも、知られています。それでいて、シシングハーストなどもおそらくヴィタの存命中に訪ねているのではないかと私は思っています。英国のガーデンをしばしば訪ねている記録が残っています。
彼女は宿根草やオーナメンタルグラスを、ランダム性✖️構築性で組み合わせ、それは、その後、現代のガーデンデザイナーに多くの影響を与えています。
私が最も尊敬するトムスチュアートスミスが Using plants as a architecture.
この提言をした。いえ、私が本で知ったのが、2000年に入ってからでしたが、ルイスからつながるものを感じます。
ルイスのデザインにはどこか日本庭園のミニマリズムの影響も感じます。

また、ルイスだけでなく、オランダのデザイナー、ヘンク・ゲリッツェンほか、近代・現代を代表するガーデン・デザイナーにとっても、ペレニアルプランツ、宿根草の庭に於ける活用は
単なる装飾的ではなく、庭で自然を表現するための方法だったはずです。
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