難易度★
開花期：３〜５月　種まき：９〜１０月　肥料：９〜５月

年明け早々まだ寒い２月頃から４月頃まで苗が出回ります。寒い時期に出回る品種は温室で花を咲かせたもので、種から育てると本来は４〜５月に花を咲かせます。その後夏には枯れてくるので、みすぼらしくなって来たら根ごと抜き取り処分します。

秋にタネを蒔いて育てる方法と、早春から出回る苗を植える方法があります。初心者は霜の心配がなくなる３月ごろの苗を購入し植えるとまず失敗がないでしょう。栽培に慣れてきたら種まきにもチャレンジしても楽しいですよ。

寒い時期に購入した苗は霜に注意します。多少の霜には耐えるのですが、最低気温が−５度以下になる地域では軒下の温かい場所で育てるなど工夫が必要です。

たねから育てる場合は、秋にタネを蒔きます。９〜１０月上旬が敵期です。最低気温が−５度以下になる地域は、ポットで冬を越します。夜の寒い時間帯に凍らないよう、ビニール袋をかぶせ、日中外して日光を浴びれるようにします。その後霜の心配がなくなったら地面に植えます。もしくは春にタネを蒔く方法もあります。

最低温度がー５度以下にならない地域では、直に蒔く事ができます。タネを蒔いた後に、ふるった土を表土にかけます。タネが水で流されないように、手でぎゅっと押さえますの平で押さえて密着させます。小さな芽で冬を越し、春から勢いよく成長します。

直根性の根なので、移植を嫌います。根を切らないようそっとポットから出して、植えつけます。また深植えは根元が腐る原因になるので、根元が土に埋まらないよう気をつけます。

苗を地植えにする時には、株がどのくらい大きくなるかを想像して苗と苗の間隔を開けるようにします。だいたい２０センチを目安に植え込みます。苗が近すぎると暖かくなり葉が密集して蒸れの原因になります。

ネモフィラは根を崩すと弱ってしまう事が多いので、寄せ植えにする場合は、株を半分など根を分けたりするのはやめましょう。株元に枯れた葉などが付いているようであれば、それを取り除いてスッキリさせてから寄せ植えします。

花が終わりかけたら、花がらを取ります。タネができる前に花がらを取った方が、よりたくさんの花を楽しむ事ができます。花茎を手でつまむと簡単に取れます。ただし、こぼれ種を楽しみたい場合は、ある程度花を楽しんだ後は、自然に種をつけさせてもいいかもしれません。

鉢植えの場合は培養土を使います。植え付け初期は培養土に含まれている肥料で十分です。葉の色が薄くなってきたりするようであれば液肥をあげます。肥料のあげすぎは茎がひょろひょろと立ち上がり草姿が乱れるので、注意します。

庭植えではあまり肥料が必要ありません。苗を植えるときは水はけの良いよう、腐葉土や堆肥を混ぜておきます。春からの成長具合を見て、必要であれば２〜３月に少し施します。

庭植えは特に心配する必要はありません。鉢植えは乾いたらたっぷりの水をあげます。また、どうしても蒸れやすいので、水やりの時には花や葉に水を出来るだけかけずに根元の土にあげるようにします。

インシグニスブルーは水色花の代表的品種です。白花で小さな点斑が入る”スノーストーム”や、限りなく黒に近い紫色に白い縁取りの入る”ペニー・ブラック”や、ブロッチ模様が入る別名ファイブスポットとも呼ばれるマクラータがあります。最近ではシルバーリーフの”プラチナスカイ””シルバースカイペニー”などの園芸品種も出て来ています。

気温が上がってくると新芽部分につくことがあります。見つけ次第その箇所の葉や茎ごと取り除いてしまいましょう。もしくは薬剤を散布する方法もあります。

日当たり、風通しが悪いとこの病気にかかりやすくなります。水がしみたような茶褐色のしみができ、放置すると広がり枯れてしまいます。初期であれば、病気箇所を取り除き、殺菌剤散布で様子を見ます。もしかなり広がるようだったら、他にうつらないよう根ごと引き抜いて処分します。

和名で瑠璃唐草、英名では「Baby Blue Eyes（ベイビーブルーアイズ）」と呼ばれるこの花。代表的なインシグニスブルーの澄んだ水色の花色から、美しい名前がつけられています。日本へは明治時代に渡来したとされています。

ネモフィラの英語の花言葉は「success everywhere」。どこでも成功なんて、とてもポジティブで元気のもらえる花言葉ですね。プレゼントにも喜ばれそうな花言葉です。

ネモフィラは一年草で、せいぜいゴールデンウイーク頃まで楽しめれば、十分に楽しんだことになります。その後枯れるのは自然な現象なので、問題ありません。また楽しみたい場合は、秋に種を撒くか、早春に苗を購入して育てましょう。

確かに花色などなんとなく似ている感がありますね。ですが、ネモフィラがムラサキ科ルリカラクサ属に対して、オオイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属です。花や葉の形、茎などよく見ると違いがよく分かります。

比較的寒さに強い分、暑さと蒸れには弱いのが特徴です。風通しの良い環境でしっかり乾燥させてから水やりをする事がとても大事です。鉢植えにした場合には、こまめに花がらと、根元付近の黄色くなった葉を取ってあげることが、より長く楽しむコツになります。

最近では日本全国様々なガーデンでネモフィラを一面に植えて、水色の絨毯のようになった景色を楽しめる名所がいくつかあります。育てるのももちろん楽しいですが、爽やかな水色の花畑を見に行くのもまた楽しいですね。